概要
アメリカのMicrosoftから発売されていたゲーム機。日本上陸は2002年2月22日(金)。
ソフトはメタルウルフカオスやDEAD OR ALIVE3などが有名。
後継機はXbox360。こちらはアイマスやドリクラとかで有名。
家庭用ゲーム機としてはいち早くプログラマブルシェーダーに対応したのが特徴で、例としてはスプリンターセルの光源処理等にふんだんに使用されている。
海外ではPS2に次ぐ売上を見せたものの国内では当時日本人に馴染みの無い所謂「洋ゲー」ばかりという印象と初期ロットのみに発生していたディスクに傷が付く問題が影響して売上面で相当苦戦することになった。
なお、日本ではATARI以来の海外産ゲーム機として上陸した為、「黒船襲来」と揶揄された。
まさにアメリカンとしか言いようのない巨躯も特徴の1つだったが、後継機の360では小さくまとまってしまった。
本体について
OS | Windows2000カスタム | カーネルを極限まで軽量化したものを使用 |
---|---|---|
CPU | Intel Pentium III 733Mhz | キャッシュメモリがオリジナルの半分になっている |
GPU | Nvidia Geforce3カスタム | HD画質に対応 |
メモリ | DDR SDRAM 6.4GB/s | システム・グラフィック共用 |
メディア | 12cm DVD-ROM・内蔵HDD 8GB |
当時PC業界で大きなシェアを持っていたWindowsとintel、いわゆるWintelを踏襲した構造になっている。
これは当時PS2擁するSCE(当時)が「打倒Wintel」宣言をしたためMicrosoftがそれに応えたかたちとされている。
恐らく唯一のインテル入ってる家庭用ゲーム機。
ちなみにCPU、GPU、メモリなど多くのパーツがパソコンからの流用であり、各所から「ほとんどパソコン」と呼ばれていた。
Xbox360ではPowerPCアーキテクチャやeDRAMを搭載したりと独自の部分が多くなり、ややパソコンから遠ざかった。
余談
- コントローラの端子は独自形状であるが、信号線はUSBなので端子を付け替える改造を行うとUSBゲームパッドとしてPCに接続できる(有志の人によって開発されたデバイスドライバが必要)。
- ただし、実際に行う場合は自己責任で…。
- なお、初代Xboxのコントローラーは発売当初は「Duke」と呼ばれる大きいものだったが、日本での発売ではこの大きさが懸念されて小型化された「コントローラS」が標準のものに変更された。が、「Duke」自体もその大きさが不評だった為に日本以外でも「コントローラS」に変更された逸話がある。
- 夜中にXboxで騒いでいたルームメイトに激怒した男性が、9mmのオートマチックピストルをXboxに向け発砲したというエピソードがある。Xboxは壊れてしまったが、その無駄にゴツいプラスチックボディは9mm弾を弾いていたというとんでもない話まである。
- Xboxという名前の由来はAPIのDirectXが動く箱(BOX)とされている。因みにマイクロソフト社内での最初期のコードネームは「プロジェクト・ミッドウェー」で、「ゲームコンソールとPCの中間を目指す」「ミッドウェー海戦よろしく日本への反攻を開始する」という2つの意味が込められていた。
- 日本では苦戦したCS機ではあるが、セガがACで唯一の互換基板である「Chihiro」を出している。主なものとして、『クレイジータクシー:ハイローラー』(『クレイジータクシー3』のAC逆移植)、『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッドⅢ』、『バーチャコップ3』、『アウトラン2』などの他、ナムコの『湾岸ミッドナイトマキシマムチューン』やバンプレストの『機動戦士ガンダム0079カードビルダー』といった他社作品でも採用されている。
- 海外のサードパーティー製品に、当機種専用のトランスコーダーがある。このような使われ方の需要からか、Xbox360ではVGA端子に正式対応している。
- 2022年現在においてはコンシューマーゲームだけでなくマイクロソフトが提供するWindows用PCゲームを含めたゲームプラットフォームすべてがXboxという扱いになっており、PCゲームにもXboxのロゴと単語が使用されている。
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