概要
所謂『首無し騎士』。死を予言し、執行する存在。
首から上は描かれなかったり、小脇に抱えたりしている。pixivでは後者の『小脇に抱えたりしている』イラストが多数派。
死を予言しに来た時か、執行しに来た時に返り討ちにすれば死を免れる事が可能。らしい。
自分の姿を見られるのを嫌っていて、見た者はデュラハンが持っている鞭で目を潰される事がある。
コシュタ・バワーという首無し馬が引く馬車に乗っているが、この馬は水の上を渡れないので、デュラハンから逃げたかったら川などを渡って逃げるといい…らしい。
死を予言するに当たり、凄まじい音を立てて街を徘徊する(ある伝承曰く『世界中の金属皿を集めて叩きつけたような耳障りな音』)と言われ、その音に驚いて顔を出した者には桶にいっぱいの血を浴びせかけるという。なんか嫌だ。
デュラハンでピンと来ない人は、映画にもなったスリーピー・ホロウと似たようなもの、と聞けば閃くであろう。ちなみにこっちは、アメリカに伝わる都市伝説。
モンスターファームのイメージが強い人は「女性のイラストが多いじゃないか」と思いがちだが、発祥たるアイルランドの伝説のデュラハンは男性とされ、隣国スコットランドの伝説のデュラハンは女性とされるなど、伝説によって性別はまちまち。
よく女性のデュラハンを見るが、別に性別は女性に限定されている訳ではないので注意が必要。
異説
一説では、デュラハンに『男性の首無し騎士』が生まれたのはアーサー王伝説が原因と言われる。
その説によると、ガウェインが主役のエピソード・『緑の騎士』に登場する緑の騎士・ベルシラックが由来とされる。
このエピソードの重要な所だけ要約すると、『ガウェインに首を切断されたベルシラックが、直後に自分の首を拾い去った』とあり、このベルシラックのイメージが一人歩きして男性型デュラハンが生まれたと言う。
妖精orアンデッド
伝説により、デュラハンは元から首が切れている一種の妖精。
しかし、その首無き姿で一部の作品には首が切られた元人間、つまりアンデッドとして扱われている。
例として、前述のスリーピー・ホロウのあれや、悪魔城ドラキュラシリーズに出てくるデュラハンなど。
デュラハンのキャラクター
セルティ・ストゥルルソン/『デュラララ!!』
デュラハンタグの全般で目立つ人。記事参照。
デュラハン/『モンスターファーム』
記事参照。
デュラハン/『VIPRPG』
自分の生首を抱えた女性剣士。記事参照。
デュラハン/『真・女神転生デビルチルドレン』
自分の首と首なし馬の人形を携帯した、少女型のデビル。
種族はレイ(霊)。説明には「死神の女の子」と書かれている。
デュラハーン/『ドラゴンクエスト8』
記事参照。
デュラハン/『黄金の太陽』
記事参照。
デュラハン/『吉永さん家のガーゴイル』
錬金術師のハミルトン博士が作り上げた『城門破り型自動人形(オートマタ)』。
首も足もない鎧の姿をしており、両腕がガトリングキャノンになっている。常に片言で話すアホの子。
胸元には赤熱化した杭が埋め込まれており、破れない城門は存在しない。
ガーゴイル程ではないが、熱光線や冷凍光線、粘着榴弾など様々な武器を使い分ける事が可能。また再生能力を有しており、半壊した状態からも数十分で元通りになる。
無骨な外見通り車を投げ飛ばす程のパワーを有するが、アニメではガトリングキャノンに包丁を括り付けて料理するなど、器用な一面を見せた。
最初はハミルトンに仕える立場だったが、ハミルトンが怪盗百色に敗北し梨々=ハミルトンの養育権が百色に移ると、デュラハンも百色について行く事になった。
赤蛮奇/『東方project』
シューティングゲーム、『東方輝針城』のステージ2のボス。
ララ/『モンスター娘のいる日常』
重度の中二病を患うデュラハン。頭と体に別の意思を持つ。
ベルディア/『この素晴らしい世界に祝福を!』
魔王軍(ただし、主人公・カズマの元いた世界で言うところのヤッチャンにあたる)の幹部の一人。
ある事を調べるために、アクセルの街の近くの古城に滞在したのはよかったが……。
見てくれは恐ろしいが、実は意外とまともな性格。…かと思いきや、魔王城にいた頃は同じ幹部のウィズに対しセクハラを頻繁に働いていたという、紛うことなき変態であった。
ユリ・アルファ/『オーバーロード』
ナザリック地下大墳墓に属する戦闘メイド集団、『プレアデス』の長女。
種族はデュラハンなのだが、作中で彼女の首が外れる様な描写は無く(首を胴体に固定するためか、常にチョーカーを着けている)、ステータス表の記述を見なければそうだとは分からないレベルである。
町京子/『亜人ちゃんは語りたい』
本作では、デュラハンは世界に三人しかいないとされている。その三人の中の一人。
コーテツ(鋼鉄)=ローゼン/『ゴアゴアガールズ』
合同サークル、『ジークンドー』の漫画作品に登場。デザインはG=ヒコロウ。
『デュラハン社』なる企業に属し、寿命伝達サービスを行っているものの、業務の実態や会社の内情等については全く不明。
甲冑を装着した部位と骨が露出した部位の、コントラストが魅力。また頭部を外した状態でも成人男性よりデカイ。
三つ編み状の頭髪を手足の様に用いる事で、頭部だけでも歩き回り飛び跳ねる事が出来る。
宇宙忍デモスト(世界忍者戦ジライヤ)
記事参照。
デュラハンマイナソー(騎士竜戦隊リュウソウジャー)
「外科医のプリンス」と持て囃されている程の高学歴のイケメンなのに、自己中心的で女性への配慮が足りない事から結婚できないのを「女性が悪い」と逆恨みした男から生み出された怪人。
デュラハンの首
頭が取れているのがデュラハンの大きな特徴だが、モノによっては頭の扱いに更に特徴がある。
サガフロンティア
敵として出現するデュラハンは馬に跨っており、右手には槍・左手には大きな盾を持っている。
この盾がデュラハンの首であり、中央にはちゃんと顔もある。デュラハンを倒すとこの『デュラハンの盾』をドロップする事があり、盾としては非常に性能が高く、戦闘中に『死の凝視』も使用できる。
BUSIN0
このシリーズではモンスターを倒すと、一定確率で魔法石の合成素材をドロップする。モンスターの持ち物であったり身体の一部であったりするのだが、デュラハンがドロップするのは『デュラハンの首』。合成できる魔法石は、主に即死系呪文である。