概要
動物愛護精神が暴走し、『動物がかわいそう』という感情を優先するあまり、愛護精神とはかけ離れた行動を取る。
人間よりも動物の方が大事で動物を守るためなら迷惑行為はおろか、違法行為も辞さない。
動物愛護を謳うものの、その実態は自己陶酔などが主。芸能人が「毛皮を着ない」等を一種のマーケティング戦略として行ったり、そういう主張をするメディア等を運営して儲けるといった利己目的もある。
現代愛誤思想のルーツはニューエイジにあるとされる。ニューエイジは当時の1968年革命の時代的影響を受けて左派寄りだったため、左派に分類されることもあるが、カルト宗教の禁欲主義等から派生した右派系もあり分類は困難。
愛護と愛誤の違い
- 動物愛護:視点は中立的。あくまでも人間と動物双方に損が少なくなるよう改善案を出す。「人間と動物が共に過ごしやすい社会を目指す事」が目的。
- 動物愛誤:視点は極めて感情的。改善案を出さないか、出したとしても「産業そのものを無くす」「文化そのものを無くす」などの極論が殆ど。「動物を利用して自分たちの主張や要求を相手に呑んでもらう事」が目的。
攻撃対象
動物に関わる以下の団体や人物へ過激な誹謗中傷や攻撃を行う。
- 家畜を扱う酪農・畜産業の関係者
- 食肉を扱う精肉店や飲食店
- 毛皮など動物由来の素材を扱うアパレル業界
- 動物実験を伴う商品も扱う化粧品業界
- 動物園や水族館の関係者
- 害獣駆除に携わる猟師
- ペット業界
- 保健所や動物愛護センターの職員
- ペットショップでペットを購入した著名人
- 肉を食べる食事風景をSNSに投稿する人
特徴
- 典型的に、『食肉は、豚や牛や鶏がかわいそうだからやめろ』『毛皮製品や動物実験はかわいそうだからやめろ』などと主張する。
- 西欧至上主義が強く、遊牧民等のそれらと異なる文化や価値観を独善的に否定し、場合によっては悪と認定する。「欧米では化粧品の動物実験が禁止されている」「○○(欧米の国名が入る)では動物愛護が根付いている」といった、西欧・北米と日本を比較した言い回しをよく多用する(通称「欧米出羽守」)。さらに「アジアは動物虐待だらけ、日本人もアジア人だから動物虐待する」などとレイシストを兼ねる事が多い。
- 根拠となる事実が捏造されることすらある。例えば「欧州ではペットの生体販売が法律で禁止されている」と述べられることがあるが、誤りである。
- 抗議活動がエスカレートするあまり、脅迫や傷害、威力業務妨害といった犯罪行為に発展する。
- フランスでは過激な菜食主義者が食肉処理場や精肉店を襲撃し、社会問題となっている。
- 北海道の水産業者に対して「和歌山産のイルカ肉は北海道産の鯨肉と偽装されて販売されている」などという陰謀論じみた主張を行う者もいる。
- 動物の生態や取り巻く環境への無理解のせいで、愛誤側の都合を動物に押し付ける。
- アメリカのイエローストーン国立公園では、身勝手な観光客のせいでバイソンの赤ちゃんが安楽死させられた事例がある。その観光客は保護と称し、バイソンの赤ちゃんを警備隊事務所まで送り届けた。しかし「人の手が加わった」せいでバイソンの母親は育児を放棄し、やむを得ず安楽死させることになった。
- 「毛を動物から盗むな」の主張をもとに毛織物の排斥運動もしばしば行われるが、羊毛目的で飼われる品種の羊は定期的に毛を刈らないと生命に関わる事がある。
- 「出産されたばかりの子牛と母牛を引き離すなんて酷い」という主張がなされる事があるが、これは出産でへとへとになった母牛に子牛が押し潰されないようにする為の処置である。
- 「子牛から母乳を奪うな」といった主張も、乳牛の品種や個体差にもよるが搾乳される牛乳が約20~30リットル程なのに対して子牛が1日に飲む量は約4リットル程。その余った牛乳を廃棄として捨てる事が環境に良いと言えない上、搾乳をしなければ牛は痛みで苦しむどころか最悪の場合病気になることも。
- 飼育下にある動物はとにかく人の手から放すことを主張し、それらが野生で生存できるかには全く頓着しない。
- SNSで「焼き肉おいしい」的な他愛もない投稿に対して、動物虐待や屠殺の画像を送りつける嫌がらせをすることで、自らヴィーガンや菜食主義全体のイメージを毀損する。
- SNS上、抗議活動時共にある一定の年齢層の女性が目立ち、女性の猟師を攻撃したり、「毛皮製品を着た女の子はイケメンに好かれない」「動物愛護を意識したメイクとファッションが一番可愛い」という若い女性を意識した主張も行っている。(もしかして→嫉妬)
- 創作と現実の区別がついておいらず、漫画やゲーム、ドラマといった創作に対しても攻撃を行うことがある。
- PETAの記事にもある通り、ポケモンやマリオといった任天堂系列の作品の著作権を侵害したゲームを製作したり、酪農をテーマやモチーフに使った映画、ドラマ、CM等に対して攻撃する。
- 甲虫王者ムシキングに対しても「虫を戦わせるのは虐待だ」という偏見が当時のメディアで見られた。
- ただし、実家が酪農業の漫画家などについては「作品に思い入れがあるから別」「むしろ畜産業や酪農業の現実を描いているから良い」などと態度を一転させたり「やらない善よりやる偽善」と同漫画家の作品内のセリフをレスバトルに引用して使ったりしている。
- 特定の動物(人間から見て愛らしい・見た目がいいようなもの)のみを優遇し、それらが野生下で襲う生物を無視する。
- 身近な例として、野良猫(外来種)を過剰に優遇し、それが襲う在来の鳥類や爬虫類、昆虫類などの被害については自然の摂理と一蹴する。
愛誤が起こす諸問題
餌やり
地域猫活動
窃盗
その他
明らかに動物保護法違反を犯した行為を行った動物虐待者やそういった動物虐待を好む者達が動物虐待を正当化するための詭弁としても用いられる。『愛誤』自体が2002年に発生したこげんた事件の頃から存在している事が確認されている古いネットスラングである。
表記揺れ
関連タグ
食物アレルギー:愛誤を起こすような人々はこの辺りの知識が欠けている可能性が高い。
プラズマ団:「ポケモンの解放が目的」は建前で、「自分達だけがポケモンを使えれば良い」という本性があるのだが…
オタケベ!カスカベ野生王国:過激な環境保全組織が黒幕として登場するのだが、その黒幕の本来の目的は「妻の浪費癖をやめさせたい」というものであった。
ツイフェミ:愛誤が畜産・酪農業界を攻撃するのによく主張する「強制的に産卵や出産をさせる」「子牛を育てる為の母乳を奪う」等の主張は女性性の搾取とも考えられる他、創作物も攻撃対象にするなど似通った点が見られる。