のび太のBIOHAZARD
のびたのばいおはざーど
概要
『のび太のBIOHAZARD』とは、RPGツクールを使用して制作された二次創作フリーゲーム、及びその派生作品を含むシリーズである。
正式名称は『ドラえもん のび太のBIOHAZARD』、略称は『のびハザ』。
※ここでは主に本家のびハザ1について解説する。
本家の続編・完結編についてはのび太のBIOHAZARD2を参照。
各改造版の作品については、情報量の膨大化になってしまった為、このままだと掲載するにはキリがないのでのびハザ派生作品一覧の記事にて閲覧をお願いします。
注意事項
本来の一次創作品についてはドラえもん及び映画ドラえもんを参照のこと。
この作品は当然ながら各権利者(以下参照)の許諾を得ていない二次創作ゲームである。
非営利の二次創作であるが、ドラえもんのキャラクターを使用したグロテスク表現などに加えて、アニメ(ドラえもんなどの作品を含む)や様々な版権もののゲームの音声・SEの抽出使用など、著作権的(ドラえもんにおいては主に著作権の人格権利の侵害に該当する)な問題や著しいキャラクター設定の改変などがある作品であることは留意しよう。
当該作品のプレイ動画が一掃的に削除された件について
過去に小学館からの(権利所有元である藤子プロの代理として)著作権侵害の申し立てにより本作のプレイ動画が一掃的に削除されてしまった事により実況プレイヤーらがパニック状態に陥った時期がある。
そのため、未プレイのユーザーの方が同様な過ちを犯してしまう防止策として言えるのは無闇にゲームのダウンロード方法や手段(鯖など)を尋ねたり、他の人(YouTuberや有名なプロゲーマーなど)やバイオファンの芸能人などにプレイを薦めたりして実況プレイ動画のアップを促したり、藤子プロ(本家)とその後継機作者を始めとする小学館等の関係者には本作についてを問い合わせるなどの行為は控えよう。当然ながら、これも立派な迷惑行為になりますのでご理解ください。
のびハザまとめサイトの管理運営によれば、過去を遡って小学館やカプコンからまとめサイトへのアクセス記録は10年以上前からあったので昔から認知はしていたはずだが、個別に対応するためのコストなどを鑑みて黙認(いわゆる放置)していたのであろうとのこと。しかし2018年になって削除対応に乗り出した要因として考えられるのは、
- YouTubeで「エルサゲート」系動画(著作物の人格権を無視したもの)が大きな問題となっていた。
- のびハザのプレイ動画を収益化に利用する投稿者が出てきた
- niconico内のサービスである「RPGアツマール」に改造版の一つを投稿した人物がいた(※その後すぐに取り下げはした)
といった問題で、アングラコンテンツの範疇を超えて拡がり過ぎたことで小学館がこれ以上看過できないと判断したのではないかと推測される。
のびハザ関連の動画削除騒動に関して
概要
RPGツクール2000を使用し、のび太戦記ACE(のび太戦記~導かれし者達~)で知られるaaa氏が制作したフリーゲーム。2005年12月に初公開された。
漫画家の藤子・F・不二雄氏(後継作者はむぎわらしんたろう氏)原作の『ドラえもん』と、カプコン制作のサバイバルホラー・ガンシューティングゲーム『BIOHAZARD』のクロスオーバー作品。
のび太を始めとした『ドラえもん』の登場人物などをプレイヤーキャラとして、『BIOHAZARD』のようなゾンビウィルスに侵された世界を冒険するホラーゲームである。
映画ドラえもんのタイトルで使われる『ドラえもん のび太の~』にサブタイトルとして『BIOHAZARD』を掛け合わせたタイトルであるため、タイトルだけ見ればおふざけゲームかと思われてしまうかもしれないが、ゲーム内容は非常に作りこまれており、(作品によるが)選曲が意外と良く、(キャラ設定に目を瞑れば)かなり真面目なストーリーが展開されるというギャップが存在する。
登場人物は『ドラえもん』から、敵は『BIOHAZARD』からそれぞれ拝借し、更にオリジナルのキャラクターや敵クリーチャーも追加されている。
どちらかと言えば『BIOHAZARD』のストーリーや世界観に沿っているので、ドラえもんの登場人物の性格や立ち位置は原作と比べるとほぼ別物。具体的に言うと、悪役にされた上に死亡するキャラが居たり、のび太がやたらとかっこいい。
(なお本家続編である『のびハザ2』や『新訳』では原作ドラえもんのキャラクター像に寄せて作られている。)
有志によるクオリティーの高い派生作品も数多く制作され、それらも含めてニコニコ動画やYouTubeでは実況プレイの対象として盛り上がりを見せた。
緑川聖奈を始めとしたオリジナルキャラクターも人気を博している。
ストーリー
2004年7月24日の夏休み初日、しずかちゃん、ジャイアン、スネ夫といういつもの仲間たちと共に、ドラえもんに無人島に連れて行ってもらったのび太。うるさい親から離れた生活を満喫した彼らは、三日間のバカンスを終えて家族の元に帰ってくる。しかし、そこで待ち受けていたのは愛する家族ではなく、ゾンビであふれた地獄のような世界だった‥‥。
のび太たちの生き残りをかけた戦いが、今始まる!
登場クリーチャー
※本家及びそのリメイク版のみ掲載。
本家
- ドラえもんのび太のBIOHAZARD
通称「本家のびハザ」。2005年に公開されたすべての原点。ほとんどの改造版とは基本的なゲームシステムは一部を除いてほぼ同じ。
- ドラえもんのび太のBIOHAZARD2
通称「本家のびハザ2」。本家作者aaa氏による10年ぶりの正統続編にして補完作品かつ完結編。映画ドラえもん のび太の南海大冒険の設定を取り入れている。
ゲームシステム面では前作の本家1とは別物になっており、前作の謎(真相)が終盤にて判明する。
本家バイオハザード2などのクリーチャーやバイオハザードシリーズの日本版の救援部隊といった人物が登場する。作者曰く、本作品の制作期間については構想段階を含めて約10年の歳月を掛けているとのこと。
関連する外部リンク
現在で確認されているものでは海外にも複数の改造版制作者がいる模様。本家の英語訳版・中国語訳版・ベトナム語訳版も幾つか制作されている。それらの作品については以下リンクを参照。
BGM
本作は様々な作品からBGMを引用している。
ほとんどはMIDI(楽譜データ)形式の音源だが、原曲音源もいくつか含まれる。主に版権作品のサントラをカバーしたBGMやフリーBGM配布のある素材サイトのものが使われる。
以下は出典の分かるもの。
※「ファイル名」欄は、のびハザのゲームデータ内のファイル名。
本家
曲名 | 出典 | ファイル名 | 主な使用箇所 |
---|---|---|---|
夢をかなえてドラえもん | ドラえもん | どらえもん | オープニング |
Hurry! | テイルズオブエターニア | 緊急事態 | 急襲シーン全般 |
バトル2 | ファイナルファンタジーⅨ | ff9 | のび太の家周辺 |
The Front Hall | バイオハザード2 | Tha Flont Holl | 学校の一階 |
Secure Place | バイオハザード2 | Secure Place | 保健室・セーブ部屋 |
Sadness | テイルズオブデスティニー2 | 悲しみの音楽 | 太郎死亡シーン |
The Library | バイオハザード2 | library | 図書室 |
闇路 | TAM Music Factory(フリーBGM) | 闇の通路 | 職員室など |
track1 | コープスパーティーZERO | 地下牢⇔ | 学校の二階 |
ハンターチャンス | ファイナルファンタジーⅨ | ハンターチャンス | バイオゲラス戦 |
プロローグ-七英雄の伝説- | ロマンシングサ・ガ2 | 危険 | 負傷した安雄の血清イベント(学校・図工準備室) |
On The Hill The Night | テイルズオブシンフォニア | On The Hill The Night | 安雄特攻シーン |
(フリーBGM) | 気配 | 旅館1F | |
Vacant Flat | バイオハザード | guardhouse | 旅館2F |
古の戦争記 | デジファミ音楽堂(フリーBGM) | Tドラえもん | 旅館&研究所 ドラえもんとの会話シーン |
Vacant Flat | バイオハザード | lot | 地下洞窟 |
The Shinra Corporation | ファイナルファンタジーVII | Dカンパニー | 地下洞窟 出来杉との会話シーン |
The Second Malformation of "G" | バイオハザード2 | The Secand Malformation Of G | タイラント戦 |
Escape from Laboratory | バイオハザード2 | RE2_Escape | 研究所(脱出イベント) |
”T”- B | バイオハザード2 | T-B | タイラント2戦目 |
Staffs & Credits | バイオハザード3 | Bio3_gs | クレジット |
その他改造版
「新訳のび太のBIOHAZARD」→ロックマン(主にロックマンX)シリーズのBGM
「のびハザID版」→バイオハザード4や、The 3rd Birthday(パラサイト・イヴシリーズ)のBGM