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クレイトスの編集履歴

2022-03-06 17:53:40 バージョン

クレイトス

くれいとす

クレイトスとは、アクションゲーム『ゴッドオブウォー』シリーズの主人公である。

概要

出身スパルタ
身長213cm
体重129kg
二つ名スパルタの亡霊
CV玄田哲章三宅健太(2018年版GOWより)

かつて最強の力と危機からの脱出を望んで、戦いの神アレスに己の身を捧げて忠誠を誓ったが、アレスの策略によって自身の妻子を手にかけてしまった事をきっかけにアレスと決別し、復讐の道を選んだスパルタの戦士。そして物語が進み多くの真実が明らかになっていく事で、次第にその憎悪はアレスだけでなく、オリュンポス神族全てに対して向けられるようになる。


GoW

過去に犯した大罪の報いから、亡き家族の遺灰が体に纏わりついて真っ白な肌をしており、その姿からギリシャの人々は彼の事をスパルタの亡霊(Ghost of Sparta)」と呼んで恐れている。全身の赤い刺青は、幼少期の頃のある誓いの表れとして大人になってから体に入れたものであり、また右目の傷は、幼少期にとある神によって付けられたものである。いずれも詳細はPSP版の外伝作『降誕の刻印』にて語られている。


ちなみにハゲは生まれつき。


アレスとの誓約で授かった鎖付きの双剣「ブレイズオブカオス」や、同系列の武器をメインウェポンとして自在に操る。他にも大剣、弓、槍、ハンマーといった多種多様なサブウェポンを使いこなし、更には敵の武器を奪い取ったり、その場の地形(尖った柱など)を利用してトドメを刺す(CSアタック)など、非常に卓越した戦闘センスを持っている。その上に凄まじい怪力の持ち主でもあり、巨神タイタン族を相手に真正面から渡り合える程で、そのパワー(脳筋ぶり)には毎作驚かされる。


また、とてつもない性豪であり、道中で出会った美女達と性欲を持て余すミニゲームは、シリーズでもほぼ恒例のお楽しみイベントとなっている。


かつては名高いスパルタ軍の大将だったが、アレスとの誓約によって殺戮の狂戦士に仕立て上げられており、自らを阻む者には誰であろうと容赦しない恐ろしい性格である。

彼に遭遇する事は死を意味し、それは人間だろうが化け物だろうが神様だろうが例外は無い。目的外の相手などクレイトスにとっては塵芥にも等しく、時には平然と道具や捨て駒として利用し、死に至らしめる事も珍しくない(船長やポセイドン姫など)。道行く全てを踏み倒す残虐性とそのブレない性格から、存在自体が死亡フラグであり、そんな彼を日本のファンは畏怖と尊敬の念を込めて「クレイトスさん」と呼ぶのが慣例である。


その反面とても家族思いであり、加えて同胞のスパルタ人や気高い魂を持つ者(但し、彼の邪魔をしない者に限る)には、厳しくも大切に思ったり最大限の敬意を払って接するといった意外な一面もある。そんな二面性もまた彼の魅力の一つと言えるだろう。


ただしオリュンポスの神々、貴様等は駄目だ。





実は、オリュンポスの最高神であるゼウスと人間の女性のカリストの間に生まれた子供。第1作目で新たな戦神となる前から半神半人だったのである。彼の圧倒的な力はこの出生に由来するものなのだが、外伝作の『降誕の刻印』で再会した母・カリストに知らされるまでは本人は何も知らなかった。


そして神話は続く(2018年版GOW)

父と子

復讐を全て終え、最期はオリュンポスの剣で切腹して自らも死ぬつもりだったが、持ち前の驚異的な生命力(腹に大穴があいていたが…)で生き延びてしまい、そのまま北欧の地へ流れ着く事となる。そこで自分を受け入れてくれた現地の女性フェイと結ばれて、その間に生まれた息子のアトレウスとは別居しつつもあくまで人間として目立たないように静かに暮らしていた。


しかし、息子の成人を待たずしてフェイが亡くなり、亡き妻フェイにまつわるある事情からアース神族に狙われるようになってしまい、アトレウスを連れて再び修羅道へと突き進む事になる。


クレイトスの変化

My old father

外見上の変化としては、顔が豊かな口髭で覆われており、ブレイズオブカオスの鎖による焼け跡が残る両腕を過去への戒めもあって包帯で封印している。前作で切腹した際の傷跡も残っている。


しかし、外見以上に内面の変化が凄まじく、全ての復讐を果たした虚無感と新たな家族の存在によって、若い頃とは似ても似つかない程に性格の変化が見られる。

例としては、まず極力争いは回避しようとする。これだけでも異常事態である。

ましてや至近距離からのガン付けや、言葉での侮辱、加えてほっぺをペチペチと…。それでも「後悔するぞ」と警告し、もう一発頬に許してるところを見ても、彼の堪忍袋が別人レベルで強靭になっている事が分かる。

その姿は若者の多少の無礼くらいは大目に見てやると、どっしり構える力強い父親そのもの。

これ程までに家族の存在とは大きいのか…。


ただし、過去シリーズでは前妻との間にカリオペを授かっていた上であの性格だった事から、単に家族の存在が彼を変えた訳ではなく、自身の行いが愛する全てを狂わせたという過去に対する後悔の念が大きかった事が窺える。


基本的に無口な彼ではあるが、「大きな力を持つ者には大きな責任が伴う」「武器を心で操り頭で律しろ」「怒りで我を忘れるな」といった、自身の経験を多分に含んだ説教を度々アトレウスに言い聞かせるも、当のアトレウスは背伸びしたい反抗期のヤンチャッ子な上に、これまで別居していた事に加えてクレイトスの不器用さから口論になる事もしばしば。


伝えたい事を伝えられない不器用な父親に、認められない事に苛立ちを隠せない息子と、基本的に殺伐としていた過去作とはかけ離れた、濃密な親子のヒューマンドラマが見られる。


他者の好意は真摯に応え、力を振るう際はそれに伴う責任への葛藤も見え隠れする。その為か、基本的に他者の勝手な要望に安請け合いはせず、特に死者に必要以上に肩入れするのは(かなり乱暴に突き放す形で)避けようとする。しかし、雷神トールに理不尽に家族を殺された亡霊の話を聞いた際には、(見返りありきとはいえ)積極的に望みを叶えようとするなど、自身に似た境遇の者には同情を向ける事もある。


そういった心境の変化から他人との会話が増えており、そのせいか過去作とは違って物語内で様々なキャラと親しくなり、今までのシリーズ以上に各キャラの心情や背景を会話から窺い知れる。まぁ何かと間が空けば喋り続ける生首がいるせいだが…

ちなみにアトレウスも父親とは違ってよく喋る。


プレイしてみるとフィールド上でもクレイトスとアトレウスの会話は意外な程に多く、口調は厳しいものの仕草は常に息子を気遣っており、愛情の深さがとても印象深い。

しかし、不思議な程に違和感を感じさせないのは、過去シリーズにおいての妻のリサンドラや娘のカリオペ、娘の影を重ねたパンドラに対する彼の慈しみの心を知っているからだろう。


…ただし、いざ戦うとなった場合、徹底的に容赦のない戦闘スタイルは相変わらずである。



家族構成

家族

  • カリオペ:クレイトスの娘。クレイトスが唯一心を許せる最愛の存在だったが、アレスの策略によってクレイトス自身の手で殺められてしまう。外伝作『落日の悲愴曲』でも登場し、その魂はペルセポネによって、冥府の楽園「エリュシオン」で暮らしており、そこでクレイトスと再会する。しかし、エリュシオンに入るには、自身が持つ全ての力を捨てて聖なる門をくぐる必要があり、クレイトスが彼女と再会しようとした場合は、ペルセポネを止める力を完全に失う事を意味していた。その為に、クレイトスは娘との再会を未来永劫捨てて、力を取り戻してペルセポネを止めるという苦渋の選択をせざるを得なくなってしまう。そして自ら彼女を置き去りにして、親娘は永遠に別れる事となった。『3』の冥界の走り書きでは、親と別れた事を寂しがる文章が見られる。名前の由来は、文芸の女神ムーサの1人であるカリオペーから。
  • リサンドラ:クレイトスの前妻で、カリオペの母親。娘と並んでクレイトスが唯一心を許せる最愛の存在だったが、アレスの策略によって娘のカリオペと共にクレイトス自身の手で殺められてしまう。その後、彼女の魂がエリュシオンに行ったのかは不明。日本未発売のアメコミで名前が判明した。
  • カリスト:クレイトスとデイモスの母親。クレイトスの幼少期に生き別れて以来クレイトスからは死んだと思われていたが、実はゼウスによって捕らえられていた。外伝作『降誕の刻印』でクレイトスと再会し、彼にデイモスの生存と父親の正体を伝えるが、そのせいでゼウスの呪いによって異形の怪物に変えられてしまい、止むを得ずクレイトス自身の手で葬られる事となった。『3』の冥界の走り書きでは、息子を心配する文章が見られる。名前の由来は、女神アルテミスに仕えるニンフであり、ゼウスに騙されて子供を産み熊に変えられたカリストー。
  • デイモス:クレイトスの実弟。クレイトスと同じくゼウスの子である為に半神半人であり、全身に生まれながらにして神の刻印があった。しかし、それが原因でオリュンポスに伝わる予言の「オリュンポスに破滅をもたらす刻印の者」だと判断され、ゼウスの命令でアテナとアレスによって幼少期に連れ去られてしまい、その時にクレイトスとは生き別れてしまった。その後は数十年に渡って死の神タナトスが管理する「死の領域」に監禁されてタナトスの拷問を受け続けた事で、兄が自分を見捨てたと思うようになっていき、復讐に燃えていた。幼少期の頃は気弱な性格の少年だったのだが、このような境遇のせいでクレイトスと再会した時点ではかなり荒んでいた。しかし、最終的には誤解を解いて和解し、クレイトスと共にタナトスと戦って倒したが、自身も致命傷を負ってしまい、最期はクレイトスの手の中で息絶えた。クレイトスの体の赤い入れ墨は、弟を助けられなかった事への後悔と、いずれ必ず弟を助けるという誓いの為にデイモスの体の刻印を真似て入れたものである。その後、予言の「刻印の者」の正体が実はデイモスではなく、クレイトスの事だったという事実をオリュンポスの神々は嫌という程に思い知る事になる。第一作目の時点でエキストラの資料で既に存在は示唆されていた。名前の由来は、恐怖の神デイモス。

新たな家族

  • アトレウス:クレイトスの息子。新シリーズ「ゴッドオブウォー」のもう一人の主人公。父から神の力を受け継いでおり、母親は巨人族である為に、実は半神半巨人なのだが、自身の系譜については当初は何も知らされていなかった。まだ精神的にも未熟な少年ではあるが、幼い頃から両親に教わって身に付けた様々なスキルでクレイトスと共に旅路を切り開き、時に衝突し時に増長しつつ、やがて父との絆を深めながら、心技体共に逞しく成長していく。詳細は該当記事を参照。
  • フェイ:クレイトスの後妻で、アトレウスの母親。劇中では既に故人であり、「9つの世界で最も高い山から遺灰を撒いて欲しい」という彼女の遺言を果たす旅に出るところから、新シリーズ「ゴッドオブウォー」の物語は始まる。生前は弱者を守る為に戦う勇敢な戦士であり、本作のクレイトスのメイン武器である戦斧リヴァイアサンと盾になる籠手はかつて彼女が使用していたもの。同時に賢明で心優しい性格の持ち主で、家族だけでなくフルドラ兄弟など多くの人々から慕われていた。実は巨人族の一員であり、その事は何故か家族であるクレイトスやアトレウスにも隠していた。巨人としての本名はラウフェイ

オリュンポス神族

  • ゼウス:クレイトスとデイモスの父親。オリュンポスの最高神であり神々の王と呼ばれる。傲慢かつ冷酷で、権力欲に凝り固まった最低最悪のクソ親父であり、クレイトスの身に振りかかったあらゆる不幸の元凶にして、クレイトスの全てを結果的に奪った最大の怨敵。ついでにゴッドオブウォーシリーズで起きた事件の大体の元凶はこいつである。1作目並びに『降誕の刻印』にて登場した謎の墓掘りの老人の正体でもあり、自身が恐れるクレイトスを直接誘導しつつ監視するのが目的だった模様。前述の予言の件からクレイトスの事をいずれ自分を滅ぼす存在だとして恐れており、その恐れはパンドラの箱の災いに取り込まれた事で、より肥大化し加速してしまった。その様子は兄のポセイドンからも内心では危惧を抱かれていた程である。最終的には、パンドラの箱の「希望」の力を得たクレイトスに文字通りフルボッコにされて、そのまま息絶えた。彼の死によってオリュンポスと彼らの作り上げた世界は完全に終焉を迎える事になった。クレイトスを恐れる余りにやった行動の全てが最悪の形で裏目に出てしまい、結果的にクレイトスをオリュンポスへの復讐の道に走らせて、自分達が統治する世界の全てを破滅へと導いてしまった。ある意味本シリーズ最大の戦犯である。
  • アテナ:腹違いの姉。知恵と戦いの女神で、アテネの守り神でもある。ゲーム中ではクレイトスの案内役として登場する事が多い。オリュンポスの神にしては珍しくとても人間味のある女性で、クレイトスを兄弟として認知していた数少ない神。クレイトスを結果的に騙して利用している事への罪悪感や、父・ゼウスのやり方への不満や不信を常に抱えており、その為に神々でも手に負えない程に荒れるクレイトスを度々庇ったり忠告したりしていたが、オリュンポスを守る為に第2作でクレイトスからゼウスを庇い死んでしまう。しかし、その事でより高次元の存在となり、最終作ではクレイトスの前に霊体として現れ、ゼウスを初めとしたオリュンポスが既にパンドラの箱の災いに取り込まれて暴走している事実を知った事で、一転してクレイトスに協力してオリュンポスの打倒を目指す立場になる。性格もかつての人間味は失われて、ゼウスにそっくりな高慢で冷酷な、ある意味神らしい人格に変わっている。最終的にはオリュンポスが統治する世界の終焉を見届けて、かつて自身がパンドラの箱の中の災いに対抗する最強の武器として封じた「希望」の力で世界を自分が統治するべく導こうとしたが、クレイトスがオリュンポスの剣で切腹する事で、自らの中の「希望」の力を世界に解き放った為に目論見は崩れた。
  • アレス:腹違いの兄。戦いの神であり、かつてクレイトスが仕えた主君。非常に荒々しく粗暴な性格で、妹のアテナを初めとした他の神々からも疎まれている。父・ゼウスを倒して自分がオリュンポスを支配するという野心を抱いており、その為にクレイトスを自身の手駒として最凶の戦士にするべく様々な策を巡らせる。蛮族をけしかけて彼が自身との誓約を望むように仕向けて、復讐の女神の力を借りて誓約でクレイトスを縛り、最終的にはクレイトス自身の手で自らの妻子を殺めさせて彼を完全なる狂戦士にしようとした。これがクレイトスの憎悪を買ってしまい、彼に長きに渡る復讐の道の第一歩を踏み出させてしまう。ある意味ゼウスに並ぶ本シリーズ最大の戦犯である。妹・アテナの守護都市アテネに侵攻して蹂躙するも、パンドラの箱を開けて力を得たクレイトスに追い詰められ、最期は皮肉にもかつて彼が望んだ通りの「最凶の戦士」として完成したクレイトスによって殺され、「最凶の戦士」たるクレイトスのオリュンポス最初の犠牲者となった。その後、死体はオリュンポス山の一角で氷の下に安置されているが(1作目では死体は爆散したのだが、どうやら何らかの手段で復元した模様)、新たな戦神の座にクレイトスがついた事もあって、既に人々からの信仰は失われており、各地の神殿や像も打ち捨てられて荒れ放題になっている。外伝作『降誕の刻印』でも登場し、ゼウスの命令でアテナと共にクレイトスの弟のデイモスを連れ去った。この際に、弟を取り戻そうとした幼少期のクレイトスの右目に傷を負わせた事が判明する。どうやらこの時点からクレイトスとの因縁は始まっていたようである。
  • ヘラクレス:異母兄弟で、クレイトスと同じくゼウスと人間の女性の間に生まれた子供。神々に仕え多くの蛮勇を誇ってきた怪力の戦士で、元のギリシャ神話では最大の大英雄だが、上記のペルセウス同様にゴッドオブウォーの世界ではクレイトスが有名すぎる上に、やはり元の神話での彼の功績自体がいくつかクレイトスに取られている為に、完全にその陰に隠れてしまっている(それでもペルセウスよりは知られているようだが)。その為に、クレイトスに対して激しく嫉妬しており、神となったクレイトスを倒して自身が新たな戦いの神になろうと、毒親で有名なヘラに命令されてクレイトスを狩りに来る。しかし、最終的には自慢のガントレットをクレイトスに奪われて、顔面陥没崩壊の憂き目に遭う。ペルセウスとは違って互いに兄弟である事は知っており、自身と同じ境遇を持つ相手である為か、クレイトスの方は珍しく最初は戦いを避けようとしていた。
  • オルコス:クレイトスの甥。アレスと復讐の女神アレークトーの間に生まれた子供で、誓約の番人。体には神々との様々な制約を具現化させた琥珀のような石が埋め込まれている。妻子を殺された事で、アレスとの誓約を拒んだ為に復讐の女神に狙われたクレイトスを助けようとする。元は父・アレスから最高の戦士として期待されて生まれたが、素質が無かった為にアレスによって殺されそうになったところを母・アレークトーに助けられて誓約の番人となった。母への恩義から仕事を全うしていたが、デルファイの巫女の託宣で三女神とアレスのオリュンポス転覆計画を知り、オリュンポスに逃れようとするが失敗してしまう。その後はクレイトスに科せられた理不尽すぎる誓約に疑問を抱いた事をきっかけに密かに行動を再開する。一度は捕らわれるも、最終的には復讐の女神達をクレイトスと共に撃ち滅ぼしたが、捕らえられた間にアレークトーに再びアレスとの誓約の番人にされてしまう。互いを解放する為に自ら戦士としての死を望み、自身の短剣でクレイトスに自分を殺めさせる事で、遂にクレイトスを完全にアレスとの誓約から解放して、自身も番人としての役割から解放されて息を引き取った。遺体はクレイトスによって自身の家ごと火葬する形で弔われた。一応はオリュンポスの関係者なのだが、クレイトスを騙したり利用したりする事もなく、最後まで純粋にクレイトスを助ける為に動いて、最終的にはクレイトスと互いに友情を築いたとても珍しい人。というかあのアレスの息子で、ゼウスの孫だというのが信じ難いくらいの良識人である。クレイトスはこの時点では自身の出生についてはまだ何も知らなかったが、彼の方がクレイトスと自分の関係性を知っていたのかは不明。
  • ケリュクス:クレイトスの甥。ヘルメスの息子で、父親同様にオリュンポスの伝令役を務めている。国内未発売の携帯ゲームアプリの外伝作『God of War: Betrayal』の事実上のラスボスにあたる。新たな戦いの神となったものの、オリュンポスの意向を無視して暴走を続けるクレイトスのもとに、ゼウスからの使者として送り込まれるが、クレイトスがゼウスの要求を拒否した為に彼と戦う事になる。最終的にはクレイトスに敗北して逆にゼウスへの返答の証として殺された。この一件で遂にゼウスはクレイトスの抹殺を決定し、さらにヘルメスとの確執も生まれた。

タイタン族

  • クロノス:クレイトスの祖父。かつてタイタン族と世界を支配した王であり、ゼウス、ポセイドン、ハデスの父親。しかし、ゼウスが率いるオリュンポスとの戦いに敗れて、タイタン族はタルタロスの深淵に追放され、その地位はゼウスに奪われる。1作目の時点では、ゼウスによってパンドラの神殿を背中に括り付けられて、舞い散る砂塵が自身の全身の肉を全て削ぎ落とすまで、死の砂漠を彷徨い続ける事を強いられていた。しかし、クレイトスによってパンドラの箱を開けられた事で、クレイトスへの恐怖に駆られたゼウスに今度はタルタロスに叩き落されてしまう。タルタロスで前以上の責め苦を負わされた事で、パンドラの箱を持ち出したクレイトスを逆恨みして、「オンパロスの石」を求めてやってきたクレイトスに襲い掛かるが、逆に追い込まれて、最期はオリュンポスの剣で額を貫かれて死亡した。クレイトスに対しては妻子の件で嫌味を言ったりしていたが、こいつに関してはただのブーメランでしかない。というかゼウスは自分が滅ぼした父親と、全く同じ過ちを犯して全く同じ道を辿った事になる。父親殺しの因果は今後アトレウスにどんな試練を与えるのだろうか。
  • ガイア:クレイトスの曾祖母。自然の命、大地を司るタイタン。ほぼ全てのシリーズでナレーションも務めていた。かつてゼウスの母・レアの願いでクロノスからゼウスを庇い、彼を育てたのだが、それは結果的に自分達タイタン族の破滅を招く事となった。ゼウスを自らの手で育てたという過ちを正す為に、2作目では遂にクレイトスの前に姿を現して彼を冥界から救い出し、ゼウスへの復讐の使命を与える。3作目ではクレイトスが運命の女神の力を利用して呼び出した、他のタイタン族達と共にオリュンポスに侵攻する。ゼウスの力で冥界に落とされかけた際には、これはタイタンの戦いであるとしてクレイトスを切り捨てるが、逆に冥界から帰還した彼によって、ゼウス達にやられて弱っていたところを用済みとして切り捨てられる。それでもしぶとく生き延びており、終盤に世界の崩壊を食い止める為にクレイトスとゼウスを纏めて始末しようとするが、逆に2人の戦いに巻き込まれて体内からボコボコにされて、最期は心臓をオリュンポスの剣で貫かれて苦悶の声を挙げながら肉体は崩壊して沈黙した。しかし、ガイアは大地そのものを司るタイタンなので、あくまで肉体が崩壊しただけで彼女自身は死んではいないらしい(実際に、その後のシーンで崩壊した彼女の心臓が、まだ脈打っているのが確認できる)。クロノスとはえらい違いだ。


余談

名前の由来とモデル

名前の由来は、ギリシャ神話における力を司る神クラトス(Kratos)の英語読みから。アレクサンドロス大王の家臣クレイトス(Kleitos)とは無関係である


「ゼウスを父に持つ半神半人」「神の策略で狂気に蝕まれ妻子を殺害し、その贖罪として数多くの偉業を成し遂げ、最後には神となった」といった共通点から分かる通り、キャラクター像は主にヘラクレスがモチーフとなっている。しかし各作品のストーリーから分かる通り、ところどころ他の英雄達もモデルとなっている。




認知度と他作品での活躍

日本での知名度は余り高くないものの、海外では非常に高い知名度と人気を誇るゲームキャラクターであり、特にアメリカでは『日本でマリオと言えば、アメリカではクレイトス』と言われる程である。ギネスが主催する『ゲーム史上最も有名なゲームキャラクターランキング』では、第9位にランクインしている。


ソウルキャリバー・ブロークンデスティニー』や『モータルコンバット9』にゲスト参戦している事からもその人気が窺えるだろう。一体何を血迷ったのかみんなのGOLF5』にもゲスト出演しており、しかも自前のゴルフクラブまで持参する。当然ながらあのデザインである。


関連動画



関連タグ

ゲーム ゴッドオブウォー

ギリシャ神話  スパルタ バーサーカー

ブレイズオブカオス ブレイズオブアテナ ブレイズオブエグザイル

スコーピオンキング:アレスに加護を求めた経緯と、その後に起こった呪いのような境遇が少し似ているかもしれない。

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