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安田記念の編集履歴2023/02/24 08:40:00 版
編集者:百舌
編集内容:3歳馬の挑戦に関して追記。

※メインイラストは2014年の優勝馬ジャスタウェイ号。

基本データ

コース東京競馬場1,600m
格付けGⅠ
条件サラブレッド系3歳以上
フルゲート18頭
負担重量定量(3歳54kg・4歳以上58kg・牝馬各2kg減)

概要

1951年、後述する政治家安田伊左衛門の功績を称えて「安田賞」の名称で創設。

1958年に同氏の逝去に伴い現在の名に改称される。

創設以来長らくハンデキャップ重賞として開催。

1984年に定量戦に変更とグレード制導入でGⅠに格付けされ、同時期に新設されたGⅠ・マイルチャンピオンシップと並ぶ春のマイル王決定戦となった。

当初の開催時期は5月中旬(現在のヴィクトリアマイルの週)で、優駿牝馬の前週に行われていた。

1993年に国際競走となり、1995年にハートレイクが外国調教馬として初優勝。

また1995年の指定交流競走化で地方競馬の所属馬も出走可能となる。

1996年の高松宮杯のGⅠ昇格とNHKマイルカップの新設に伴い、東京優駿(日本ダービー)翌週の6月上旬の開催に変更。

JRA所属馬は同年に行われるマイラーズカップ又は京王杯スプリングカップで1着となった馬に、地方競馬所属馬はこの2レースのほか、高松宮記念または大阪杯の2着以内馬(本競走とヴィクトリアマイルのいずれかを選択)、NHKマイルカップの3着以内馬、ヴィクトリアマイルの2着以内馬に本競走の優先出走権が付与される。

また指定された海外の国際GⅠ競走の優勝馬、地方競馬のダート交流GI・JpnI競走の優勝馬にも出走資格が与えられる(2歳馬競走は除外)。

試合傾向

現在は春のマイル王者決定戦という位置づけであるが、短距離や中距離馬の参戦も少なくない。

前者の場合は高松宮記念以外に春夏期のGIタイトルがないかつ主要レースの間隔が空いているため、後者の場合は2017年の大阪杯GⅠ昇格以前は春競馬のレース体系やローテーションの都合上中距離適性の有力馬にとって狙い目となり得るためであるとされている。

実際にニホンピロウイナーブラックホークロードカナロアのようなスプリンターや、ウオッカジャスタウェイなどの中距離馬が専門のマイラーを相手に物ともせず優勝するケースも時折見受けられた。

また、3歳馬の挑戦もそこそこ多く、世代戦のマイル距離G1がNHKマイルカップのみということもあり、マイルカップを好走した馬がやってくる事がある。流石に古馬とは実力に開きがあるため、3歳馬は苦戦することが多いが、過去には安田賞時代のイツセイスウヰイスー(※彼ら2頭は旧4歳。新表記では3歳となる。)、近年ではリアルインパクトが3歳馬として優勝している実績がある。

概ね1999年までは人気順と結果の内容が堅いGⅠの一つとされていたが、2000年頃から傾向が変わり荒れやすくなっていたとする見方が強い。

故安田伊左衛門

日本の陸軍軍人・政治家(1872 - 1958)。

陸軍騎兵戸山連隊時代より競馬会発足に参加し、国会議員に転身後も旧競馬法の制定や現在の東京優駿の創設などに貢献したことから、「日本競馬の父」とも呼ばれる。

1938年に「日本競馬会」会長に就任。

その後戦時期を越えて1948年までその職務にあたった。

1954年、後身機関である日本中央競馬会(JRA)が設立され、その初代理事長と後に顧問となる。

1958年に86歳で逝去。

現在東京競馬場のパドック脇に胸像が建立されている。

2022年は同氏の生誕150周年にあたり、本競走に「安田伊左衛門生誕150周年記念」の副題が付けられた。

歴代優勝馬

回次馬名   イラスト
昭和
第1回1951年イツセイ
第2回1952年スウヰイスー
第3回1953年スウヰイスー
第4回1954年フソウ
第5回1955年クリチカラ
第6回1956年ヨシフサ
第7回1957年ヘキラク
第8回1958年ラプソデー
第9回1959年ヒシマサル
第10回1960年オンワードベル
第11回1961年ホマレボシ
第12回1962年トウコン
第13回1963年ヤマノオー
第14回1964年シモフサホマレ
第15回1965年パナソニツク
第16回1966年ヒシマサヒデ
第17回1967年ブツシヤン
第18回1968年シエスキイ
第19回1969年ハードウエイ
第20回1970年メジロアサマ
第21回1971年ハーバーゲイム
第22回1972年ラファール
第23回1973年ハクホオショウ
第24回1974年キョウエイグリーン
第25回1975年サクライワイ
第26回1976年ニシキエース
第27回1977年スカッシュソロン
第28回1978年ニッポーキング
第29回1979年ロイヤルシンザン
第30回1980年ブルーアレツ
第31回1981年タケデン
第32回1982年スイートネイティブ
第33回1983年キヨヒダカ
第34回1984年ハッピープログレス
第35回1985年ニホンピロウイナー
第36回1986年ギャロップダイナ
第37回1987年フレッシュボイス
第38回1988年ニッポーテイオー
平成
第39回1989年バンブーメモリー
第40回1990年オグリキャップ
第41回1991年ダイイチルビー
第42回1992年ヤマニンゼファー
第43回1993年ヤマニンゼファー
第44回1994年ノースフライト
第45回1995年ハートレイク
第46回1996年トロットサンダー
第47回1997年タイキブリザード
第48回1998年タイキシャトル
第49回1999年エアジハード
第50回2000年フェアリーキングプローン
第51回2001年ブラックホーク
第52回2002年アドマイヤコジーン
第53回2003年アグネスデジタル
第54回2004年ツルマルボーイ
第55回2005年アサクサデンエン
第56回2006年ブリッシュラック
第57回2007年ダイワメジャー
第58回2008年ウオッカ
第59回2009年ウオッカ
第60回2010年ショウワモダンくろうにんくろうにんbymotoichi561
第61回2011年リアルインパクトリアルインパクトリアルインパクトby天国への誘い
第62回2012年ストロングリターン
第63回2013年ロードカナロア
第64回2014年ジャスタウェイ
第65回2015年モーリス
第66回2016年ロゴタイプ
第67回2017年サトノアラジン
第68回2018年モズアスコット
令和
第69回2019年インディチャンプ
第70回2020年グランアレグリア
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