スペック
デザイナー | 稲田航 |
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形式番号 | F/D-19 |
全高 | |
重量 | |
パイロット | |
製造 | ペイル・テクノロジーズ |
携行兵装 | ビームサーベル |
選択兵装 |
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概要
ベネリットグループ御三家の一つ、ペイル社が製作したモビルスーツ。
大型の胴体にスリムな腕部と脚部が特徴的で装備の換装を前提としている設計思想らしく後述するようにいくつかのバリエーションを有する。
ジェターク社のディランザとは拡張性重視のコンセプトこそ共通しているが、本機が装備次第で単独飛行や機動力の高い砲撃機として運用可能と役割分担が意識されている反面、ディランザは要素を付加する事で長所をさらに強化したり不足した性能を補う形となっており特性は正反対といえる。
解説
基本兵装は特徴的な形状をしたハンドガン1丁と、両腕下部にマウントされているビームサーベル2本。
バックパック両側にハードポイントが設けられており、通常は機動性に重きを置いた大型推進ユニットが選択される(以降、この装備と基本兵装のセットを飛行型と呼称)。ハードポイントは腕部側面にもあり、作中ではオプション装備として「品」を横倒しにしたような3連砲身のビームガンが登場している。
劇中の活躍
エラン・ケレスが飛行型に搭乗した際は、ダイゴウ寮の学生との決闘にて3機のクリバーリを相手取り、飛行能力を活かして勝利してみせた。
グラスレー寮との団体戦ではGUND-ARM inc.(地球寮)にベルメリアを介して飛行型と背部にビームタイプの機関砲と側腕に先のビームガンを装備した砲撃型が2機づつの計4機が納入されたが、パイロット技能に劣るメカニック科や経営戦略科によって運用されたため飛行型でも空中戦を行えていないなどと真価を発揮出来なかった、しかし最後の最後に破損した機体を集め同じく破損し単独で戦えなくなったチュチュ専用デミトレーナーによる超遠距離から敵リーダー機ミカエリスの頭部への狙撃を成功させるため全機でチュチュ機を支え見事勝利へと繋いだ。
第8話時点での個人戦オッズリストでもペイル寮の生徒はエランを除き人気トップ10に入っていなかった事から、操縦性は意外にも優れているものの耐久性に劣る代わりにスピードが長所の本機の性能を引き出せる生徒は限られているようである。
基本的に水星の魔女に登場するモビルスーツはやられ役になる事が多く、更にガンダムファラクトやミカエリスといった新型及び高級機として登場した機体も一度出たらその後は出てこない、にもかかわらず一般機でありながら2回登場しその2回とも勝利を掴んでいるなど妙に扱いが良い。
バリエーション
ザウォート・ヘヴィ
ザウォートの重武装仕様。頭部ブレードアンテナを廃し機銃2門を追加、元のハンドガンを大型化させロングバレルとアンダーバレルグレネードランチャーを備えたライフル、背部には4連ミサイルランチャーとビームキャノンなど、バランスよく攻撃性能が底上げされている。反面、重量増加に加え推進ユニットを廃したことで大気圏内での単独飛行ができず、空中での運用時はティックバランを併用する。
アーシアンのデモ隊の鎮圧に出動し、ティックバランに搭乗して急行していた。ミスか不明だが背部装備がオミットされており、オリーブドラブに塗装された飛行型にも見える。
ガンプラ
2023年2月にHG1/144スケールで1760円(消費税込み)で発売予定。
ザウォート・ヘヴィは2023年4月に発売予定(価格はザウォートと同じ)。
メインウェポンであるビームガンはグリップが動くので、手首をバラす必要がない。
バックパックに搭載されているベクタードブースターも外すことが出来、空いたバックパックにキャノンやミサイルポッドといった兵装が装着可能。(バックパックの穴に合わせる必要がある)特にM.S.G.系の武器パーツの相性は抜群。
ただし、胴体とバックパックが一体化した構造なので他のバックパックと交換できないのが難点。
特徴的なカメラアイもしっかり再現されており、パーツごとの色分けで再現されている関係上シールが不要と文句なしの良キットである。
現在上記の砲撃型のパーツは立体化はないので今後の立体化に期待。
余談
- 機体名はムガル騎兵を意味する「sowar」(サワール)に由来するのではないかとされる。
- インキュベーション・パーティの会場には夕暮の時間帯の砂漠迷彩を思わせる桃色の当機がペイル社の商品として展示されていた。
- 本機やザウォート・ヘビィの設定画が公開された際、とあるゲームの傭兵たちが闘争を求め始めていた。これは、本機のデザイナーがその「とあるゲーム」のロボットをデザインしている事に影響されての現象である。
- デザイナーが携わった作品およびその前作に登場する機体にTYPE-JUDITHが存在し、胴体が大きく手足が細長いシルエットで空戦重視のコンセプトが似通っているが、JUDITHは本作のGUND-ARMに相当する従来型と異なる高性能機。なお、稲田氏はJUDITHをデザインしたわけではないので混同に注意されたし。
関連タグ
- ペイル寮
- ガンダム・ファラクト:本機をベースに開発されたカスタム機のようで、腕部や脚部を中心に流用したと思わしき点が見受けられ、当初黒いザウォートと誤認されたほど。
ガンダムシリーズ
アナザーガンダム