概要
お笑い芸人が様々なシチュエーションで有吉弘行を笑わせて、有吉は〇×で判定する。有吉を笑わせたら1ポイント獲得。第四~第七世代まで幅広い芸人が挑戦する。
披露されるネタはショートコントや短めの漫才が中心である。ピンネタや他のコンビとのコラボなど、ネタのメンバー編成は自由。
番組タイトルと壁クリアのBGMはクインシー・ジョーンズのSOUL BOSSA NOVA。
2015年4月から2020年1月にかけて主に23時台の特別番組として放送された。2020年4月から、水曜19時というお笑い番組としてはありえない時間にレギュラー化。
登場する芸人はコントを持ちネタとする人が大半で、雛壇トークスキルの無かった芸人でも本番組で本領を発揮する事例が多い。後述のように披露したネタが番組や放送局の壁を越えてブレイクする人も少なくない。
本番組の成功から他局でも減少傾向にあったコント・ネタ番組が復活し、常連芸人から賞レース王者が誕生、あるいは王者が本番組の常連になるなど、『有吉の壁』がお笑い界の流れを大きく変えたと言っても過言ではない。
企画の立ち上げには『有吉ゼミ』のスタッフが関与しており、レギュラー放送開始後は同番組の常連芸人が『有吉ゼミ』に出演する例も急増している。
コーナー
メイン
- 一般人の壁を超えろ!おもしろ○○の人選手権
番組のメイン企画。回によってタイトルは変わる。ショッピングモールやテーマパークなどで起こるおかしなシチュエーションを芸人が演じる。各所に芸人がスタンバイして、有吉がやってきたらネタを披露する。
特番時代~レギュラー放送第二回まで・2023年5月以降の回は一般人がネタに参加しており、時折芸人ばりのスキルを見せる素人も登場する。
有吉と佐藤が移動しているときのBGMはDonna SummerのHot Stuff。
ネタ終わりは有吉と佐藤が時を見計らって決めるのだが、ネタ終わりかと思ったら続きがあるパターンもあるため、そこも腕の見せ所である。
初期には助っ人ガチャがあったが、現在は思い出した時にやっている。
時折地方を舞台にした回もあり、番組ではロケ先の募集を実施している。
派生壁
- 若手予選会
新しい普段の壁芸人以外を選ぶ。通常放送呼ばれたのにこっち送りにされる芸人もいる。
ここからレギュラー壁芸人になったものもいる。
- 助っ人と壁
壁芸人が助っ人を連れてきて一緒に壁を超える。間違っても友達を呼ぶのではない。呼ばれた助っ人は後々結果が出てくるかも?
- 即興男女ユニットの壁
男性芸人と女性芸人がくじでユニットを組む。基本二人組だが男の方が多いので最後に残ったものは男2女1の三人組になる。
- 即興ユニットの壁
全組シャッフルし一緒に壁を超える。なぜか元と変わらない組が出るのはご愛敬。
- 都道府県の壁
出身都道府県に分かれて一緒に壁を超える。普段と変わらない組がいるのもご愛敬。
- 先輩芸人と壁
先輩芸人を壁芸人が選んで一緒に壁を超える。壁芸人と同期が混じったりするのはご愛敬。
くじで出た壁芸人が先輩芸人を指名するが、大体後になればなるほど悲惨になる。
- 青春の壁
部活動に分かれて一緒に壁を超える。普段と変わらない組がいるのもご愛敬。
それ以外の壁
- 季節の壁
屋外企画。肌寒い時期に壁芸人たちが裸で色々挑戦する。
ネタの特性上男性芸人しか参加しない。
- 流行語大賞の壁を越えろ!ブレイク芸人選手権
スタジオ収録。流行しそうなキャラを演じる。TT兄弟、Mr.パーカーJr.、ストレッチャーズ、KOUGU維新などのキャラが誕生した。元々某番組の皮肉的コーナーだったらしい。KOUGU維新はミュージカルにまで発展し、TT兄弟はCMやEテレにも進出を果たした。
- 男版THE W
女装した男性しか出場できないTHE Wという意味不明な企画。妙にボンデージファッションの芸人が多い。なお当時第4回目前に放送され、後に4代目王者の方が来た。
- バズりの壁を越えろ!ブレイクアーティスト選手権
芸人が歌手になりきってオリジナルソングを披露する。元ネタがある歌が多いためか、たまにそれに引っ張られてしまう者も多く、うっかりTVerでは配信できなくなったり元ネタから怒られてしまう者もいる。いい曲もあるが、MC的には酷いネタのが受けがいい。
- なりきりの壁を越えろ!有名人が集まる○○選手権
回によってタイトルは変わる。芸人が有名人のものまねをして料理店に現れる。ものまねを本業としている人達ではないのでクオリティはかなりひどい。
- なりきりの壁を越えろ!ご本人登場選手権
スタジオ収録。ものまね番組でよくあるご本人登場のシーンを演じる。ご本人登場までがひとつのネタなので、ご本人登場かと思いきやまたモノマネだったり、ダジャレだけでキャスティングされた何の関係もない人が登場したりする。稀にご本人が登場する。
- パフォーマンスの壁を越えろ!カーベーイーツ選手権
スタジオ収録。部屋で待っている有吉・佐藤のもとにおもしろ特技をデリバリーする。
- スピーチの壁を越えろ!第〇回日本カベデミー賞
芸人たちが架空の映画俳優になりきり架空の授賞式に参加。インタビュー&スピーチという名の無茶ぶりにこたえるコーナー。ちょいちょい俳優被りが発生する。このスペシャルでギャラクシー賞を受賞。2022年には本当に映画化が実現した。出席者はそのことを事前に知らされず即興で適当に映画の内容を話していたが、その内容通りに後から映画を制作することが発表された。上映作品は「ドライブ・アイ・サー」「万引き裸族」「秋定麗子物語」「真っ裸」の4本。
- 有名人に出会える○○ツアー
有吉&佐藤栞里と一部壁芸人たちが船からネタを見るコーナー。
…だが遠くからネタ披露することが多いので、誰なのかの判定が難航するのはご愛敬。
また芸人かと思ったら一般の人だったこともある。
- スターのおもしろ自宅公開選手権
某感染症拡大の影響で一般人の壁ができない代わりに出来たコーナー。
芸人たちが自宅で芸人になりきるが、下記の安村のせいで家を汚す選手権になってしまった。
- フリマの壁を越えろ!フリップマーケット
屋外収録。フリーマーケットを模したコーナー。有吉にフリップ芸を販売(披露)する。
- ごちそうの壁を越えろ!○○大喜利
〇をもらうと料理が食べられる大喜利。しかし後半は料理のことが無視されてただの大喜利コーナーになる。もらえる料理のランクによって、よかったネタでももらえないこともある。
また申し訳程度に映宣のための吹き替えアフレコパートがある。
その他
- オープニング
YOUTUBEで先行配信される。
タイトルコールで三四郎の相田周二やじゃない方芸人が前に飛び出してくるのが恒例(ただし番組ロゴとかぶっていて見えない)
最近あったことを繰り広げる。最終的に開会宣言する。
出演者
MC・アシスタント
この番組のMC。悪性の○と良性の×がある(さらに地上波放送送りじゃないのもある)。
自分の事務所の芸人に厳しい。
この番組のアシスタント。
ちょっと雑な扱いをされても、ネタ中でいじられようとも笑顔。下ネタでも笑っている。涙もろい。
初回のみのアシスタント。2回目以降佐藤栞里なのは下ネタのせいではないかと言われているらしい。
第1回若手予選会のアシスタントで日本テレビアナウンサー。
出演芸人
基本的には有吉の所属する太田プロや、吉本興業(東京吉本、旧よしもとクリエーティブ・エージェンシー)、ワタナベエンターテインメント、マセキ芸能社、サンミュージックといった関東系芸人、所謂K-PROライブ出身者が多いのが特徴。
関西芸人については収録が早朝なせいか登場例は少ない(活動拠点を東京に移してから出演する人もいる)。
また、世代で言えば「お笑い第七世代」に相当する若手芸人や、それより少し上の「6.5世代」、「6世代」などが出演することが多いが、ときどき「先輩の壁」として「5世代」あたりに該当するはねトび、エンタなどを戦場としていいた芸人が出演する。
特番では関根勤や堀内健、キャイ~ンのような、有吉より上の世代が出演することもある。
なお参加するにはオーディションを受けないといけないらしい。
ここでは、比較的よく出演している芸人について紹介する。なお、レギュラー出演者は太字で示す。
(事務所別)
キングオブコントの2014年7代目王者。吉本では珍しい正統派コント師。「こうへいくんとゴンちゃん」など妙に声が大きいキャラを演じることが多い。
手作りに定評があるコント師。ものまねが得意で、予想外なクオリティに驚く視聴者も多い。
モノマネ番組より反響があると公言している。
シソンヌと仲がよく、番組内でもよく「チョコンヌ」として共同ネタをする。
長髪髭と爽やか小悪魔と元気のトリオ。菅のパラパラおじさんが話題に。
尾形は体を張るも基本スベリ芸人扱いされ、向井は基本ツッコミ役だが大喜利とモノボケコーナーで雑な扱いをされる。菅はこの番組で注目を集めているがたまに変な事する。
向井と菅、そしてチョコプラの4人で架空のビジュアル系バンド美炎-BIEN-を結成した所、
予想を遥かに上回る反響を呼び、バズリズムにアーティストとして出演したり、
ダウンタウンDXのエンディングに起用された事も。
はぁ~いとさいこっちょーとネタ作ってる人のトリオ。初期は斎藤のみの出演だった。
太田はたまに拒否する菅に代わって尾形のネタに巻き込まれる。
たまにではあるが、斎藤が村西とおるのモノマネを披露することもある。
「安心してください、履いてますよ」で有名。「歌舞伎キャッチャー」「ビッグアニー」など多数のキャラを演じている。
特番時代の1回を除いて全回出ており、不動のレギュラーということで「Mr.壁」とも呼ばれたほどであり、番組表の出演者一覧では、「司会者→先輩芸人→チョコプラやシソンヌなどのレギュラー芸人→不定期に出演している芸人→安村」の順番で表記されており、レギュラーの中でも別格といえる。
ブレイク後、自身の浮気スキャンダルの不祥事等のあおりで一発屋として低迷していたが、徐々に復活しつつある。髪の毛を剃るネタが多かった。
基本出落ち&スベリ芸人扱いされることが多いが、ごく稀にウケがいいスマッシュヒットを放つ。特に、大喜利ではその才能を遺憾なく発揮している(但し他の番組では大喜利苦手と言ってる)。
2023年には世界的に有名になるが、相変わらずの扱いになっている。
人間観察と豊富な人生経験に基づいた「老獪」なネタを披露。演技力と歌声に定評があるが、あまりにネタが完成されているせいか、SNSでは炎上のターゲットにされてしまうちょっとかわいそうなポジション。
毛深く顔も濃い方と色白でガラガラ声の方。体を張ったネタが多い。JKボンバーズで一躍話題となる。
奴さん。声が酒焼けでハスキーである。ものまねをたまに披露する。
トルネコみたいな方とメガネのシュッとした方。不条理なネタが特徴。コスプレをすることが多い。かたまりが披露する女装は一部視聴者がメロメロになる。
段ボール大好き芸人。
一時期低迷していたが、再ブレイク後に出演が急増。
基本的にほのぼのとしたネタが多いが、ネタの段ボールを燃やしたりと、稀にクレイジーな方向に走る。またほかの芸人を巻き込んでもう中ワールドを作る。
インパルスの死神だった方で単独出演。
都道府県の壁では北陽の2人と同じチームだった為、実質はねトびチームになった事も。
2020年のR-1・M-1チャンピオン。シュールなネタが多め。初登場では村上は前日に違う番組で負傷し、野田はロケに遅刻する失態をしてしまった。
ガヤに定評があり野田は菅にあたりが強い。
- 大阪吉本(東京進出した出身者も含む)
クセがすごい岡山出身芸人。特番時代に出演。
M-1ファイナリストの狂言風漫才コンビ。時代劇チックなコスプレのコントが多い。
キングオブコントファイナリスト。シュールなコントとケツの顔が特徴。
シュール・不条理なコントの男女コンビ。
イワクラ主導で、中野演じる「シュガーロンロン」が、壁芸人に対して、人生相談とは名ばかりの傍迷惑な押し掛けコントをするシリーズも。
髭と仏教好きのM-1チャンピオン。
最初に西田、次にコンビで出演するがWボケのコンビ故かそれぞれがピンで挑戦している。
ハスキーボイスのボケと低音ボイスのツッコミのコンビ。ファンタジーな設定のネタが多い。 最近OPのくだりで長々としている。
何もしない人と司令塔と朝ドラ俳優のトリオ。キングオブコント2018年11代目王者。岡部が違う仕事で不在の時は、残る二人で自虐ネタをしている。逆に司令塔の秋山が不在時は残る二人がアタフタする。
第7世代の代表格トリオ。ダウナーでゆるい仕掛けの漫才が特徴。この番組のときだけ、なぜか後藤がいつもよりやる気を出しているが、最近は色々調子が悪い。
中岡単独で出演。シュールなネタが多い。
レギュラー化後はレギュラーの裏番組が休みの時のみ出演。この番組に出たいと言いすぎて、ほかのタレントに出番を奪われたらしい。
熱血キャラの一人芝居を披露する。後輩のワタリと芸風が若干被っていることを気にしている。姉妹番組の『有吉ゼミ』ではレギュラーであり、激辛企画に出演している。
ワタリ119(元:キラキラ関係)
元消防士で声が大きい。熱血で天然な上に勢いだけの芸風のため、よく尾形と一緒に×を貰う。あばれる君と同じく激辛企画に出演している。
ネプチューンの永遠のピーターパン。
他局の別番組で出たいと言ったらオファーが早速きたらしい。基本ホリケンワールドで他の芸人(直系の後輩)も巻き込む。
昭和歌謡とDJの合わせ技コンビ。「パリピ漫才」を売りにしているため、自虐ネタとして「ジェネリックEXIT」と発言したことがある。
KOUGU維新でアーティストデビュー。
滑舌が悪い方と声がいい方のコンビ。普段コントはほとんど披露しないが、本番組ではよくショートコントをしている。
たびたびカップルのSMプレイめいたネタをしている。ほしの(男性の方)は歌が上手いが、有吉はその歌声や歌ネタを嫌っている。
若きコント師。加賀と賀屋で「かが屋」。加賀の休業中は賀屋が単独で出演していた。
ぽっちゃりと顔が長い二人のコンビ。漫才からコントまで非常に多彩なネタを披露する。山本(顔が長い方)は有吉に「顔が嫌い」という理由だけで嫌われている。
同事務所のタイムマシーン3号と同じく、マルチなネタを得意とする。デビューからブレイク、聚落、再ブレイクまで紆余曲折あった。
後ろ向きな草薙をサポートする宮下という実生活そのままのネタを披露する。コンビ仲がいい。
男女コンビ。薄幸(女性)が柄の悪い女性を演じ、安部(男性)が気の弱い男性を演じるネタが多い。幸は子役出身ということもあり、演技が得意である。
キングオブコント2013年6代目王者。
シュール・不条理な狂気に満ちたコントを得意とする。槙尾がよく女装をしているが、たまにコンビ揃って女装で登場することもある。
否定しないツッコミ、ゆるいボケの漫才を披露する。この番組では、高確率でローラースケートを履き流れるように滑ってネタを披露する時がある。
ロン毛と怪力の狂気コンビ。ホラー・不条理ネタが多いが、「アナグラム研究所」などキャッチーなネタも披露している。
大久保単体で出演。放送時間もあってお色気ネタは控えめ。
THEW2020年4代目女王。
先輩芸人の大久保と入れ替わるように出演するになった人力舎の救世主。普段は愛を前面に出したコントを披露するが、ここでは狂気を孕んだネタになっている。
字面はカッコいい眼鏡と大水のコンビ。最近ぬるっと出演を増やしている。
THEW2018年2代目女王。
容姿を生かした主婦・おばさんネタ、歌ネタを得意とする。元々女優志望の二人のため、演技力に定評がある。
下ネタでキングオブコント2019年12代目王者になったあらびきコンビ。再ブレイク後も基本下ネタしかしない。
黒と黄色のキテレツコンビ。
ムキムキと眼鏡のコンビ。
おじさん芸人でM-1最年長優勝者。長谷川の体を張ったネタが多い。
前歯二列式毒舌人造人間と口数の少ない人のコンビ。2022年M-1王者。井口単独での出演も多い。
栃木弁の漫才が特徴。栃木のローカルネタと自虐ネタが多い。この番組で再ブレイクした一組。
モルックと他事務所の先輩の嫁に手を出した人のコンビ。某事務所とは色々あった模様。森田単独での出演もある。
現在基本一般の壁だけ参加している。
- その他
仕事できる系とクズのコンビ。
さらばの元事務所の先輩で自らも脱竹した人。
その他
そこで優勝してもスターになれないし意味ないらしい。ある意味この番組ができるきっかけ。
この大会の季節になると話題になって、王者がダメだしするのが恒例行事だった。
特番時代は出ていたが、現在裏番組の影響でほとんど出ていない。
関連用語
始まりの地。
水場
外部リンク
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有吉ゼミ…この番組の酒の席でこの番組が誕生した
内村プロデュース :料理争奪大喜利など近い企画がよく行われネットでは「第2の内P」と呼ばれる事もあり、番組の出演者だったTIMが有吉の壁に出演した事も。そして2024年9月2日放送の復活SPでMC有吉が内P軍団として16年ぶりに再集結、そして内P登場後「有吉の壁呼んでくれよ!」と発言するワンシーンがあり事実上認められた。
ちなみに前述の復活SPで有吉同様内P軍団と対決する「内P見てた芸人(若手芸人枠)」としてパンサー、さらば青春の光、マヂラブ野田など壁出演の芸人側も何人か出ており笑いのバトルを繰り広げた。