概要
北アメリカにおいてティラノサウルスに次ぐサイズを誇る肉食恐竜(分類は別で、むしろアロサウルスに近い)。大きさ10~12メートル程。
その巨体を武器に白亜紀前期の北米で生態系トップに君臨し、共存していたサウロポセイドンなどの竜脚類、テノントサウルスなどの鳥脚類、サウロペルタなどの鎧竜を捕食していたとされる。ただし多くの肉食恐竜がそうであるように、歯は薄いナイフ状であった。
発見と命名
1950年にアメリカ・オクラホマ州のアトカ群で部分的な骨格が発見され、この時「脊椎の棘突起が非常に長い」という特徴が確認された。なので産地と特徴にちなみ、「アトカ群産の高い突起の爬虫類」を意味するアクロカントサウルス・アトケンシスと命名された。
この特徴から当初はスピノサウルスに近縁とされたが、1990年代以降にカルカロドントサウルスやギガノトサウルスの研究が進んだこと、完全な頭骨を含む骨格の大部分が発見されたことで、カルカロドントサウルス科に分類されるようになった。
※アロサウルス科に分類する説もあったが、現在では否定されている。しかしカルカロドントサウルス類はアロサウルス類に近い。
特徴
- 体躯
12mというサイズは白亜紀前期のカルカロドントサウルス科としては飛び抜けて大きく、当時の北米では最大の捕食者であった。
※当時は全長6~7mほどの中型の種が多かった
- 「帆」
脊椎から伸びる突起は、高さもそうだが背中の襟元から尻尾の先まで続いているという点でも長い。
用途に関してはディスプレイや体温調節など複数の説が見られるが、筋肉の土台となっていたとする説が有力。
古代王者恐竜キング
第2紀からいた古株で、かのコロコロコミックで付録カードになったこともある。後に同じコロコロ発の「ミニキング」、「小学○年生」シリーズの「たまごカード(属性・発掘エリアなどごとに分けられた恐竜がランダムで出る)」、公式ファンブック(ブラックティラノサウルス・ゴジラサウルスなど)といった「雑誌の付録カード」はいくつも続いたが、その第一号という快挙を成し遂げた。
- ただし、バーコードは通常盤と同じ。
つよさ1400の中堅と控えめだが「北米の畏怖」というなかなか強そうなキャッチコピーを与えられた。
※ちなみにギガノトサウルスは同じつよさ1400で「南米の覇者」、カルカロドントサウルスはつよさ1800で「地上の人食い鮫」。
大きさの数値が13メートルとやや誇張されたが、背中の隆起には肉を盛ってもらえなかったので背鰭のような復元となっている(本作では体温調節説を支持しているからだろう)。
バトルタイプは第6紀まではまもりタイプ、2007第3紀と2007第4紀+ではそっこうタイプ。激闘!ザンジャークではハンタータイプ、目覚めよ!新たなる力ではひっさつタイプ。2007第4紀は化石カードの為ふっかつタイプ。
- 初登場した次のバージョンの第3紀では「ビッグファイアキャノン」「アトミックボム」といったわざカードにも描かれた。
第4紀から第6紀までのストーリーモードでは初の超アクト恐竜として「超アクトアクロカントサウルス」が「甲虫王者ムシキング」の改造コーカサスオオカブトと同じく最後の敵として登場した。
- カードは第6紀と事実上の最終弾で排出された他、雑誌付録の「アクト恐竜の卵」からも出てくる。
- DS版
こちらでもまもりタイプ。
敵としては1週目のノラッティ~が繰り出す他、北アメリカエリアのあらゆる化石ポイントでゴルゴサウルス・カマラサウルス共々うんざりするくらいよく出るので入手にはまったく苦労しない。
超アクト版はアーケード版と同じ★6(つよさ2000相当)で登場し、1週目の終盤・2週目以降に再戦するノラッティ~が繰り出す。★6なので元々攻撃力が非常に高い上、ピンチタイプ(HPが3/1以下で攻撃力1.4倍)なので追い詰められても一発逆転が狙える。しかしテクニックの低さからMP回復が遅いため、MP不足で手詰まりになって競り負けるようなことがないように。
こちらは発掘では見つからず、3週目でノラッティ~に勝利した後宝箱を守るアクトロイドを倒す必要がある。
テレビアニメでは第15話に登場。デボン島で猟師が調理の時に付けた火によって現れた。アクト団に回収された後、超アクト恐竜として登場。わざカードなしで炎属性の超わざを使用していたが、強力すぎてアクロカントサウルス自身もアクト団もコントロールできなくなっていた。
- テレビアニメに登場する唯一のアクト恐竜であった。
関連タグ
その他背中の突起が高い恐竜たち
スピノサウルス・スコミムス・イリテーター(イリタトル)・イクチオヴェナトル
ヤンチュアノサウルス アルティスピナクス メトリアカントサウルス