それなら、他の部と同じようにきちんと申請を出しなさい。
問題なければ許可します。
自由はニジガクの基本ですからね。
CV:ゆかな
人物・経歴
ラブライブ!シリーズのアプリゲーム『スクフェスALL_STARS』のキャラクター。
2020年9月30日に実装されたメインストーリー第19章にて初登場した。
容姿は、タイトスカートのスーツを着た女性。
第19章第10話にて、μ'sと虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の合同合宿を終えて学園に登校した三船栞子を、理事長室に呼び出した。
そして、栞子の友人である鐘嵐珠と、ランジュの友人であるミア・テイラーが学園に転入してきたことを、栞子に教えた。
20章にてランジュが娘であると明らかになる。
炎上事件の元凶?
一部のファンの間では、
『スクスタ2ndシーズンが炎上した理由である、ストーリー内で発生したトラブルのうち、いくつかの原因は理事長ではないのか』
という意見がある。
28章の回想内で「自由はニジガクの基本」と発言していた理事長。
その方針の下、自分の娘であるランジュの特権行動(部室の改装、外部講師の学内活動に加え、監視委員の設立という上記の発言に反するもの)を許可し、これらを一切止めようとしなかった。
そのため、「イジメ行為を行う娘/生徒を放っておく母親/理事長」という図式が出来上がった。
これらの問題は2ndシーズン終了とともに、スクールアイドルたちの行動によって解決したものの、理事長自身はその後『スクスタ』のメインストーリーやランジュのキズナエピソード等でも登場していない。
公式からも名誉挽回の機会が与えられず、現在でも一部のファンから(2ndシーズンも含めて)黒歴史と言われる事もあり、批判の的となっている。
他の作品の理事長との比較
このようなことから、他作品の理事長と比較され、「娘を含むスクールアイドルたちの問題を放置した」と批判されることも多い。
とはいえ、スクールアイドルでもある鞠莉を除けば、ラブライブ!シリーズに登場する大人キャラクターは基本的に、スクールアイドルに対して非干渉が原則であり、その点で言えばニジガク理事長も原則から外れてはいない。
これは、ラブライブ!シリーズが基本的にスクールアイドルだけで事態を解決する物語であるためであり、スクールアイドル側から大人に干渉することはあっても、その逆はないのである。
また、他作品の理事長(大人)に問題がないかと言えば、そうでもない。
μ's(アイドル研究部)に対して顧問をつけず、結果的に高坂穂乃果の暴走を見過ごして彼女が体調不良となる事態を発生させたうえ、その責任を生徒会長である絢瀬絵里に押し付けた。劇場版でも、学校の要請としてμ'sを海外に行かせたにもかかわらず付添となる教員をつけず、穂乃果が迷子になるという重大インシデントが発生した。
母を亡くして暴走している葉月恋に対して、窘める程度の言葉はかけたものの、文化祭から普通科を排斥するなどの暴走行為を止めることはしなかった。
己が経営する学校を守るため、各々の娘たちにプレッシャーを与えていた。
加えて、キョウカは表向きは公平を謳いながら、娘のアンズ以外の生徒をセンターにするつもりがなかった。
理事長ではないが、浦女を卒業した鞠莉の自由を奪う為に、彼女が一度も会った事の無い男と無理やり結婚させようとして、鞠莉を含めた三年生たちをイタリアに逃亡させるほど追い詰めたり、イタリアのあちこちにポスターを貼り付けて、現地のイタリア人にも捜索を要請したり、挙げ句の果てには、「三年生が卒業旅行中に行方不明になったから探してほしい」と、同じAqoursのメンバーで友人であるという以外、何も関係が無い初対面の一、ニ年生に嘘をついて使い走りにしたりと、目的の為ならば手段を選ばなかった。
…と、結果だけで言えば、彼女たちもニジガク理事長も変わりないと言える。
彼女たちとニジガク理事長の大きな違いは、トラブル発生から解決までの期間が(メタ的に)数十分~3か月(1クール)であるか、1年(スクスタ2ndシーズン開始から終了まで)か、ということだろう(作中の時間で言えば、2ndシーズンも精々数か月程度の出来事である)。
短期間で問題が解決することに慣れてしまったファンにとって、問題解決まで1年間続くゲームならではの展開は、とても受け入れられなかったと考えられる。
擁護意見
と、このようにボロクソに言われているニジガク理事長であるが、彼女の立場を考慮すれば、いくつかの擁護は可能である。
一つは、ランジュの暴走を正確に把握していなかった可能性が挙げられる。
初登場が2ndシーズンであり、3rdシーズンから登場していないことを踏まえると、ほとんど学園にいないと考えられる(ランジュが香港にいたことも踏まえると、国際的に活躍する実業家である可能性がある)。
その中で、マンモス校であるニジガクの全部活動の動向を把握することは事実上不可能であり、仮にトラブルがあったとしても、報告されなければ知ることはできないだろう。
そもそもこの規模の私立校であれば、(廃校問題のあった他校と違い)理事長(経営者)とは別に校長がいるのが普通であり、その下には教頭や教員もおり、生徒間でトラブルがあれば、最初に彼らが対応するのが筋である。
彼らが、ランジュが理事長の娘であることに忖度して、理事長にまで報告をせず、もみ消していた可能性もある。
(『スクールアイドルミュージカル』においては「関西私学連盟理事長会議」があり、仮に『スクスタ』世界においても同様のものがあるとすれば、少なくとも音ノ木坂にまで問題が知れ渡った後に関してはこの点において擁護の余地はないということになる。なお、理事長会議の描写は『スクミュ』にのみあるものであるため、他作品においてまで存在するかどうかは不明でもある)
そもそも、2ndシーズンの肝はランジュの暴走によってニジガクメンバーが引っ掻き回されることであり、理事長は「ランジュの学内での権力」の根拠となるマクガフィンに過ぎない。
仮に理事長を登場させなかったとしても、ランジュは別の理由で学内での権力を与えられ、同じように行動したはずである。
それを踏まえれば、理事長は悪役や元凶などではなく、ただランジュの行動に根拠を与えるために作られ、用が終わったら汚名返上の機会も与えられないままにフェードアウトするという損な役回りを『スクスタ』運営から押し付けられただけの、哀れなキャラと言える。
なお、ラブライブ!シリーズはメディアごとに設定が異なることが往々にしてあるが、この「ランジュの母であり、ニジガクの理事長である」という設定についても、他のメディアにおいては言及されていないため、変更されていると推測される(後述)。
アニガサキ等では…
『スクスタ』と異なる世界での虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の活躍を描いたアニガサキでは登場しておらず、ランジュからも「理事長の娘」ということを伺わせる言動は一切無い。(これはにじよん(ミア、ランジュ加入後)でも同じ)
もしOVAに登場したとしても、上記の内容に矛盾が生じてしまう。
また、スクフェス2の設定がアニガサキ準拠となっている為、こちらでも登場しない可能性が非常に高い。
関連タグ
ラブライブ!シリーズの理事長
結ヶ丘女子高等学校理事長:ラブライブ!スーパースター!!(Liella!)
滝沢キョウカ(滝桜女学院)、椿マドカ(椿咲花女子高等学校):スクールアイドルミュージカル
葉月恋…登場作品(アニメ版)において序盤の悪役を担った。演者は、初回のアフレコ前にスタッフから「ラブライブ!ファンに嫌われるキャラにする」と言われたらしい。