概要
工具を擬人化したキャラを題材にした「2.7次元ミュージカル」(2.5次元のパロディ)である。元ネタはおそらく「刀のアレ」で、キャラの衣装や設定に影響が見られる。
内容としては、工具にかけたうまいことを言って演舞に入るというもの。
手作り感満載の小道具、誰でも思いつきそうなつまらない掛詞、安っぽい歌詞、いかにも本気を出してなさそうな下手な演舞や音程の怪しい歌声、それらが相まってなぜか面白くなるという不思議なネタ。
歌と踊りを完璧にやるとかえってつまらなくなってしまうのだ。
回を追うごとにダサさに磨きがかかって、一昔前のRPGなどにあったすべり気味の掛け合いシーンのような雰囲気になっていき、最終的には(彼らの人気ぶりに)有吉も納得していない様子で仕方なく〇を出していた。
テレビ放送に加え、ネタをCGの背景で再収録したものがYouTubeで公開されている。また、一部キャラの衣装が変更になったり、カメラワークがついたり(放送では基本的にカメラ固定で引きの映像である)している。
2020年9月30日にはテーマ曲のネット配信が始まった。
同年11月18日の放送で、第一章が完結。12月24日には無観客でのミュージカルが配信された。第二章以降の公演が待ち望まれる。
本編の舞台設定としては、明治維新における倒幕運動によって荒れた建造物を、「親方様」(「親方様」と「お館様」のダブルミーニングである)のもと、KOUGU維新(男士)たちが建て直していくというもの。
維新たちは「命宿りし工具」とのことで、宮廷付きで働いていた大工の人々が使う「聖(セイント)工具」が人間の姿として現れたものである。国の招集に応じて集まった選りすぐりのエリート工具とのこと。
また、彼らと敵対する「工具リベリオン」という組織が存在し、リベリオンたちは「すべての建物を解体して作り替えること」を目的としている。
原作となる作品が存在するという設定であり、原作は「きつね」、脚本は「乙ルイ」(プラスドライバ役)となっている。
現在公開されている楽曲のうち、作詞は全て「ドライバ&やっとこ」名義となっている。ほぼ全ての作曲・編曲を厚芝久光が担当しており、「工具リベリオンのテーマ」のみシンキロウグループが作曲を担当している。
KOUGU男士(登場キャラ)
メンバーは「架空の俳優によって演じられたキャラクター」という設定であり、YouTube生配信の際などは「(芸人としての彼らではなく)キャラクターを演じている俳優」として出演する。
主要男士
プラスドライバ 演:大津広次(きつね) 俳優名:乙ルイ
柔和でキザな王子キャラ。読み方のアクセントは「高低低・低高低低」(プ↑ラス↓・ド↓ラ↑イバ↓)
比較的常識人で、ツッコミ役である。
平やっとこ 演:淡路幸誠(きつね) 俳優名:淡川幸一郎
逆立った赤髪が特徴。豪快で少々荒っぽく適当なところがある。読み方は「たいらのやっとこ」。
他男士
プラスドライバ、平やっとこを1期生とし、登場順に○○期生として紹介されている。
- 1.5期生
キリ 演:布川ひろき(トム・ブラウン) 俳優名:宮布いつき
丁寧口調のクールキャラ。頭から狐耳が生えている。白い浴衣を着ている。有吉の壁には未登場。
巻尺の頭を撫でたりグッズ紹介のムービーでお小遣いの使い方を注意するなど年長キャラのようで、演じている俳優もメンバー中一番年長だという。
鉄槌 演:みちお(トム・ブラウン) 俳優名:音道わたる
僧兵(武蔵坊弁慶のような格好)らしき格好。有吉の壁には未登場。
口調はやや片言で、あまり話さない。砥石と一緒に鍛錬をしている。
- 2期生
巻尺 演:水川かたまり(空気階段) 俳優名:KATA
青髪(水色髪)で狩衣を着ている。おとなしいが天然ボケなところがある。紙やすりと同じく年少組のようである。大幣のように巻尺を待っている。
紙やすり 演:石橋遼大(四千頭身) 俳優名:小橋宇宙
ピンク髪にピンクの着物を着ている。天真爛漫な末っ子キャラ。少々ドジっ子で、よく周りから庇ってもらうことが多い。演舞中に見えた。
- 3期生
砥石 演:ワタリ119 俳優名:渡哲夫
赤い着物をはだけさせて着ている。熱血漢で、「しゃらくせえ!」が口癖。やっとこからは「キャラ被ってねえか?」と言われていたが、気が合うようでよく一緒に行動している。砥石のような鍵盤ハーモニカを持っているほか、KOUGU祭(バンド編)ではキーボードを担当していた。
丸ノコ 演:ほしのディスコ(パーパー) 俳優名:綺羅星輝(きらぼし ひかる)
サイコなショタキャラ。発言がなにかと物騒。当初は「丸鋸」表記だった。
歌がうまい。
初登場時(放送時点)は某キャラそのままの髪型・衣装であったが、流石にまずかったのか11月4日の生配信以降髪型と衣装が変更された。変更後は片目を隠した白髪に黒いコート、膝下のかぼちゃパンツ(ブリーチズ)の王子系ファッションになっている。
- 4期生
緑髪に黒装束。プラスドライバの生き別れの兄。もともとは弟想いの優しい性格であったが闇堕ちしている。「工具リベリオン」のリーダー格にして実力者。
- 5期生
EXITのライブ配信、「ただ君に面白いと言われたかった...~GALAXY チャLIVE~」の「KOUGU維新 祇園編」で初登場。2021年3月までテレビ放送では登場していない。
ボックスドライバ 演:りんたろー。(EXIT) 俳優名:なかとう りんね
暗めの銀髪にタイトな黒装束。プラスドライバのかつての師匠で、彼のことを「ネジ巻き小僧」と呼んでいる。気風のいい人物。維新メンバーの中では立場が高いようで、親方様の側近を務める。
カッター 演:兼近大樹(EXIT) 俳優名:カダイ キチカ
ピンク髪(紙やすりより暗め)のポニーテール、白い着物を着ている。京言葉で話す。
ボックスドライバの弟子で、同じく親方様の側近である。ボックスドライバを一途に慕っており、ややヤンデレ気質なところを見せていた。
- 6期生
ギア 演:小宮浩信(三四郎) 俳優名:五味刃
(エセ)外国人キャラ。襞襟(ラッフル)に肩が膨らんだ上着など、中世〜近世ヨーロッパの貴族風の服装をしている。
テンションが高く、「エスパニョーラ」「アブラカタブラ」「カプリチョーザ」など外国語を織り交ぜて話す。「南蛮」からやってきて海岸に漂着したところをプラスドライバ・やっとこに発見され、トロ舟と共に南蛮に向かっていった。そもそもギアは工具ではない。
トロ舟 演:賀屋壮也(かが屋) 俳優名:かやら龍
紫がかったグレーの髪で、法被に褌姿で登場。気前のいい江戸っ子タイプである。やっとこたちとは昔からの知り合いらしい。ギアの事情を知り、プラスドライバ・やっとこと共にギアを南蛮に送り届ける。
- 7期生
インパクトドライバ(インパクト)は空気階段のラジオ「空気階段の踊り場」で、かたまり(巻尺役)の出演を受けてもぐらが思いつきで発言したものが元となっている。初期は非公式であったが、のちに設定を練り直して公式化。この時に「借金チェーンソー」(もぐらが多額の借金を抱えているため)というキャラクターの案も出されており、チェーンソーの元となったと推測される。
インパクトドライバ 演:鈴木もぐら(空気階段) 俳優名:もぐもぐ鈴木
工具リベリオンのメンバーで、ぽっちゃり系の髭面。相手の発言を下ネタに聞き間違えることが多い。
右腕がインパクトドライバ(マキタ風のロゴで「mogura」と入っている)になっており、SF風の鎧に袴を着用している。ちなみに衣装と武器は「空気階段の踊り場」リスナー(プロの衣装造形作家)が作ってくれたもの。
チェーンソー 演:宮下兼史鷹(宮下草薙) 俳優名:みやじん
同じく工具リベリオンのメンバー。金の長髪。長であるマイナスドライバを「閣下」「御中」「総帥」と崇拝している。インパクトの聞き間違いには冷たい視線を送る…が、これは彼なりの歪んだ友情らしい。
左腕がチェーンソーとなっており、特撮風の鎧(どことなくライダーのアレっぽい)にマント、黒いタイトな服装をしている。
- 8期生
有吉の壁ブレイクアーティストにて新しく登場するKOUGU男士。2021年11月11日の放送で性格がわかるのでワクワクして待ちましょう。
メス 演:辻(ニッポンの社長)俳優名不明
白衣に大きなメス、黒いベルトに試験管を三つくっつけた巻尺よりも薄い水色の髪の毛のKOUGU(?)。工具リベリオンのメンバー。
ダイヤモンドカッター 演:野田クリスタル(マヂカルラブリー)俳優名不明
神父のような衣装にオールバックの金髪、オッドアイと胸元に提げたダイヤモンドカッターが特徴。
ダイヤモンドからできており、すべてのものを切り裂くことができる神のような存在とされている。