データ
別名 | 稲妻怪鳥 |
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身長 | 55m |
体重 | 2万トン |
概要
『ウルトラマンデッカー』第11話「機神出撃」に登場したマガバッサーの亜種。
雷雲から飛来する怪鳥であり、両翼をはためかせて強風を巻き起こし、腹部から雷撃を放つ能力を持つ。
金色の鳥型の怪獣なのだが、その姿は過去のシリーズに登場したマガバッサー及びその元と思われるグエバッサーに似ており、グエバッサーの亜種と思われるが現時点では2体との関連性は不明である。また、2体とは頭部の角の形状が大きく異なり、西洋のドラゴンを思わせる湾曲した大きな角で、どことなくモンスター・ゼロに近い顔付きである。
幼体の段階ではヒナバッサーという名称で、ほぼ成体と見た目は同じながらも体長は2m程で人間でも十分対処可能な強さだが、複数の群れで襲いかかる彼らには警戒が必要不可欠。
なお、劇中では十数匹もの個体が出現していたが、公式サイトによれば成体のライバッサーにまで成長できるヒナはごくごく僅かしかいない事も明かされている。
理由は不明だが、同回で肉食性のガゾートが出現していたので彼らがヒナバッサーを捕食しているのではないかという見方もできる。
活躍
ガゾートの出現というトラブルに見舞われたテラフェイザー起動実験。
どうにか再開しようとしたところに太平洋上に不自然な極小台風が発生し、テラフェイザーのいる演習場に接近する。その正体はライバッサーが引き起こしたものであり、雲の中から出現しテラフェイザーを襲撃、起動実験代わりに迎え撃たれるも、AIの実戦経験不足で圧勝。自身の電撃攻撃でAIを破壊するのに成功し、上空で待機しつつヒナバッサーを差し向けテラフェイサー修理を妨害する。
しかしGUTS-SELECTとアサカゲ博士はハネジローに操縦させる事でAIの実戦不足を補える事に気付き、ヒナバッサーの包囲を潜り抜けテラフェイザーを再起動させるべく行動を開始する。
カナタがヒナバッサーに連れ拐われたものの、デッカー(人間大)に変身して窮地を脱出、ミラクルタイプの力で博士とハネジローをテラフェイザー内部へとワープさせ、再起動に成功する。
復活したテラフェイザーを迎え撃つべくライバッサーは再び地上に降り立ち、激突。
豊富な武装とライバッサーの機動力でも避け切れないビーム砲の曲げ撃ちで圧倒するが、トドメを刺す直前にしてテラフェイザー(ハネジロー)はオーバーヒート、一気にピンチへと陥ってしまう。
だが、この危機にデッカーは巨大化、ウルトラデュアルソードでライバッサーを撃破し、空を覆っていた雲も綺麗に消え去るのだった。
何故テラフェイザーを襲撃したのかについては、スフィアを警戒して暴れたデスドラゴやゴモラのように、「地球に生じた異物な存在であると本能で認識し、テラフェイザーを脅威と捉え排除しようとしたのではないか」と、ムラホシ隊長は推測している。
余談
着ぐるみはグエバッサーの改造と思われる。
鳥系怪獣であることから『ダイナ』に登場し、全体的にバッサー系怪獣と似ているデキサドルを意識した採用だと思われる。一方で電撃能力を持ちガゾートとの関連性が触れられるなど姑獲鳥、小型の同族が出るなどギアクーダの要素も伺える。
これまでマガバッサーとグエバッサーの回を担当したのは監督の田口清隆だったが、田口監督ではない作品での登場はこれが初めてである。
テラフェイザーとの雨の特撮シーンは前作『ウルトラマントリガー』第1話のカルミラとゴルバー戦に続き2作連続であるが、あちらは火星での戦いだったため、地球での雨の特撮は『ウルトラマンジード』最終回のウルトラマンベリアル アトロシアス戦以来5年ぶりである。
関連タグ
マガバッサー、グエバッサー:過去シリーズに登場した同族(?)の怪獣。いずれも天候を操作する能力を持っており、マガバッサーはともかくとしてグエバッサーやライバッサーは一匹の野生怪獣が持つにしては凄まじい能力を持っている。
ガルーヴァ:ゲームに登場した鳥怪獣で原種を含めた三種の別種がいるという共通点を持つ。
デマーガ、ゴメス、パゴス、タッコング、キングゲスラ:人類が作った兵器を脅威と判断して排除に動いた地球怪獣達。
サンダーバード:アメリカの伝承に登場する「雷の鳥」。