プロフィール
概要
見た目はたまごだけれど、完全体デジモン。
全ての始まりであり、終わりの姿であるデジタマの姿をした究極のデジモン。
卵のような外骨格は全ての攻撃を防ぎ切る無敵の防御力を持ち、必殺技の「エニグマ」は精神を破壊するという。
「ナイトメアシンドローム」は受けたデジモンの生命活動が停止すると言われている。
初登場作品は「デジタルモンスターVer.4」。育成失敗枠であるナニモンからのみ進化できる、もんざえモンポジションのデジモン。
デジタマモンには別次元のデータを持つデジモンでないと進化できないという設定があり、あの世界からの侵略者であるナニモンだからこそ成せる進化と言えよう。
また「ウィッチェルニー」出身のウィザーモンからも進化できる。
…のだがゲームでは設定が形骸化していることが多く、特に近年はオーガモンとタイタモンを繋ぐさなぎのような扱いで採用される。しかし、「デジモンクルセイダー」によればタイタモンが猛威をふるった世界は別次元の「デジタルワールド・イリアス」とされている為、矛盾はある程度解消されている。
ちなみにオーガモンとナニモンはゴブリモンから進化できる為、彼らの共通の完全体ということになる。
アニメでの活躍
アニメ版の活躍を見ると、何かと「料理」や「食事」を絡ませて登場している事が多い。卵そのものの姿をしているからなのであろうか…?
デジモンアドベンチャー
CV:堀川仁
ベジーモンと営む、レストランの経営者として登場。
ただ、この店は日本円ではなくドルにのみ対応している店であり、ドルを持っていなかった城戸丈を金額分働かせていた。しかもピコデビモンから賄賂を受け取っており、規定の期間を過ぎても延々と働かせるつもりだったという。ワーガルルモンとの戦いでカイザーネイルを食らって敗北した。PSP版ではダークマスターズ編で太一たちの協力者として登場する。
デジモンアドベンチャー02
初代で登場した個体が再登場。改心しており、引き続きレストランを経営している。ドルにしか対応していないのは相変わらずであったが、今回はマイケルが大輔たちの代わりに支払ったことで金額分働くことは避けられた。
しかし、イービルスパイラルに支配され、大輔たちと戦う羽目になる。フレイドラモンのナックルファイアやディグモンのドリルが通用しない硬い装甲を活かして優位に立ち回るが、シュリモンの草薙を殻に覆われていない眉間に受けたことでイービルスパイラルが破壊されてカイザーの支配から解放された。
中華街ではバクモンと料理店を経営する別個体が登場している。なお、これらの作品では殻の中身に宇宙空間があるという設定になっている。
デジモンクロスウォーズ
2期で登場。ゴールドランドの住人デジモン。
デジモンゴーストゲーム
「アンゴラモン、キミも昔と変わってないね。いつも僕の事を気に掛けてくれる。また昔のように、2人で色んなことを学べると良いね」
「はぁ〜、こんなに喋ったのは久しぶりだ。少し“お腹が空いてきたよ”」
CV:釘宮理恵
第26話に登場。
デジタルワールドにいた頃のアンゴラモンの親友。
好奇心が旺盛で、デジ文字を解読して世界の歴史を学んだり、プラチナヌメモンを調べたりとアンゴラモンと一緒によく探求の旅をしていたとか。
人間にも興味を持っているが少し怖がっており、人間界ではとある空き家を棲家にして引きこもっているとのこと。
しかし、彼が住み着いている空き家にはどういうわけか、家に立ち入った人間が忽然と姿を消すという
「人喰い屋敷」の噂が立っており…。
人間界に来て久し振りに親友と再会したアンゴラモンは瑠璃をデジタマモンの屋敷に招くことになり、その瑠璃に誘われ宙と清司郎も屋敷へ赴くことに。
屋敷では一足先に来た瑠璃に一緒にアンゴラモンとデジタルワールドでの思い出話を聞かせる。
しかし、どこか不審な様子で瑠璃を2階に誘い……
「精神を吸っただけさ。でも人間は砂になっちまった…。人間の精神は僕の腹を満たした…今までにない満足感だった…」
「人間だって、生きるために別の生命を食っているじゃないか」
実は彼こそがこの「人喰い屋敷」事件の元凶。
人間界にやってきて間もなかった頃、実体化して空腹で食べ物を漁っていた所、以前の空き家の持ち主であっただろう人間達に見つかった時に思わず飲み込んでしまい、吐き出した人間は砂と化したと同時に吸収した精神が、どれだけ自分の空腹を満たす「美味なもの」と知ってしまう。
その時を境に「知識の探求者」であった彼は、自分の食欲を満たそうと食人を繰り返す「食欲の権化」と化してしまった(以前の話にでてきたアルケニモンと共通する部分も多い)。
その頭脳ゆえに、人間とデジモンが異種族と理解しており、自分の食事は「人間が動物や植物といった他の生命を食べるもの」と捉え、一方で昔と同じく同族である他のデジモンを傷つけるつもりはない。
「久しぶりの食事だ…3人も!ありがたい…!」
「デジモンに危害を加えるつもりはないよ。仲間だからね」
「僕は…ただ食事をしたいだけさ」
「オオオ…」
「腹ガ 空イタァァァ‼︎」
全てを知ったアンゴラモンは暴走する親友を止めるべくジンバーアンゴラモンに進化し交戦。
成熟期となった進化態3体を相手にしても、その外殻で攻撃がびくともせず『ナイトメアシンドローム』や『エニグマ』といった即死級の攻撃を連発してくる。
しかし、超進化したカノーヴァイスモンの攻撃で吹き飛ばされ、『ガリアフィッシャー』で撃ち落とされて卵の外殻にヒビが入る。
食欲に取り憑かれてしまったデジタマモンはそれでもまだ宙達を食べようと襲いかかろうとするも、やむを得ずジンバーアンゴラモンはヒビに目がけ、せめて呪縛から解き放とうと『レントライザー』でトドメを刺し、仕方なかったとはいえ親友を手にかける結果となってしまった(グルスガンマモンを除く味方側がトドメを刺したのは初。)
なお、この時ジンバーアンゴラモンは気遣いからか瑠璃に必殺技名を宣言させていない。
致命傷を受けたデジタマモンは、自分と同じようにアンゴラモンもデジタルワールドにいた頃と変わったのを実感した言葉を呟きつつ死亡・消滅した。
「オマエも…変わったんだな…」
「アンゴラモン…オマエはデジモンか?人間か…?」
結局誰も救われない後味の悪い結末になってしまった。
なお、今回はアンゴラモンの「詩」は無く瑠璃のセリフで終わっている。
余談だがこの話でゴーストゲーム初の究極体(プラチナヌメモン)が登場している(回想だけど)。
担当した釘宮氏は前作ではファンビーモンを演じている他、『セイバーズ』でイクトを演じており、仲間のデジモンを殺戮された側が、今度はあの倉田の主張通りともいえる「人間に危害を加える危険生物」を演じることになるとは。
関連種
デビタマモン
プロフィール
デジタマモンが暗黒進化した姿で、デジタマモンの殻から不気味な怪物の体が生えている見るからに凶悪そうなデジモン。「パンドラの箱」そのものと称される存在であり、失われた古代魔法を使い、破壊の限りを尽くす。
必殺技は精神を蝕み、対象を分解してしまう暗黒の霧「ブラックデスクラウド」。