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編集者:コマンドー
編集内容:スリングについて追記

概要

エアーボット/エアリアルボット(Aerialbots)は、デストロン/ディセプティコンが陸上に特化したスタントロン/スタンティコン部隊を誕生させた後、「あっちが陸から来るならこっちは空から迎え撃つ」というコンセプトで作り出されたサイバトロン/オートボットの航空部隊。

航空部隊の名の通り空での戦闘に特化しており、スカイファイアーパワーグライドのように空かを飛べるサイバトロン戦士は以前からいたとはいえ、デストロンと比べて航空戦力に乏しいサイバトロンをサポートする役割も持つ。また、サイバトロン初の合体戦士でもある。

デストロンがスタントロンを完成させた後、かつてセイバートロンで使われていた宇宙船を改造し、アルファートリンの犠牲によってアクセス出来たベクターシグマに命を吹き込まれ完成した。

シルバーボルト以外のメンバーはスペリオンの手足の位置を入れ替える事が可能なスクランブル合体システムを有している。

サイバトロン加入当初、シルバーボルト以外のメンバーは他のサイバトロンや人間を見下し、ジェットロン/エアーコンなどのデストロンに憧れるいうサイバトロンらしかぬ言動や行動があったものの、シルバーボルトの尽力などで徐々に薄れていき、ある事件をきっかけに完全に改心した。

コンボイ/オプティマスプライムの案によって生まれたエアーボットだが、実は彼らはコンボイの誕生に関わっている。(当の本人ははるか昔の事で彼らが言うまで分からなかった)。詳しくは下記の「コンボイ誕生について」を参照。

メンバー

エアーボット司令官 シルバーボルト

CV:チャーリー・アドラー/吹き替え:西村知道山口健ヘッドマスターズ)・立木文彦ザ・リバース

アエロスパシアル/BAC コンコルドに変形。エアーボットのリーダーで、メンバーの中で一番真面目。もともと低空飛行の輸送船だった為に高所恐怖症であったが、任務などに集中すると一時的に高所恐怖症を忘れるという特性を見抜いたコンボイが彼をリーダーに抜擢した事で責任感が生まれ、任務をこなしていくうちに高所恐怖症を克服した。

コンボイの「私にいい考えがある」の数少ない成功例でもある。

副官 スリング/スリングショット

CV:ロブ・ポールセン/吹き替え:鈴置洋孝堀内賢雄平野正人ヘッドマスターズ

マクダネル・ダグラス/BAe AV-8 ハリアーに変形。英語版における彼の名前はスリングショット(Slingshot)だった。攻撃的かつ大ボラ吹きな性格で、サイバトロンになった当初は人間や仲間を軽視するデストロンに憧れるなどサイバトロンらしからぬ問題行動がメンバーの中で最も多かったが、ある事件をきっかけに完全に改心した。

突撃エアーボットでは、現地の浮浪者の少年ハッサンとの交流が描かれている。

『コンバイナーウォーズ』では「クイックスリンガー」(Quickslinger)に改称。

偵察員 ファイアーボルト/ファイアフライト

CV:ジェフ・マッコイ/吹き替え:城山知馨夫塩屋翼・堀内賢雄(2010)・龍田直樹(ヘッドマスターズ)

マクダネル・ダグラスF-4ファントムⅡに変形。英語版での彼の名前はファイアフライト(Fireflight)。どこかとぼけた感のある性格で、OVA『スクランブルシティ発動編』では合体フォーメーションを間違えた事で仲間をピンチに追いやった事も。なお、誕生直後の自己紹介のシーンではコンボイの頭に身体が隠れてしまっている。

戦士 エアーライダー/エアレイド

CV:ロブ・ポールセン/吹き替え:堀内賢雄・片岡弘貴・速水奨江原正士・塩屋翼(2010)

マクダネル・ダグラスF-15イーグルに変形。スリングに負けず劣らずの好戦的な性格の持ち主。英語版での彼の名前はエアレイド(Air Raid)である。

航空戦略家 スカイダイブ

CV:ローリー・ファソ/吹き替え:喜多川拓郎・城山知馨夫(OVA)・戸谷公次(2010)佐藤正治(ヘッドマスターズ)

ロッキード・マーチン F-16ファイティングファルコンに変形。好戦的な面々が目立つエアーボットの中では珍しい頭脳派。

合体戦士 スペリオン

CV:フランク・ウェルカー⇒エド・ギルバート/吹き替え:西村知道山口健(ヘッドマスターズ)

エアーボット/エアリアルボットの5人が合体して誕生した戦士。命を吹き込む際、コンボイ/オプティマスプライムが「6人のサイバトロン戦士」と言っていることから、スタントロン/スタンティコンのメナゾールと同様に合体することを前提としていると思われる。

テックスペックには”知的機能が限定されており、急激な状況変化や新しい戦法に弱い”とあり、実際漫画媒体では奇襲攻撃で不覚を取る場面も散見される。初期の両軍の合体戦士は知能が低めに設定されており、それが改善された合体戦士の登場はガーディアン/ディフェンサーまで待つことになる。

トランスフォーマーではメディア展開と玩具で姿形が変わることがよくあるのだが(更に作画ミスで余計ややこしくなる)、彼の場合はそれが顕著で上記イラストのようにマスク+赤色バイザー(アニメ版準拠)で描かれることもあれば、口+青色バイザー(書籍など)で描かれることもある。

一般的にサイバトロン/オートボットは目が青で描写されることが多いので、口を露出させたバージョンの方かしっくりくるという方も多いのではないだろうか?

コンボイ誕生について

ネタバレ注意

コンボイの案によって誕生したエアーボットだが、実は900万年前に彼らはコンボイと会っている。それは第60話の「ひきおこされた戦争」のある事件の事である。

きっかけは、タイムマシンを利用したデストロンの罠だが、900万年前に遡る原因を作ったのはコンボイである。

エアーボットを宇宙が生まれる遥か以前の時間に送り込み消滅させようとしたのを、タイムマシンを壊して阻止した結果、彼らは900万年前のセイバートロンに来てしまった。

そこで彼らは、エネルギー集積所で働くオライオン・パックスという一人のトランスフォーマーに出会うが、野心をあらわにしたメガトロンの襲撃により重傷を負ってしまった。エアーボットがオライオンをアルファートリンのもとまで運び、そこでリペアを行った結果、誕生したのがコンボイである。つまり、コンボイとアルファートリンによって誕生したエアーボットがアルファートリンと共に、コンボイ誕生に関わっていたという事である。

ちなみにタイムワープによって現代に戻った際に、メガトロン達を迎撃する時

「デストロンのクズどもを叩き潰すんだ!!」

と、どこぞの赤い人が口にするようなセリフを放っている。

その後は、デストロンを羨んだり人間を見下す発言も無くなり、真のサイバトロンになったと言える。

CV:ポール・ドブソン/吹き替え:千葉一伸

第40話にて初登場するスーパーエネルゴンの泉を守護していた古代の戦士で、眠りから覚めると共にサイバトロンに加入。それ以前の作品で既にシルバーボルトの名を冠したキャラが登場していたので、隊長機の名前はアフターバーナーSR-71風のSF戦闘機に変形)となっていた。

因みにスペリオンの手足として合体するメンバーは意思の無いドローンという設定で、スリングとスカイダイブはA-10風の攻撃機に、ファイアボルトとエアーライダーはF-22風の戦闘機に変形する。ただし、分離状態のエアーボットよりも合体時のスペリオンの状態でいるシーンが多かった。

また、このシリーズでのスペリオンには兄がおり、石化して眠りについていた彼をガルバトロンが破壊してしまった為に本編中は名前すら登場しなかったが、最終決戦時に両手両足を破壊されたアフターバーナーをブルーティカスから守る為に建物の上から幽霊として攻撃を仕掛け、アフターバーナーに勝機をもたらした。

コンバイナーウォーズ

IDW社とタイアップしたハズブロ発の玩具シリーズ『コンバイナーウォーズ』では、上記のG1シリーズのメンバーに加えてアルファブラボーという名の空挺特殊作戦兵が登場。攻撃ヘリコプターに変形し、負傷したクイックスリンガー(スリング)に代わるスペリオンの合体要員として志願している。

2015年に海外で配信されたiOS/Android対応のゲーム『Transformers Battle Tactics』での解説によると彼の攻撃ヘリコプター形態はVTOLとホバリング能力をチームにもたらしたが、速度の面でジェット戦闘機に劣る為、他のエアーボットに追従して飛行する事は不可能。チームの新人であり、他のメンバーに比べて低速である事から、彼はあたかも自身の良い所を見せる為に躍起になっているように見える、と解説されている。

IDWパブリッシングのコミック『Robots in Disguise』では満身創痍となったエアリアルボッツの代替要員として志願し、コンビネーションエニグマの力によりコンバイナーとして生まれ変わり、惑星カミナスでの戦闘や地球での民間人への食糧援助など様々な活躍を見せた。

『コンバイナーウォーズ』の玩具は日本でも『ユナイトウォーリアーズ』としてリリースされるが、エアリアルボット(エアーボット)の5体セットにはアルファブラボーは含まれておらず、代わりにファイアフライ(ファイアーボルト)の頭部とカラーリングを変更したクイックスリンガー(スリング)が同梱される。

編集者:コマンドー
編集内容:スリングについて追記