この男、悪人か、ヒーローか
その事件には、裏がある
欺かれるのは、俺か お前か
「ジョーダンきついぜ…」
「俺は悪党だ。嘘だって平気で言うし？人だって殺すぜ」
概要
2021年5月26日に発表された『ルパン三世』のTVアニメシリーズ第6弾。全24話+0話。
ルパン三世のアニメ化50周年を記念した作品で、『PART5』から実に3年半ぶりとなる令和最初のTVシリーズ。
2021年10月から、日本テレビ系列全27+1局に加えBS日テレ、さらにはフジテレビ系列局約2局にて放送されている。また、HuluやAmazonプライムビデオなどによる配信も実施している。
冒頭のキャッチコピーの通り、今回はルパンという存在の善悪を問うダーク&シリアスな作風が展開される模様。
ルパンの着るジャケットもPART1と同じく緑となっている。
今度の舞台はイギリス・ロンドンであり、ホームズやワトソンなど、コナン・ドイルの小説『シャーロック・ホームズ』の登場人物と同名のキャラクターが現代風にアレンジされる形で多数出演する。
構成はPART4やPART5同様の2クールだが、前2作と違って前半と後半では舞台やテーマが大きく異なり、1クール目はイギリスを中心に「ミステリー 」をキーワードに王道かつ斬新な謎多きが展開され、2クール目は全世界を主軸に「女」をキーワードに様々な女性達が絡むストーリーになると発表されている。
物語の構成はPART5と同じく、メインとなるストーリーの合間にゲスト脚本家によるオムニバスストーリーを挟むタイプ。
メインキャストに関しては、50年間次元大介の声を担当して来た小林清志が勇退すると発表され、これに伴い今作から次元役は大塚明夫が担当することとなった。PART5に携わったスタッフが受け持つ初回放送のEpisode0「時代」が小林演じる次元が登場する最後の作品となり、それ以降の放送回を大塚が担当する。
なお、アイキャッチに関しては、ルパン三世officialマガジンにて「ルパン三世T」を執筆していた作者であるtogekinokoが作画を担当。
アニメ化50周年記念という事もあり、抽選で5名に本作への出演権が与えられるというTwitterを利用したファン参加型の応募企画を始め、様々なコラボ企画なども実施される。
さらに新シリーズ記念と併せて、『ルパン三世アニメ全史ぴあ』が9月29日に発売。
印象的なビジュアル
ティザービジュアルにおける記事冒頭のキャッチコピーは、皆の憧れながら泥棒に過ぎないルパンの二面性を強調したもの。
描かれたルパンの表情も、片方はいつもの愛嬌あるものだが、もう片方は老成した悪人顔という不穏な雰囲気を醸し出しており、劇中でも後者の顔つきを見せる事が多い。
先に公開されたビジュアルでは赤を基調とし、その次は緑を基調としたものが公開され、どちらも単色調コントラストのきいたイラストになっている。
予告PV第一弾(後述の関連動画参照)でルパン以外のメインキャラの登場もなく、台詞も一言だけというところにこだわりを見せている。
キャスト
レギュラー
準レギュラー(PART5より)
1クール目のオリジナルキャラクター（1話～12話）
2クール目のオリジナルキャラクター（13話～24話）
キーワード
PART6における脅威。秘密組織にして英国における闇の権力。詳細は子記事にて。
- 10年前
ルパンがレイブンの尻尾をつかもうとし出した時期であり、またルパン三世・ホームズ・リリー・レイブンという四者の接点となる、ある事件が起きた時期でもある。
制作スタッフ
| 監督 | 菅沼栄治 |
|---|---|
| シリーズ構成 | 大倉崇裕 |
| キャラクターデザイン | 丸藤広貴 |
| 音楽 | 大野雄二 |
| 制作 | トムス・エンタテインメント |
テレビシリーズとしては『峰不二子という女』以来、トムス自社が制作する。
監督の菅沼栄治は今作がルパン三世作品初参加となり、シリーズ構成の大倉崇裕は前シリーズにおいてゲスト脚本を務め、丸藤広貴は2019年の長編2作である『グッバイ・パートナー』『プリズン・オブ・ザ・パスト』でもキャラクターデザインを務めた。
さらに特別ゲスト脚本家として押井守、辻真先、芦辺拓、樋口明雄、湊かなえが参加予定であり、話題になっているのはまさかの押井の参加である。
押井といえば、1985年夏公開に向けて『ルパン三世』劇場版第3作目の制作をしていたが断念。降板することになった事で有名である。詳しくは→押井版ルパン三世（ルパン三世長編シリーズの番外編でも簡潔に触れている）
押井は大倉に好きに書いてくださいと言われ、｢責任は持てませんが｣と付け加えた上で、脚本を採用してくれた事に感謝している。その脚本とは幻となった35年前の劇場版と関係があるのか、それとも･･
なお、第0話ではメインスタッフが一部変更されているが、それに関しては該当記事を参照。
各話リスト
（）内は脚本担当者。特記のないエピソードは大倉崇裕が執筆。
- 第0話『時代』（高橋悠也）
- 第1話『シャーロック・ホームズ登場』
- 第2話『探偵と悪党』
- 第3話『大陸横断鉄道(嘘)の冒険』（辻真先）
- 第4話『ダイナーの殺し屋たち』（押井守）
- 第5話『帝都は泥棒の夢を見る 前篇』（芦辺拓）
- 第6話『帝都は泥棒の夢を見る 後篇』（芦辺拓）
- 第7話『語られざる事件』
- 第8話『ラスト・ブレット』（樋口明雄）
- 第9話『漆黒のダイヤモンド』（湊かなえ）
- 第10話『ダーウィンの鳥』（押井守）
- 第11話『真実とワタリガラス』
- 第12話『英国の亡霊』
余談
発表日の5月26日は原作者であるモンキー・パンチの誕生日。
レギュラーTVシリーズの全国放送は、1984年3月から1985年11月に掛けて放送されたPART3以来だったりする。
関連動画
関連タグ
ルパン三世PART1 ルパン三世PART2 ルパン三世PARTIII
