概要
2014年生まれ、2017年に3歳を迎えた競走馬の世代。現8歳。
この世代はリスグラシュー、ウインブライト、ディアドラと海外GⅠの勝ち馬が複数含まれている。特にディアドラは凱旋門賞出走など、引退まで長期にわたり海外を転戦した。ウインブライトも香港中距離GⅠを春秋連覇している。
クラシック戦線は前2年に比べると盛り上がりを欠き、皐月賞の1番人気が牝馬というエピソードもあるが、世代全体としては古馬になってから活躍した馬が多い。
牝馬としては初の春秋グランプリ制覇を達成したリスグラシューを筆頭に、牡馬ではスワーヴリチャードやレイデオロが活躍した。
菊花賞馬キセキは7歳まで現役を続け重賞戦線を盛り上げ、菊花賞2着馬クリンチャーも5歳でダートに転向後7歳で東京大賞典2着などこちらも息の長い活躍を続けている。
欧州の怪物フランケルの産駒第一世代であり、日本でも持込馬ソウルスターリングがオークス馬となったほか、輸入馬モズアスコットが史上6頭目の芝ダート両GⅠ制覇を果たしている。
海外では凱旋門賞・ブリーダーズカップなどGI11勝の歴史的女傑エネイブルがこの世代。ヨーロッパ長距離部門を制圧したストラディバリウス、アメリカ調教馬では珍しく芝路線を席巻したブリックスアンドモルタル、日本生産&北米調教馬初のGⅠ馬ヨシダ(ハーツクライ産駒唯一のダートGⅠ馬)といったところが同期。先述のフランケル産駒ではクラックスマンがヨーロッパの代表格となっている。
GⅠ勝ち馬
2-3歳
レース | 勝利馬 |
---|---|
全日本2歳優駿 | リエノテソーロ |
朝日杯FS | サトノアレス |
阪神JF | ソウルスターリング |
皐月賞 | アルアイン |
日本ダービー | レイデオロ |
菊花賞 | キセキ |
桜花賞 | レーヌミノル |
オークス | ソウルスターリング |
秋華賞 | ディアドラ |
NHKマイルC | アエロリット |
ジャパンダートダービー | ヒガシウィルウィン |
古馬
距離 | 勝利馬 |
---|---|
芝短距離 | |
芝マイル |
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芝中距離 |
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芝長距離 |
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牝馬限定 |
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グランプリ |
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中央ダート |
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地方 |
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海外 |
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主な活躍馬
馬名 | 性別 | 主な勝利レース |
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リスグラシュー | 牝 | エリザベス女王杯/宝塚記念/有馬記念/コックスプレート(豪) |
スワーヴリチャード | 牡 | 大阪杯/ジャパンC |
レイデオロ | 牡 | ホープフルS/日本ダービー/天皇賞(秋) |
アルアイン | 牡 | 皐月賞/大阪杯 |
ウインブライト | 牡 | QE2世C/香港C |
ディアドラ | 牝 | 秋華賞/ナッソーS(英) |
ソウルスターリング | 牝 | 阪神JF/オークス |
モズアスコット(USA) | 牡 | 安田記念/フェブラリーS |
インティ | 牡 | フェブラリーステークス |
キセキ | 牡 | 菊花賞 |
モズカッチャン | 牝 | エリザベス女王杯 |
ペルシアンナイト | 牡 | マイルCS |
サトノアレス | 牡 | 朝日杯FS |
アエロリット | 牡 | NHKマイルC |
レーヌミノル | 牝 | 桜花賞 |
サンライズノヴァ | 牡 | マイルチャンピオンシップ南部杯 |
ヒガシウィルウィン(岩手) | 牡 | ジャパンダートダービー |
リエノテソーロ | 牝 | 全日本2歳優駿 |
クリンチャー | 牡 | |
スーパーステション(北海道) | 牡 | 道営記念 |
海外
馬名・生産国 | 性別 | 調教国 | 主なレース |
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エネイブル(GB) | 牝 | GB | BCターフ/凱旋門賞など多数 |
ストラディバリウス(GB)(※現役) | 牡 | GB | |
ブリックスアンドモルタル(USA) | 牡 | USA | BCターフ/ペガサスWCターフなど多数 |
ヨシダ(JPN) | 牡 | USA | オールドフォレスターターフクラシック/ウッドワードS |