基礎データ
進化
ツチニン ┬→ テッカニン(Lv.20)
└→ ヌケニン(手持ちを5匹以下にし、モンスターボールを所持しているとテッカニン進化時に出現)
概要
セミの姿をしたポケモン。英語名はninja+maskが由来であるとされ、そこから恐らく、忍者(にんじゃ)+鉄仮面(てっかめん)を意識した名だという事が推測出来る。
しのび(忍び)ポケモンという分類通り、いつも高速で飛びまわっており、まったく姿が見えない。
そのため、長い間透明なポケモンと言われていた。セミらしく、樹液が好物。
鳴き声は聞き続けると頭痛がしてくるくらい大きく、上手く育てないと言うことを聞かず鳴き続けるため、トレーナーの腕が試されるポケモン。
シンジの手持ちポケモンでもあり、超高速能力を活かしてサトシを追い詰めた。
姿がよく似ている蝉に、北海道を表す蝦夷が名前につくエゾゼミがいるが、テッカニンが初めて登場したホウエン地方は九州がモデルである(北海道は次回作の舞台である)。
だが実際には、エゾゼミは標高の高い山地に限定されるが北海道~九州まで広く生息し、九州には近縁種のキュウシュウエゾゼミやアカエゾゼミも生息するので、九州がモデルのホウエンにテッカニンがいても違和感は無い。
アニメ「ゲンガーになっちゃった!?」でも鳴き声はセミのそれであり、公式側の見解もセミモチーフということで間違いないようだ。
ゲームでの性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
61 | 90 | 45 | 50 | 50 | 160 |
特筆すべきはまずその素早さ。
第8世代で超速の準伝説が登場するまでは、文句無しの一般ポケモン最速で、レジエレキ以前にこの数字を上回っていたのも宇宙生まれの幻のポケモンの一形態(禁止級)のみ。
シリーズを重ねるごとに、アギルダー(145)やメガスピアー(145)、メガプテラ(150)やフェローチェ(151)といった素早い虫や飛行の後輩が続出している中、一般ポケモン最速の地位を決して譲らない姿に多くのプレイヤーから敬意を集め続けていた。
さらに、レジエレキやスピードデオキシスに素の速さでは負けているが、テッカニンにはあちらにはない特性「かそく」があるため、完敗とは言い難い。
一方、他の能力値は攻撃を除いてかなり貧弱な紙耐久で弱点が多数。死にやすいので一撃特攻を仕掛けるか、「まもる」や「みがわり」などを駆使して時間を稼ごう。もっとも基本的に「こおりのつぶて」や「アクセルロック」といった先制技にはどうしようもない。
実用性があるかはともかく設定に反して「しんそく」はおろか「でんこうせっか」すら覚えなかったりもする。
まあ元々がとんでもなく速いので要らないものかもしれないのだが。
対戦では「かそく」で毎ターンスピードアップし、「つるぎのまい」で攻撃力を上げ、「バトンタッチ」で繋ぐテッカバトン が有名。
大抵のトレーナーはこの戦法を使ってくると警戒しているので、テッカニンが攻撃してくると驚かれることが多い。まあバトンで受け継がないならお前それ以上速くなってどうすんだ?というくらいには元から素早いので仕方ない。
隠れ特性は「すりぬけ」。強力な特性の筈だが、先述のかそくバトン型が強いためかあまり採用されていない。
第7世代ではZワザによって高火力を発揮できるようになり、すりぬけアタッカー型も珍しくなくなったが、第8世代にてZワザが無くなった影響で再び日の目を見なくなってしまった。
第8世代ではアクロバットとじたばたを習得。どちらもテッカニンとは非常に相性が良く、アクロバットはタスキを消費してから使えばタイプ一致の威力110の強力な技になり、じたばたも基本的にタスキを持たせて運用されるテッカニンなら高火力が出せる。またあなをほるはダイマックスをすかせるため、ダイマックスターンを枯らせる目的での採用も検討できる。
ポケダンでは
トラウマメーカーの1匹。
とにかく覚える技がえぐい。ぼうぎょを1/4にする「いやなおと」をはじめ連続技「みだれひっかき」、これを必中にする「こころのめ」、敵全員を加速させる「こうそくいどう」、更にはバッグの中のきのみを食い荒らす「むしくい」まで覚える。
1手でも処理が遅れると壊滅的な打撃を受けることになる。
なお、同作品で基本的に「かそく」は空気。
余談
剣盾でじたばたを習得したがセミがじたばたするというのはイヤでも夏の風物詩を思い起こしてしまう…
関連イラスト
関連タグ
レジエレキ…特性を考慮しない上ではこちらが最速。
ヌケニン…テッカニンの分岐(やや特殊)進化先。
バルタン星人…セミと忍者つながり