概要じゃん
『ビーストウォーズ』(以下BW)とその続編『メタルス』『リターンズ』に登場。チーターに変身する、サイバトロンの若きビースト戦士。全戦士の中で最も俊敏。
原題での名前はチーター(Cheetor)。動物のチーター(Cheetah)とはスペルが異なっており、発音に合わせるためチートァーと書かれる事もある。
※動物のチーターと、動力機(モーター)をもじったものとも思われる(cheetah+motor)。
サイバトロン戦士の中では最年少(ただし、日本語版ではラットルも同年代という設定)。
陽気な性格であるが、無鉄砲かつ血気盛んで1人で突っ走ることが多く、危険に陥ることもしばしば。
序盤は指揮官のコンボイの命令を聞かず失敗が目立っていたが、任務を遂行するにつれ心身ともに成長していく。
日本語版では、口癖で語尾によく「〜じゃん」と付ける。時折「ガゥ!!」と吠えたりもする。また、射撃の際には「撃つべし!」と言う(なおこのセリフ劇中で最初に発言したのはラットルである)。
謎の遺跡で体が消滅したコンボイに、ラットルが代わりの司令官に任命された際に生まれた「じゃあ俺は校長先生になってやる」というアドリブが有名。以降、たびたび校長先生が降臨しメンバーに指導が入ることになる。
その他、他局のアニメである『名探偵コナン』のOPのマネをしている(本家よろしくエコーまで入っている)。
メタルスチータス
『メタルス』でクォンタムサージを浴びてメタルス化した姿。
両腕をあわせることで発射可能なビームガンを備え、新たにビークルモードでジェットによる飛行能力を手に入れた。両腕のビームを撃つ際に「両手で撃つべし!」と言うようになった。
最初は扱いに慣れておらず、よく建物や仲間ににぶつかったりしたが、次第に使いこなすようになりロボットモードでも作動させることができるようになった。
飛行時の掛け声は「行くぞチータスジェットの限り!」。
チータス2
後半ではより進化した「トランスメタルス2」へと強化変身を果たす。
クローンダイノボットを生み出した「トランスメタルスドライバーのエネルギーを照射する装置」の稼働に巻き込まれて、一時は生死不明となる。誰もが諦める中でかろうじて生き残っていたが、それからは理性を失いメタルスチータスの1と2の姿を行き来しており、2になった際の正気はなかった。よって初登場時はシャドウがかかっていてよく見えず、デストロン戦士を超スピードで全滅させていた。
最初は体の変化の影響により幻覚を見るようになって戸惑い、自分でもコントロールができず野獣のように凶暴化していた。しかし、誰よりも信頼を寄せるコンボイに手を差し伸べられたことで平静を取り戻しコントロール出来るようになる。これにより名実ともに「メタルスチータス2」へと進化する。
メタルスチータスと比べ、体毛が生えるなど有機的になっており、より動物に近くなった。
すさまじいスピードで飛行できる。最初は地面スレスレに猛スピードで走ることしかできなかったが、後に普通に飛べるようになった。
その戦闘力は高く、同じトランスメタルス2であるメタルスダイノボットと一対一で戦い、圧倒するほど(その光景を見たコンボイは援軍を頼んだ直後に要らないかもしれないと発言した)。その他に超感覚が備わり遠くにいる味方の危機を感じ取れるようになった。
リミックス
登場キャラクター全員でのOPテーマ合唱の最後にメガトロンのエビチャーハンを奪っていた。
本編では、ラットルやインフェルノと比べおとなしめである。一応、インフェルノの中の人ネタへ繋げる役割をはたすなどはしていた。
ものまね合戦では、中の人ネタである『名探偵コナン』の元太や『GTO』の鬼塚英吉のモノマネをするが、メガトロンから「反則」としてお仕置きされる。その後、ラットルも便乗工藤新一のモノマネをしようとするが、名前を出しかけた瞬間にお仕置きされ未遂に終わった。
最終的に、似ているのかどうか分からない豊臣秀吉のモノマネを披露して優勝。なお、このモノマネをEDまで引っ張っていき、最後はひねりを利かせて徳川家康のモノマネを披露してる。
そして大河までもってった。でもって後年あろうことか幕末に持ってかれ、しかもまた中の人が出演した。
無理矢理な解釈だが、G1時代でフレンジーが水戸黄門らしき台詞をしゃべるシーンがあり、トランスフォーマー達が地球の文化をセイバートロン星に持ち帰って後世に伝わっていたと考えると、徳川家康に関してはモノマネとして成立していた可能性まである。もしこれから先の未来で豊臣秀吉が挨拶するような映像があったら、チータスは本当に豊臣秀吉のモノマネをしていたのかもしれない。
リターンズ
“チーメラン!!”
『リターンズ』では、メガトロンの放ったウイルス攻撃でメタルスの体を失い、仲間達と逃げ回った先で故郷セイバートロン星の地下にある超スーパーコンピューター「オラクル」によって有機体と無機物がバランスよく混ざり合った体にされる。
グロいデザインで有名なリターンズキャラの中では比較的良いほうだと思われる(本人曰くクリクリおめめ)。
かなりスラリとした長身の体格で、モデル立ちも決まっている。
武器は、これまでの射撃武器は無くなり二振りの曲刀のような武器を使用する。
手に持って振り回して敵の銃撃をはじいたり(この際弾くごとに「わっせ」と声を掛けている)、繋げてブーメランのように投げて攻撃することも可能。
通称・チーメラン。西城秀樹風に言うのがポイント。
また、2つのチーメランを繋げてグライダーの要領で滑空する(真上に飛び立つ(仲間を抱えた上で)ことや急カーブもできるので実際のグライダーより便利である)ことまで出来てしまう万能武器である。
コンボイが負傷や行方不明により指揮をとれなくなった際は臨時的にリーダーに抜擢されるなど、戦士としての感性は認められている。今で言うところのバンブルビーポジションを得た。しかし、コンボイ復帰後も彼の作戦に意見するなど、衝突も多かった。
また、変身する際の「ビーストモード!」の掛け声を、ふざけて「トーストどうぞ!」に変更してみたが普通に変身できてしまい驚いていた(直後コンボイから「真面目にやれ!」と怒られた)。その後も「トランスフォーム!」を「住宅リフォーム!」にして変身している(ちなみにこの時シルバーボルトも便乗して「襟裳岬!」にしてみたが、こちらも変身できて「え、これでも?」とやっておきながら驚いた)。
また仕事帰りのJR中央線でよく寝過ごしてしまうらしく、眠りから覚めると「また高尾まで行っちゃったよ」と通勤帰りの夢を見るらしい。
リミックスでオラクルがビーストの面々に「はずばなー(フリートーク対決・恥ずかしい話)」を振った際には収録中に腹痛を起こしてしまったときに話を披露した。
その後再び開催されたものまね合戦では、「クレオパトラのものまねをする高木渉」という、もはやモノマネなのか中の人ネタなのかわからないネタを披露するが、さすがにオラクルには認められずお仕置きされる(直後、オブシディアンも同じモノマネをして同じくお仕置きされた)。
サイバーバース
ようこそ!俺はチータス!トランスフォーム!!
オールスパークの守護者ジャーン!!
CV:TJ・ネルソン/吹:高木渉
『サイバーバース』ではシーズン2から登場。本作は『BW』とは繋がりの無い独立した作品なため、本家チータスとは別人だが、担当声優や口癖は同じ。
原題版での名前はもちろんチーター、あるいはチートァー(Cheetor)。最近の日本のTF界隈では、原語版と同じ名前が通例となっているが、今回は珍しく日本語版にて「チータス」と改名された。
外見は『BW』とほぼ変わらないが、スマートフォン向けゲームの『アースウォーズ』のものを踏襲したメカメカしいデザインにアレンジされている。ビースト戦士ではなく普通のトランスフォーマー扱いなため、変身コードは「変身ッヌ!」ではなく「トランスフォーム!」である。
日本語版は本家に比べると少し軽い口調のノリになっており、『ビーストウォーズ』よりも若々しいキャラ付け。
しかし「校長先生」「終点は高尾」など往年のネタは抜かりない。
オールスパークの守護者として生み出された戦士であり、オールスパークを探し求める者が手にするに相応しいかを確かめる役割を担っていた。
しかしプライムとメガトロンの問答のさなか、隙を見たスタースクリームにオールスパークを強奪されたことから、オートボットに加わり奪還を目指す。
元々オールスパークの一つだった存在で、オールスパークの在り処を感知する能力を持っている。
一方で自身のアイデンティティに対しては少し不安を抱いており、ディセプティコンの基地に行ってもオールスパークを感知できなかった時は「オールスパークに見捨てられたのかも」と少し落ち込んでいた。
実際はメガトロンがスタースクリームを使って強奪したのではなく、スタースクリームが第三勢力を結成して独自にオールスパークを囲い込んでいたため、感知できなかっただけなことに気づき、両軍の戦いを止めた。その後はサイバトロン星へと向かうため、アークに乗り込んだ。
日本未公開のシーズン3ではサイバトロン星に到着したオートボットとディセプティコンが戦う中、バンブルビーとホットロッドと共にオールスパークを元の場所に戻すために行動することに。
途中でついて来ていたドリフトの裏切りによりホットロッドが離脱するも何とか目的地辿り着いたのだがショックウェーブの攻撃を受ける。退ける事に成功し、元の場所へと戻す事に成功したのだが、ショックウェーブは自らの命(スパーク)を犠牲にしてオールスパークを破壊しようとしてしまう。覚悟を決めたチータスも自らの命を犠牲にしてオールスパークの破壊を防ぐ事に成功。
これによってディセプティコンの計画は失敗し、オートボットは長きにわたる戦争で勝利を掴むことが出来た。
ビースト覚醒
トランスフォーマーの実写映画第7作目である『ビースト覚醒』には「マクシマル」の一員として原題と同じ「チーター」の名前で登場。…だったのだが、公式からのマクシマルについてのツイートでは「チータス」の名で紹介されている。(このツイートが投稿された時点で既にチーターの名前で玩具が発売、発表されていた)
巨大なメカチーターに変身する。また、他のマクシマルズ同様に所々に毛のようなものが生えている。
ロボットモードはメタルス2やリターンズでの姿に近い。
予告ではビーストモードでビークルモードのバンブルビーと並走している他、ビーストモードからロボットモードへと変身して戦うシーンが映っていた。
玩具の『デラックスクラス』では本編での姿ではなくアニメ無印版に近い姿で販売された。見た目等は『キングダム』版のものに近いが構造は変わっており、塗装もメカメカしいものになっている。武器はキングダム版では無かった銃と、尻尾が変形した刃物が付属している。
『スタジオシリーズ』版では本編での姿で発売される予定。色は茶色に近く、ロボットモードはサバンナの戦士をイメージさせるデザインとなっている。武器は2本の槍が付属。片手に2本持たせる事で1本の槍を持たせているように見せる事も可能である。
余談
リターンズの時点では、その後に予定されていた「トランステック」にも続けて登場予定だった。その際、両足がリング状になったロボットモードの、新たな姿がデザインされている。
しかし、リターンズが不人気故にトランスフォーマーシリーズそのものの存続が危うくなり、急遽カーロボットの英語版が放送。トランステックはそれに伴いキャンセルされたため、このデザインも幻となってしまった。
なお、玩具は、無印時のチータス=タイガトロン、メタルスチータス=メタルスジャガー、メタルスチータス2=トライプレダカス・エージェント(ラヴィッジことメタルスジャガーの新たなる姿。ヴォッグの力を吸収して復活したメタルスタランスの相棒となる)と、それぞれ流用・仕様変更されている。