漆黒のヴィランズのネタバレ注意!!
「私は、ガレマール帝国の初代皇帝ソル。
同時に、その他もろもろ戦乱呼ぶ国々の立役者……」
「しかして、その実態は……」
「『アシエン・エメトセルク』と申し上げる。」
プロフィール
種族 | アシエン族 |
---|---|
性別 | 男性 |
出身地 | 原初世界 |
階級 | オリジナル |
称号 | 真理の天使 |
肉体 | ソル・ゾス・ガルヴァス |
CV | 高橋広樹 |
概要
当時、魔法を使えないため僻地に追いやられていたガレアン族を率いてガレマール帝国を興した初代皇帝ソル・ゾス・ガルヴァスその人であり、一度病と歳で死去したが、アシエン・ラハブレアの消滅によって表舞台に帰ってきた。
ガレマール帝国以前にもアラグ帝国の建国や繫栄にも一役買っており、「第四霊災」が起きる直前にとある魔科学者をアシエンに召し上げていたことが後に判明する。
彼の紋章は闇の異形者「死の天使ザルエラ」の獣印が元になっている。
『紅蓮のリベレーター』の終盤で初登場し、『漆黒のヴィランズ』では、敵対するはずの闇の戦士一行に対話を持ちかけ、その旅路に同行し行く末を見定めようとするが…
容姿
原初世界では古代アラグ帝国のクローニング技術の研究過程で造られたソルの全盛期の肉体に憑依しており、本人曰く「依代を自分に改造しなくて楽でいい」らしい。
長い間ソル帝の姿を使っていたため、第一世界では憑依した肉体をソル帝の姿に変えて行動している。
ソル帝になる前はアシエンとしての姿で活動していた模様。
手をひらひらと振りながら去っていく独自のモーションがあり、エメトセルクを象徴する仕草となっている。
また、ラケティカ大森林でヤ・シュトラを救った際の指パッチンも印象的(こちらはのちにプレイヤーも使えるエモートとして販売された)。
性格
芝居がかった台詞回しと身振りが特徴的であり、一見して人を利用して混乱を引き起こすことを楽しんでいる。「厭だ、厭だ」が口癖。
また、消滅したラハブレアのことは「爺さん」と呼んでいる。
面倒事を極力避けようとする一方、声をかけてきた闇の戦士の質問に対しては丁寧に答えたり、ミンフィリアに重要な話について口を噤むサンクレッドを窘めるなど、生真面目で真摯な一面も垣間見せる。
関連タグ
ファイナルファンタジー14:新生エオルゼア 紅蓮のリベレーター 漆黒のヴィランズ 暁月のフィナーレ アシエン
ガレマール帝国 ソル・ゾス・ガルヴァス ヴァリス・ゾス・ガルヴァス
ザルエラ:光の異形者「真理の天使エメトセルク」と対になる闇の異形者。
※以下、漆黒のヴィランズ本編終盤のネタバレを含みます
「我は真なる人にして、エメトセルクの座に就きし者……」
「己が名を、ハーデス!
冥きに眠る同胞がため、世界を奪い返す者なり!」
光の戦士を同志たる器になり得るか見定めていたエメトセルクだが、結果的に罪喰い化を制御できない姿に失望して見限り、代わりに手土産としてアシエンすら知り得ない技術をもつ水晶公を拉致、当初の計画を遂行すべく動き出す。
エメトセルクを追った光の戦士たちが海の底で見たものは、かつて存在していた「真なる人」たちの栄えた都、アーモロート。
海底に沈んだ遺構を元にエメトセルクの力で再現された幻想都市で、光の戦士たちはアシエンのルーツと真意を知る————
————かつて真なる人は多くの犠牲を払い、星の意思であるゾディアークを生み出すことで、「終末」と呼ばれた未曽有の災厄に打ち勝った。
ゾディアークの力で災厄を乗り越えた後、再び星に芽吹いた生命を代償として、ゾディアークの礎となった同胞を蘇らせる。
それがアシエンの前身である「十四人委員会」による計画だった。
だが真なる人の中には、その決定に異を唱える者も居た。
曰く「新しい星の行く末は、新しい生命に委ねるべきだ」と。
ゾディアークの強大な力とそれに支えられた仮初の平穏を危惧した彼らは、枷とすべくもう一つの星の意思であるハイデリンを生み出す。
その結果、ゾディアークはハイデリンの力によって封印されるが、封印がもたらした衝撃によって、世界は原初世界と13の鏡像世界に分かたれてしまうことになった。
同時にヒトの魂も世界と同じ数だけ分かたれたことで、これらの世界に生きるヒトは真なる人から見て精神も肉体も矮小な姿となってしまった。分断を免れた3人のオリジナルはこの変わり果てたヒトの姿を「なりそこない」と称し、大いに嘆き悲しむ。
全ての鏡像世界を原初世界へと還元し、かつての同胞を取り戻すことこそがアシエンの掲げた「真なる星の姿を取り戻す」という目的の真意。
その為に彼らは歴史の陰で数々の霊災を引き起こし、霊災をトリガーとして世界の統合を繰り返していたのである————
————終末幻想を乗り越え、対峙する光の戦士とエメトセルク——冥王ハーデス——。
決して譲ることの出来ない、互いの同胞への想いを賭けた最後の戦いが、幕を開けた。
一見して飄々として酷薄な傍観者のような人柄に思えるが、実際はオリジナル組のなかでも一番に情が深く、生真面目で不器用な人間である。
一見して不真面目で「厭だ、厭だ」と愚痴るも、与えられた仕事はきっちりこなす様はエリディブスからも高く評価されている。
元来にして情が深く寂しがり屋であり、わざわざ在りし日の故郷「アーモロート」を幻影で再現し、そこに居を構えた。ソルとして生きた時も、生まれた長男を見た時に一瞬とは言え情を抱いてしまうなど、人と共に生きる事で「なりそこない」を理解しつつも、古代人達の悲願を背負っていることでアシエンとして突き進む。
光の戦士に近づいたのも、彼/彼女の魂が分割前に一目置いていた「あの人」だと認めたことによる未練からだった。
同時に「あの人」であれば楽に制御できていたであろう光の暴走を彼/彼女が止められなかった事に、心の底から失望したからこその裁定だった。
ラハブレアやエリディブスのように「なりそこない」達を利用し、同胞たるアシエンですら転生組は使い潰すだけの存在とみなしながら、「闇の戦士達」に自分達の過去とその想いを伝える程度には情が移っている。そんな不器用さが彼にはあった。
同じように多くの仲間の犠牲の上に立ち、彼らの悲願を背負う「水晶公」には共感とも取れる言葉を残している。
ユーザーからの反響
登場当初はほかのアシエン同様に単純に敵として描かれていたが、漆黒のストーリーで見せた様々な言動や、明かされた設定・心情などが多くのヒカセンの心をつかみ、漆黒、ひいては14の登場キャラの中でも屈指の人気を獲得した。
それが高じ、全FFシリーズを対象とした投票企画「全ファイナルファンタジー大投票」ではキャラクター部門で6位、ボス・召喚獣部門で真の姿であるハーデスが3位にランクインするという快挙を成し遂げた。
ならば、覚えていろ。
私たちは……確かに生きていたんだ。
パッチ5.3「クリスタルの残光」掉尾を飾る「ウォーリア・オブ・ライト討滅戦」。
「光の戦士」となったエリディブスとの決戦において、闇の戦士はエリディブスのアブソリュートテレポによって次元の狭間に飛ばされてしまう。
勝利を確信したエリディブスだが、その背後に突如古代人が出現。
その古代人を見たエリディブスは驚愕する。
エリディブス「そんな……君が……何故……!」
その古代人は指を一つ鳴らして闇の戦士を呼び戻した後、去り際に見覚えのある仕草で手を振って消えていった……
「暁月のフィナーレ」のネタバレ
トレイラーのナレーションにて登場。
また新たなエリアに入るとナレーションが流れるが、これもエメトセルクのものであり、それぞれの土地に対する様々な想いを知る事が出来る。
わけてもガレマルドでは、ソルとしての「物語」を感じさせる内容となっている。
なおサベネア島に到着した時はだいぶ面白い仕様となっており、新型エーテライトの副作用である強烈なエーテル酔いでダウンする光の戦士一行に呆れながらも、その動向を見守っている風だった。
そして……
あいつ関連なら厄介だ。
似て異なるものなら、さらに厄介だ。
結論、関わらないにかぎる。
ストーリー中盤以降、光の戦士は「エルピス」の手掛かりを求め、第一世界のクリスタルタワーに封じられていたエリディブスと対面。「調停者」の役割として、エリディブスは彼が知る「エルピス」──創造生物の実験場へと至る道を開き、光の戦士は古代世界へと向かう。
しかし「分かたれた人」である光の戦士は存在が希薄となっており、誰にも認知される事はなく、また物理的な干渉が出来ないままだった。
先に進めず悩む光の戦士の背後に、「懐かしい雰囲気の青年」と「聞き覚えのある声の青年」が登場。魂の色を見る事に長けた彼らは光の戦士の存在を知覚し、既知の友人の魂の色ととても似ていた事から「懐かしい雰囲気の青年」が声をかけてくる。
それこそが、ヒュトロダエウスとエメトセルクだった。
髪は白髪で、目は不思議な光彩を持つ金色。
風貌は、どこかソルの時の顔を思わせる。
エメトセルクは面倒事を予測して無視しようとつとめたが、ヒュトロダエウスの「お願い」もあって、意思疎通がままならない光の戦士をしぶしぶ「補強」。
これにより希薄だった存在は第三者から認識できるようになり、体格も古代人に合わせたものとなり、言葉も交わせるようになった。
ちなみにララフェルの場合「まだ小さいんじゃない?」と疑問を呈するヒュトロダエウスに対し、「これ以上大きくすると圧が強すぎる」と返す。
十四人委員会の「ファダニエル」の座に推挙されたとある人物の意思確認を行うため、ヒュトロダエウスの案内でエルピスを来訪。
「使い魔」認定された光の戦士は、なりゆきで二人に同行することになる。
後に光の戦士から「これから未来において起きる事」について聞き、その話に出てくる自分が今の自分とはかけ離れていたことから、受け入れられずにいたが……
変貌したメーティオンの処遇を巡って一行はヒュペルボレア造物院にてヘルメスと対峙し勝利する。
エメトセルクはメーティオンの身柄拘束とヘルメスの十四人委員会への出頭を求めるが、ヘルメスはメーティオンを逃がした挙句に記憶改変機構「カイロス」を起動。
カイロスによる記憶改変の準備が進む中、光の戦士はエメトセルクとヒュトロダエウスの働きによってヴェーネスと共に記憶改変を逃れる。
記憶を消去される直前にエメトセルクはこう語った。
「私」に託されたものを、投げ出すなよ。
ウルティマ・トゥーレにて仲間たちを消されながらも進み続ける光の戦士。
待ち構えていたメーティオンは「ここで終わりにしましょう」と彼(彼女)に囁く。
それでも光の戦士は多くの者たちの思いを胸にアゼムのクリスタルを握りながら「ここで投げだすものか」と示す。
その時、ヴェーネスがアゼムのクリスタルにかけた「姿なき者を喚び、形を与える」術式が発動。
そして喚びだしたのは……
終焉を謳うものよ、私たちはお前によって終わらない!
それが、あの星の過去に生き、今を生きる者からの答えだ……!
星海に還ったエメトセルクとヒュトロダエウスだった。
第一世界での戦いの後エメトセルクは星海から光の戦士の冒険を見続けており、今まで流れたナレーションは彼が星海から見てきたことを表していた。
新たな道を紡ぎ出すためにヒュトロダエウスと共に創造魔法を発動。
エルピスの花を一面に咲かせて光の戦士が次へ進むためのきっかけを作った。
そして自ら術式を解き、光の戦士達に後を託し星海へと還っていった……
勝手に巻き込むな……私は厭だ。