287系
にひゃくはちじゅうななけい
概要
JR西日本が2011年より運用開始した直流特急形電車。683系4000番台をベースに設計され、老朽化した183系・381系の置換えを目的として投入されている。321系や225系と同様の「0.5Mシステム」による全車電動車で、グリーン席・普通席合造車は初の「クモロハ」となった(クモロハ286形)。
2010年~2011年度にかけて福知山電車区に46両(4両編成×7本と3両編成×6本)が投入され、2011年3月のダイヤ改正から「こうのとり」「はしだて」「きのさき」「まいづる」で運行を開始。4両編成は「こうのとり」「はしだて」「きのさき」、3両編成は「こうのとり」の増結と「まいづる」での運用であるが、このうち「こうのとり」の運用は後に登場した289系がその大半を担当するようになり、287系は2往復で使われている。
さらに2011年〜2012年度にかけて吹田総合車両所日根野支所に51両(6両編成×6本と3両編成×5本)が投入され、2012年3月のダイヤ改正から「くろしお」で運行を開始した。「くろしお」の新宮駅発着列車を中心に運用され、3両編成は波動用編成として多客期に新大阪駅~白浜駅間で増結運転される。
HC605編成・HC601編成・HC604編成(6両編成3本)についてはそれぞれ2017年(HC605編成)・2019年(HC601編成)・2020年(HC604編成)よりアドベンチャーワールドのラッピング仕様となった。
おおさか東線全線開業後の2019年には、期間限定で運転された臨時特急「まほろば」の運用にも287系が抜擢されている。使用車両は吹田総合車両所日根野支所所属の3両編成(波動用編成)。
2022年3月12日ダイヤ変更で本形式を使う特急列車が全て全車指定席とされた為、キハ189系に続いて本形式及び283系、289系も自由席特急券で乗車出来なくなる。