「誰がチビだ 今度言ってみろ!!!」
「そのノド噛みちぎってやんぞ!!!」
概要
ドレスローザの隣国「モガロ王国」出身の、裏社会では知らぬ者はいないとまで言われる知名度を誇る殺し屋「ファンク兄弟」の片割れ。弟のボビー・ファンクと力を合わせ、億越えの海賊をも仕留めるという。
プロフィール
本名 | ケリー・ファンク |
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年齢 | 36歳 |
身長 | 168cm |
所属 | なし |
悪魔の実 | ジャケジャケの実(超人系) |
懸賞金 | 5700万ベリー |
出身地 | 新世界 モガロ王国 |
誕生日 | 12月9日(プロレスラー、テリー・ファンクのデビューの日) |
血液型 | X型 |
好物 | ジョッキ一杯の生卵 |
CV | 菊池正美 |
初登場 | 単行本71巻 第704話『ルーシーとキュロスの像』 |
人物
弟のボビーとは違い非常に短気な上、一度怒れば相手が意識を喪失しても攻撃の手を一切止めないほど攻撃的で狂暴な性格。おまけに自分の目的のためならば、つい先ほど救いの手を差し伸べてくれた相手やその関係者でも平然と窮地に陥れるような恩知らず。
2m越えの身長も決して珍しくないONE PIECEの世界においてはかなり小柄な体格で、超新星編においてのナミ(チョッパーを除いた麦わらの一味の中で最も身長が低い169cm)よりも低い。この低身長が彼自身のコンプレックスであり、「チビ」などと言われると激怒する。
地味に懸賞金付きの悪党ではあるが、モガロ王国政府と何らかの繫がりがある可能性が示唆されている。
戦闘能力
悪魔の実
自分自身をジャケットと化し、相手に着させることでその肉体と精神を乗っ取る「化けの皮」となる事ができる「ジャケット人間」。
格闘センスには光るものがあり、本人の性格もあって目にも留まらぬ猛烈なラッシュで相手を一方的に叩きのめすスタイルが得意。武器は棘のついたボクシンググローブ。しかし肉弾戦がメインであるために比較的間合いが狭く、自分より大柄な相手の場合は腕や武器のリーチの差で自分のパンチが相手の体にまで届かず、一方的に攻撃を受けることもある。加えて本人の体力面にも微妙に難があり、ラッシュをかけた後はよく息切れを起こしている。
コリーダコロシアムで交戦したブー曰く「何の修行もしてねェ様なケンカボクサー」。実際、彼の八衝拳(とリーチの差)によって一撃で半死半生となり、あまりの呆気なさに殴り飛ばしたブーの方が驚いていた。
能力そのものはどんな怪物が相手でも自分の意志で自在に操れるという非常に強力なものだが、その真価を発揮する条件が超人系悪魔の実の中でも群を抜いて厳しく、非常に扱いが難しい。前述したように自分を着せる事さえできれば能力は発動するわけだが、なんとジャケットに変身した状態では自力で動けない(着られていない状態でも自分の意識はあり、そのまま相手と会話するくらいなら一応できる)ため、上から覆いかぶさる事も無理やり纏わりつく事はできない。基本的に対象に「自発的に」着てもらう必要があるのである。
鎧兜などではなくあくまでジャケット、すなわち単なる「上着」であるため、防御力は皆無に等しく、着込んでいる人物を守れるようなものでもない。操っている肉体までもダウンしてしまえばそれまでというのも問題である。
そのため、基本的にケリーはジャケットに変身した自分を敵対心が無い弟のボビーに着てもらうことで戦力の強化を図る。ボビー自身は自発的に喧嘩を仕掛けたことすら一度も無いという殺し屋らしからぬ軟弱な性格だが、武装色の覇気を纏った斧での一撃を防御する事もなく素ではじき返すほどの強靭な肉体を持つため、その性格をケリーの凶暴性で上書きし、尚且つケリーの格闘センスによる身体強化も上乗せすることでパワー・スピード・テクニック・タフネスの全てを兼ね備えた驚異的な戦闘力を獲得できるのである。その力は単独では歯が立たなかったブーを一方的に叩きのめすことができるほど。
しかし、この戦術にも身体スペックや純粋な技量で自分たち二人を上回る相手には結局歯が立たないという決定的な弱点がある。
コロシアムでは最終的にブーよりさらに上の実力を持つサイに一蹴され、またも八衝拳によって一撃で轟沈した。
技
- ジャケジャケ二人羽織
ジャケットの姿に変身する。
ジャケジャケの実の最も基本的な能力だが、前述したようにこれだけでは真価を発揮できない。
- ラララ乱暴(ランボー)
残像が残るほどの猛烈なラッシュで敵を叩きのめす。
活躍
ドレスローザ編にてコリーダコロシアムでのメラメラの実争奪戦に参加。ダガマによればどうやらモガロ王国からの指示によって参戦したらしい。
ルーシーと同じCブロック予選に出場。他の参加者を1人倒したが、その後襲い掛かってきたブーにあっさりぶっ飛ばされてしまう。ジャケジャケの能力とボビーの協力によってどうにかブーに逆転勝利を収めるが、結局サイからの一撃でボビー共々沈黙。予選敗退となった。
その後コロシアムの地下に落とされ、シュガーの能力によって玩具の奴隷にされてしまうが、ウソップやトンタッタ族の奮戦によって元の姿に戻る。
その後、ドフラミンゴを討伐するために突撃するルフィを援護しつつ彼の拠点である王城までの近道へ案内した……かと思いきや、実際はルフィたちに設定された賞金を狙ってドフラミンゴ側についており、ルフィたちを袋小路に追い込んでいた。
しかし、そんな思惑など全く知らない(仮に知っていても元々賞金を出す気などなく、初めから皆殺しにするつもりでいた)ドフラミンゴ(の糸人形)によって背後から切り捨てられた。
その後の消息は不明。
余談
- 「ファンク」兄弟
ONE PIECE世界の人名は基本的に姓が先で、名前がその後に付く。しかしエドワードなどのような「名前のような姓」、ドレークなどのような「姓のような名前」の人物も多く、ホーディ・ジョーンズなどのようにどっちが姓でどっちが名なのか分かりにくいという人物も少なくない。血の繋がった実の親子や兄弟が双方揃って姓が不明というケースもあるので、文化的に姓自体が無い場合もあるのかもしれない。何らかの理由で姓や名(ミドルネームなども含む)が意図的に隠されている・改竄されて世に伝わっているというケースすらある。
そんな中、ケリー・ファンクとボビー・ファンクは姓が後ろに来ることが明確化されている非常に珍しい例である。彼らの出身であるモガロ王国の文化なのか、それとも何か他に理由があったりするのかは不明。
関連タグ
蛭川光彦 - 主人公サイドに助けてもらいながら主人公サイドに明確な悪感情を向けて恩知らずな行為を平然と行った外道。