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ガンダム開発計画

がんだむかいはつけいかく

ガンダム開発計画とは「機動戦士ガンダム0083」に登場するモビルスーツの開発計画。

概要

地球連邦軍一年戦争後の軍再編計画の一環として立案したモビルスーツ(MS)開発計画。「GP計画」とも呼ばれる。

計画名は一年戦争の伝説的モビルスーツであるガンダムの発展形を生み出す事を目指した事から「ガンダム開発計画」と名付けられた。

責任者はジョン・コーウェン中将。機体開発は戦後ジオニック社、ツィマッド社などのジオン系軍需産業を吸収し成長を遂げたアナハイム・エレクトロニクスの先進開発事業部(クラブ・ワークス)、第二研究事業部に委託され、極秘裏に行われた。

当計画は、次世代主力機の為の技術開発を狙った物であり、ジオン系技術と連邦系技術を融合させた技術検証機の開発を主目的としていた。

計画の成果物の多くは後のモビルスーツ開発にも少なからず影響を与えており、ムーバブルフレームの原型となる機体構造技術やEパック採用型ビーム・ライフルなどがそれに当たる。

全4機(0号機と0番機を含めると6機)の機体が開発されるが、計画の情報はジオン残党軍の一派であるデラーズ・フリートに漏出。これが試作2号機の強奪に始まる「デラーズ紛争」の銃爪となり、これに連なる連邦軍上層部の政治劇もあってコーウェンは失脚、南極条約違反と指摘された試作2号機の存在が原因と指摘されるのを恐れた連邦軍によりガンダム開発計画も紛争後凍結され、計画の成果物は実機を含めて全て歴史の闇へと葬られた。

しかし、アナハイムによるガンダム開発はエゥーゴの「Ζ計画」や第二次ネオ・ジオン抗争後の「UC計画」に受け継がれており、一部機体にガンダム開発計画で生み出された技術が形を変えて投入されている事が窺える。

また、ティターンズもガンダム開発計画の技術と予算を活用し、「TRシリーズ」と呼ばれる試作MSの数々を独自に創り上げている。

なお、この計画で生み出された2号機は強奪され、追撃をした1号機と交戦、外装を変えられた4号機は横流しされ、3号機との激闘で粉々に破壊される等、兄弟機同士での壮絶な戦いが繰り広げられてしまっている。

書籍『アナハイム・ジャーナル』によると、宇宙世紀0099年11月、GP計画についての情報がアナハイムによって公開されているが、公表された3号機の仕様が完成形ではなくトライアル・プランのものであるなど、全貌が完全に明かされたわけではなかった。

そのためかさらに後年、漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』で描かれた宇宙戦国時代になると、半ば都市伝説化しており実在が疑われるほどになっているが、フォント・ボーは実在していたと主張しており、自身のサイトにデータを載せていた(イメージによれば2号機のようである)。

開発されたモビルスーツ

■はFSWS計画関連機、▲は映像作品、『ハーモニー・オブ・ガンダム』外、★は改造ガンプラ

  • RX-78GP00:ガンダム試作0号機(GP-00・ブロッサム、統合コンセプトのトライアル機)▲
  • RX-78MS00Z:ガンダム開発試験0番機(エンゲージゼロ、ブロッサムのフォロー用に開発された強襲突撃用MS)▲
    • エンゲージガンダム(もしGP-00とエンゲージゼロの設計が統合されていたら、という想定に基づくif機体)▲
  • RX-78GP01:ガンダム試作1号機GP-01ゼフィランサスRX-78-2の地上用発展型)
  • RX-78GP02A:ガンダム試作2号機GP-02サイサリスアトミックバズーカを装備した核攻撃仕様)
    • RX-78GP02MLRS:ガンダム試作2号機 MLRS仕様(主兵装であるアトミックバズーカ使用後の運用試案、背部にロケットランチャーを6基装備している)
    • RX-78GP02BB:ガンダム試作2号機 ビームバズーカ仕様(同上、こちらはスキウレの主砲を携行している)
    • ガンダム試作2号機 重装備仕様(ジオン系の実弾兵装を多数装備している)▲
    • ガンダム試作2号機 シン・フェデラル仕様(ロケットランチャー5基とビームバズーカを装備した連邦内クーデター派閥による再生産機)▲
    • RX-78GP02AD:サイサリスセンチュリオン(バインダー3基を左肩に集中させ中央にIフィールドジェネレーターを装備した改造ガンプラ)▲★
    • RX-78GP02R:ガンダムGP-羅刹(本体と武装に合計5基の擬似太陽炉を搭載した改造ガンプラ)★
      • RX-78GP02R天:ガンダムGP-羅刹天(バインダー先端のクローを簡易マニピュレーターに変更した再改造ガンプラ)★
  • RX-78GP03S:ガンダム試作3号機(GP-03S・ステイメン、巨大アームドベース「オーキス」との連携を前提とした拡張武装試験仕様)
    • RX-78GP03S:ガンダム試作3号機 Pスペック(コックピットブロックをコア・ブロック・システムに換装した仕様。この状態ではオーキスとのドッキングはできない)
    • GP-AL:ガンダムアルビオン(頭部、肩部、バックパックをゼフィランサスのものに交換しバックパックから伸びるアームに1/1700アルビオンの左右ブロックを接続したミキシングガンプラ)★
    • RX-78GP03:ガンダム試作3号機GP-03デンドロビウム、オーキスとドッキングした形態)
      • ガンダム試作3号機試案(ヴェロニカペルシカ、GP-03開発時に提出されたトライアル・プラン)▲
      • RX-78GP03S:ステイメン&ウェポンシステム(GP-03Sにオーキスを簡易化したウェポンシステムを装着させた形態)▲
      • デルフィニウム(連邦軍がGP-03を模倣して単独開発した長距離遠征用大型機動兵器。コアとなるMSはジャンクパーツを用いて再生産されたフルアーマーガンダム)▲
  • RX-78GP04G:ガンダム試作4号機GP-04ガーベラフルバーニアンとコンセプトが重複したため開発中止)▲
  • RGM-79:パワード・ジム(GP-01の陸戦用バックパックの評価試験を担った実験機)
  • RGM-79N-Fb:ジム・カスタム高機動型(GP-01Fbの宇宙戦用バックパックの評価試験を担った実験機)▲