からかい上手の高木さん
からかいじょうずのたかぎさん
概要
中学校の同級生同士である『西片くん』と『高木さん』のやりとりを描くラブコメディ。
作者は山本崇一朗。
2012年ゲッサン7月号に読み切りが掲載され、その後、ゲッサンの別冊付録である『ゲッサンmini』を中心に掲載されている。2016年8月号よりゲッサン本誌にて連載開始。同号では表紙を飾った。本誌では毎号毎に2話または3話掲載されているのが特徴。
2022年6月時点で既刊は18巻。累計1000万部を突破している。
第9巻は通常版の他に新作OVAを付属した特別版も同時発売された。
メディアミックスとしてアニメ化もされている。詳細は後述。
内容紹介
「私、西片のこと好きだよ」
本作は、読者視点の男子中学生・西片が、隣の席の女子・高木さんにあの手この手でもてあそばれる日常を描く、実にうらやましい物語である。
作中の時系列はシャッフルされており、冬から夏、春と移り変わりが激しい。
1年後はおろか10数年後、20数年後の未来が描かれる事もある。
登場人物
※CVは、特記がない限りアニメ版のCVを記載。
西片(CV:梶裕貴(TV) / 斉藤壮馬(2016年6月CM) / 岩端卓也(2016年10月CM))
読者の視点となる主人公の少年。下の名は不明、かに座のO型で両親と3人暮らし。
第1話の時点では中学1年生と思われるが、続く第2話で2年生になっていたりと、前述の通り時系列がバラバラなので作中での年齢は一定していない。
「見てろ、今日こそこっちが恥ずかしがらせてやる!!」
高木さん(CV:高橋李依(TV・2016年10月CM) / 加藤英美里(2016年6月CM))
西片の隣の席に座る、女子中学生。
西片をあの手この手でからかって遊ぶ天敵である。
「西片が好きだからやってるんだよ」
その他の登場人物
西片の友達でクラスメイト。飄々としていて読めないところがある。真野と付き合っているが、まだまだ友人とバカをしてる方が楽しい様子で真野をやきもきさせている。
基本的ポーカーフェイスだが高木さんの水着姿に照れる意外な一面も。
作中では珍しく、女子に対して優位に立っている唯一の男子。
西片からは何故か君付けで呼ばれている。
高木の友達でクラスメイト。大人しく控えめそうだが結構大胆。あの手この手で2人きりになろうとするほか、2人乗りをせがんだり水着を一緒に買いに行くなどなかなか積極的。
西片と同じく表情に感情がすぐに出る。
何を考えているかわからない中井にやきもきさせられているが、結局は惚れた弱みなのか最終的には笑顔になっていることが多い。
おまけ漫画で主役を務めたことがある。
世界観を共有する別作品「あしたは土曜日」主人公の一人。
眉毛が太い。楽観的で元気な女の子。
日比野ミナと間違えられる事があるが、正しくは日々野ミナである。
「あしたは土曜日」とスピンオフ「恋に恋するユカリちゃん」の主人公。
メガネをかけており、恋愛に興味がある。
「あしたは土曜日」主人公の一人。
ジト目で無口、クールな女子。陸上部。
西片と高木さんのクラスの担任。担当は英語。
怒ると学校で一番怖い。しかし、文化祭の準備を遅くまで頑張る生徒達に差し入れをしてくれたり、クラスの演劇を見た際は感動して涙を流したりと厳しいながらも良い担任である。
西片の友達で保健体育王の異名を持つ男。好きな言葉は勝訴。
出っ歯とメガネが特徴でいかにも助平・陰湿そうなビジュアル。
木村より空気は読めないが、西片の恋路を邪魔するようなことはしない。
漫画初期の頃は別クラスのような描写があったが、現在はクラスメイト扱いになった。
アニメでは最初から西片のクラスメイトとして登場している。
西片の友達で早弁王の異名を持つ食いしん坊。好きな言葉は焼肉。
初期の頃は別クラスのような扱いだったが、アニメでは最初からクラスメイト扱い。
漫画初期ではかなり太っていたが、現在はぽっちゃり程度。
アニメでは友人の恋路に敏感な一面があり、要所で西片をサポートする好漢として描かれる。
西片の友達だが別クラス。外見はイケメン風だがあまりモテている描写は無い。
北条さんのことが気になっているが告白できないヘタレ。彼女に大人っぽく思われるため、木村から言われたことを真に受けてブラックの缶コーヒーを持ち歩いている。
アニメでは2期から登場。
大人っぽい雰囲気を持つため男子の間で人気の女子。
アプローチをしてくる浜口にはまんざらでもないようで徐々に彼との距離を縮めている。
アニメでは2期から登場。
西片と高木さんのクラスメイト。席は西片の斜め前。
よく休憩時間に高木さんと話している。
長らく名前が出ず『ポニテの子』と呼ばれていたが、アニメ2期にてようやく名前が付いた。
高木さんたちの学校の先生でサナエの姉。
田辺先生と結婚する。
結婚した高木さんと西片の娘。顔は高木さんに似ているが表情や性格は西片に似ているらしい。
高木さんと同様によく西片などをからかう。
からかいアイテム
高木さんはあらゆる手段でからかってくるぞ!
消しゴム
高木さんの消しゴム。
西片には秘密の、とある願掛けがされている。
ロッカー
掃除用具入れのロッカー。
中学校では、メジャーなかくれんぼ用の隠れ場所。
体操着
体育の授業で着用する。
高木さんの使用済み体操着はいいニオイがする。
自転車
二人乗りは危ないけれど、高木さんは西片の後ろに座りたい。
TVアニメ
2017年8月号のゲッサンにて2018年放送予定でアニメ化決定の報が発表された。
その後の追加情報解禁により、2018年1月放送開始予定であること、主要キャスト2名、制作陣が発表され、同時に公式サイトとTwitterが開設。また、「あしたは土曜日」のエピソードも同枠でアニメ化される事が発表された。
TOKYOMX、読売テレビ、BS11の『あにめのめ』枠にて全12話が放送された。なお、本作を最後に『あにめのめ』枠は廃止されている。
また、ニコニコ動画やNetflixなどでも配信されており、さらに本放送終了後にはtvk、とちぎテレビ、AT-XのほかJCOMとかBS日テレばかりかTBS系列局約3局でも放送された。
2019年1月12日、第2期の制作が決定した(公式Twitter)。2019年4月1日、同年7月から放送されることが発表され、TOKYOMX、tvk、AT-Xに加えてBS日テレとか読売テレビ(MANPA枠)とかJ:COMなどで全12話が放送された。またNetflixでも7月から配信された。
2021年9月1日、第3期及び劇場版の決定を発表。
第3期は2022年1月から放送されているが、これまでの2シリーズ同様AT-Xに加えてJ:COMでも放送される一方で、兵庫県での放送局が毎日放送に、東京都(および神奈川県)での放送局がTBSに、それぞれ変更されたほか、地上波でのネット局が大幅に増加している。
劇場版も2022年6月10日より公開された。
TV版と同様に週替わりでED曲とED映像が変更される予定。
OP曲
OP曲はシリーズを通して、作詞・作曲・歌:大原ゆい子・編曲:吉田穣が担当。
第1期OP曲『言わないけどね。』
第2期OP曲『ゼロセンチメートル』
第3期OP曲『まっすぐ』 ※1
劇場版OP曲『はじまりの夏』
※1:第6話では、『まっすぐ〜ラララver.~』
ED曲
ED曲は高木さん(CV:高橋李依)が歌うカバー曲になっている。
第1期
話数 | 曲名 |
---|---|
1,2 | 気まぐれロマンティック(いきものがかり) |
3,4 | AM11:00(HY) |
5,6 | 自転車(JUDY AND MARY) |
7,8 | 風吹けば恋(チャットモンチー) |
9,10 | 小さな恋のうた(MONGOL800) |
11 | 愛唄(GReeeeN) |
12 | 出逢った頃のように(Every Little Thing) |
第2期
第3期
話数 | 曲名 |
---|---|
1 | 夢で逢えたら(大瀧詠一) |
2,3 | Over Drive(JUDY AND MARY) |
4,5 | ひまわりの約束(秦基博) |
6 | 学園天国(フィンガー5)※2 |
7,8 | じょいふる(いきものがかり) |
9 | サンタが町にやってくる |
10,11 | スノーマジックファンタジー(SEKAI NO OWARI) |
12 | 花(ORANGE RANGE) |
※2:コーラス等に西片(CV:梶裕貴)、木村(CV:落合福嗣)、高尾(CV:岡本信彦)、ミナ(CV:小原好美)、ユカリ(CV:M・A・O)、サナエ(CV:小倉唯)が参加
劇場版
公開週 | 曲名 |
---|---|
1 | 明日への扉(I WISH) |
2 | 天体観測(BUMPOFCHICKEN) |
3 | fragile(EveryLittleThing) |
4 | 君に届け(flumpool) |
挿入歌
第期 / 話数 | 曲名 | 歌 |
---|---|---|
第2期 / 第12話 | 君と光 | 大原ゆい子 |
第3期 / 第2話 | RUNNER(爆風スランプ) | 高木さん(CV:高橋李依)※3 |
第3期 / 第6話 | 気まぐれロマンティック(いきものがかり) | ミナ(CV:小原好美)、ユカリ(CV:M・A・O)、サナエ(CV:小倉唯) |
第3期 / 第9話 | サンタになりたい | 大原ゆい子 |
劇場版 | ハマボウの花 | 大原ゆい子 |
※3:インスト版を使用
余談
次回予告
アニメでは次回予告が行われないことがある。これは視聴者をからかう意図があると思われる(視聴者を気にさせて悶々とさせる意図)が、昨今の深夜アニメは次回予告は行わない作品が多くなっており、本作(アニメ)の特徴とは言い難い。
その他
原作初期の西片と高木さんはお互いに性格的にキツいところがあり、嫌味な言動を見せる事があったが、アニメ化に際し現在の性格に寄せるために口調が変更された部分がある。
またセリフが増えていたり、エピソード間に連続性が付与されていることもある。
時系列も第1期は1年生の1学期、第2期は1年生の秋~2年生の夏、第3期は2年生の夏~初春、劇場版は3年生の夏と連続性が与えられている(一部例外あり)。
また、原作では特に舞台とされている場所は設定されていないが、アニメでは作者の出身地である香川県小豆島土庄町を舞台にしており、校舎などの描写は小豆島に位置する土庄町立土庄中学校が特別協力している。
関連イラスト
関連動画
第1期
第2期
第3期
関連タグ
2018年冬アニメ 2019年夏アニメ 2022年冬アニメ アニメ映画
くノ一ツバキの胸の内:作者が同じ。公式に本作とのコラボ動画が作られた。
らき☆すた / そらのおとしもの:ED曲が、アニメキャラクターが回替わりで歌うカバー曲であるアニメ作品繋がり。
ブルーピリオド(2021年秋)→本作(第3期)(2022年冬)→ダンス・ダンス・ダンスール(2022年春)