エルバフ
えるばふ
概要
「偉大なる航路(グランドライン)」後半・新世界にある巨人族の王国(どういわけかしばしば村という規模の地域名として扱われている)。
ウォーランドという島を拠点としているらしく、北欧を思わせる気候・植生・文化を持つ。周囲の海域には、巨大な魚が生息している。また、遠景であるが山の数百倍もある超巨大な木が生えているのがわかる。
エルバフの巨人族は100年以上前まで『巨兵海賊団』を結成、世界を荒らしまわっていたが、とあるきっかけから解散。マザー・カルメルの進言を得てからは人間との平和的な交流へと移行していき、その有り余る力と豊かな自然を生かし、材木の輸出を手掛けていることが窺える(ただし50年以上前の描写)。
世間一般では「巨人族」と言えば誇り高いエルバフの戦士が有名だが、全巨人族がエルバフの出身というわけではない(ハグワール・D・サウロはその一人)。生まれながらの戦士種族とされ世界一の強国として名高い。
ビッグ・マムによれば「エルバフの巨人族を味方にできれば、他の四皇たちを倒して海賊王になれていた」らしい。海軍が人間の巨大化実験に躍起になるのもうなずける。
一方でこの国が有名すぎるため巨人族全般が闘争心が高いと誤解も受けているらしく、サウロは同じ枠に入れられるのを嫌がっていた。
世界会議には未出席。
原作での関わり
麦わらの一味はまだ訪れていないが、偉大なる航路の前半の島リトルガーデンで元巨兵海賊団の2人の船長ドリーとブロギーに出会い、彼らからエルバフの存在を聞いている。その後エニエス・ロビーでは門番をしていたオイモとカーシー、新世界にあるドレスローザではハイルディンと出会い、それぞれ共闘している。
麦わらの一味の狙撃手ウソップは何度かエルバフに行きたいと話しており、いつか麦わらの一味も上陸するかもしれない。
ホールケーキアイランド編では四皇の1人である"ビッグ・マム"ことシャーロット・リンリンが彼女の恩人マザー・カルメルと共に暮らした場所として登場。当時にはマザーが営む「羊の家」があり、島の主な外観や「冬至祭」という催しがあることも判明した。
エッグヘッド編では、麦わらの一味の前に現れたベガパンクによってロビンに縁のある人物がエルバフで生存していることを示唆され、同時にオハラの学者たちが残した大量の本もエルバフに保管されていることが明かされた。
エルバフ出身者
巨兵海賊団
元巨兵海賊団の二人の船長。通称「青鬼のドリー」「赤鬼のブロギー」。作中で初めて登場した巨人族たち。
些細なことから102年に渡りリトルガーデンで決闘を続けてきた。
元巨兵海賊団の船員。エニエス・ロビー編で登場。
リトルガーデンに滞在し続けているドリーとブロギーを心配し52年前二人の元へ赴こうとしたところを海軍に捕らえられ、「インペルダウンに捕らえられたドリーとブロギーを解放したくば100年ここで門番をせよ」と嘘を吹き込まれていた。50年目に麦わらの一味(とその協力者)が攻め込んで来て敗れてしまうがウソップからドリーとブロギーの真実を聞かされ世界政府を裏切る。
エニエス・ロビー崩壊後は二人で新世界に旅立った。
山ひげのヤルル、滝ひげのヨルル
元巨兵海賊団船長。世界最高齢の戦士で、巨人族の英雄。
滝ひげが幼い日のビッグ・マムことシャーロット・リンリンが正気を失い暴れたのを止めようとするも返り討ちを受け死亡してしまった。それがきっかけとなり世界中の巨人族はリンリンを憎悪している。
新巨兵海賊団
新巨兵海賊団船長。
エルバフ出身の新世代の戦士。例の事件で彼もまたリンリンを憎悪している。
かつてはバギーズデリバリーに勤めていたが、ドレスローザでの一件後にバギーの元を離れ、ルフィの子分として麦わら大船団の傘下に加わる。
新巨兵海賊団船医。ハイルディンの幼馴染で、例の事件以前はリンリンと仲良しだった。
巨人族の女性。
スタンセン
新巨兵海賊団船大工。かつて人間屋で売られそうになっていたが、麦わらの一味とシルバーズ・レイリーの大暴れにより難を逃れた。
なお同名のキャラがアニメオリジナル回でも出ているがこちらは人間。
ロード
新巨兵海賊団航海士。63歳。
ゴールドバーグ
新巨兵海賊団コック。63歳。
詳細不明
ロキ
エルバフの王子。63年前に誕生した。
ビッグ・マムの娘シャーロット・ローラに一目惚れして政略結婚が進んでいたが、ローラが脱走したため、ビッグ・マムとエルバフの関係は再び断絶することとなる。
ライディーン
詳細は不明だが幼少期のハイルディンを鍛えていた人物のことだと思われる。