概要
JR西日本が運用する特急列車で大阪府と兵庫県(京都府)北部を福知山線経由で結ぶ。
新幹線との連絡のためすべて新大阪発着になっている。
1~2時間に1本が運行されており、一部は福知山駅で「はしだて」/「きのさき」や「たんごリレー」と接続している。
基本はグリーン車込み4両編成で一部列車や多客期増結などで7両があるが、1往復だけグリーン車なし3両編成がある。
沿革
1986年の福知山線全線電化のダイヤ改正で電車特急「北近畿」として485系(のちに183系に改形式)で運行開始。なお、この電化で同区間・山陰本線を走る気動車特急「まつかぜ」が廃止となった。
1996年3月山陰本線電化完成による北近畿ビッグXネットワーク創設により、本列車も組み込まれ、福知山駅で京都駅からの列車への接続が開始される。
2011年ダイヤ改正で287系が投入された際に「北近畿」から「こうのとり」へ名称変更。さらに「タンゴエクスプローラー」「文殊」も統合された。(文殊は天橋立駅へ向かう列車だったが、統合後は福知山駅ではしだてへ接続という形に変更された。)
2013年、183系にかわり381系を日根野から転入。
2015年、381系にかわり289系(←683系)を金沢から転入。
余談
特急「北近畿」時代、ヘッドマークは北近畿の地図および兵庫県県鳥・コウノトリのイラストが描かれていた(1996年の北近畿ビッグXネットワーク創設までで、創設以降はXの路線図で走行区間を色濃く表示したものに変更。)。本列車の停車駅である豊岡市は日本のコウノトリ最後の生息地で、また県立育成施設があるなどコウノトリにゆかりがあるため、2011年に豊岡市や地元住民の要望で列車名が「こうのとり」に変更になった逸話がある。
停車駅
新大阪駅 - 大阪駅 - 尼崎駅 - 宝塚駅 - (西宮名塩駅) - 三田駅 - (新三田駅) - (相野駅) - 篠山口駅 - (谷川駅) - 柏原駅 - (黒井駅) - 福知山駅 - 和田山駅 - 八鹿駅 - 江原駅 - 豊岡駅 - 城崎温泉駅
()内の駅は一部の列車が停車
関連タグ
はしだて/きのさき/まいづる(同一の車両で運行される京都駅発着の列車)
はまかぜ:大阪駅~鳥取駅間を山陽本線・播但線経由で走る特急列車。和田山駅~城崎温泉駅間において競合する。
まつかぜ:同区間を走っていた事実上の前身特急。気動車列車のため、城崎温泉から先、鳥取駅、米子駅、1985年までは博多駅まで走っていた。