概要
かつて神樹からチャクラの実を奪ったことで力を得て、乱世を治めたチャクラの祖・大筒木カグヤに連なる一族。
大筒木カグヤの子孫
大まかに分けて彼女が生んだ二人の息子の内、兄の大筒木ハゴロモの子孫と弟の大筒木ハムラの子孫が存在し、ハゴロモの子孫が後に千手一族、うちは一族と名乗り、ハムラの子孫は大筒木一族、日向一族と名乗る。血筋は不明であるが君麻呂の出自であるかぐや一族も子孫とされる。
また、金銀兄弟がハゴロモの子孫とされ、外見上の特徴・尾獣を食らいそのチャクラを吸収性質を色濃く受け継いでいる。
大筒木一族はハゴロモとハムラによって、魔獣十尾が封印された後、ハムラは十尾の抜け殻である外道魔像を監視することにし、ハゴロモは地上の人々にチャクラの正しい使い方を忍宗として説くべく出家し六道仙人と名乗る。
大筒木一族一覧
大筒木の直系
- 大筒木カグヤ…チャクラの始祖。NARUTOの原作における黒幕。イッシキと共にこの星に来訪したが彼を裏切り瀕死寸前まで追い詰めた。その後は自身を脅かす存在に備えて、白ゼツの軍団を作ろうとしていた。
- 大筒木モモシキ…カグヤが封印されて約十数年後に来訪する。
- 大筒木キンシキ…モモシキの親役にして従者。
- 大筒木ウラシキ…アニメ『BORUTO』に登場。大筒木本家の命を受けカグヤの行方を探っており、モモシキたちと行動する。
- 大筒木イッシキ…カグヤと共に地球に来訪するが彼女に裏切られ重症を負う。現在はジゲンの身体を乗っ取り「殻」のリーダーとして活動しており、次の「器」としてカワキに目をつけている。
- 大筒木シバイ…楔による転生を繰り返して死すら克服し、数々の星から得た幾つもの神樹の実を食らい「神」となった存在。
カグヤと地球人の混血と末裔
- 大筒木ハゴロモ…カグヤの長男でハムラの兄。後世には「六道仙人」と呼ばれ、実在性さえ曖昧な神話のような存在として扱われてきた。カグヤとの戦い後は十尾の人柱力となり、後に九体の尾獣に分けた。
- 大筒木ハムラ…カグヤの次男でハゴロモの弟。カグヤとの戦い後は大筒木一族の長となり、十尾の抜け殻である外道魔像を監視するため、一族と共に月へ移住した。
- 雪一族、かぐや一族、金閣、銀閣…血統は不明ながらカグヤの子孫とされ、かぐや一族は血継限界「屍骨脈」に、金閣と銀閣は頭部の角にカグヤの名残が見られる。
大筒木と関わりのある人物
- 黒ゼツ…カグヤがハゴロモとハムラに封印される直前に生み出し意思を託した分身的存在。
- エイダ…シバイの遺伝子を移植された改造人間の一人。左目には世界の現在から過去の事象を見通す「千里眼」の能力をもつ。
- デイモン…シバイの遺伝子を移植された改造人間の一人。あらゆる攻撃を反射する能力をもつ。
真実
本来の大筒木一族は異世界出身で異空間経由で時空間を移動する一族。
チャクラの実から仙丹と呼ばれる丸薬を錬成し、これを食らい「不老長寿、怪力乱神」を得ることで不死を保っている。
一族には派閥が存在してチャクラの実の覇権を奪い合っているらしく、異空間を渡り神樹の生えた星に辿り着いては星に住む原住民を、その瞳力をもってして壊滅状態に追い詰めたことがノベライズで明かされている。
アニメ、原作の大筒木モモシキの発言から他の星も地球と同じような環境と生命体及び知性体がおり、尾獣も存在していたと思われる。
一族同士でも利害の不一致などから争っていると思われ、カグヤは上述の通りイッシキを裏切り、さらに他の大筒木一族の侵攻を想定し白ゼツ軍団を用意していた。
その懸念通り大戦及び本編から十数年後、同じ大筒木一族であるモモシキとキンシキ(TV版ではウラシキを含む)が襲来する。
カグヤが地球に現れたのがおよそ千年前とされることから、数千年単位で存在しており、更に大筒木カグヤのような一族から離反するものも存在していると思われる。
本家と分家があり、モモシキ・キンシキも本家から大筒木カグヤを追って、派遣されただけの下っ端であるらしく地球に来た理由も「カグヤから派遣後、何の連絡も無いため」と語られている。
そのため、情報を共有するなどの組織的な構造を持っていると思われる。
なお、ウラシキはモモシキの後輩であり、情報収集など補佐的な役目を任されているが、表では「先輩」と呼んでいる一方、裏では「モモちゃん」と呼ぶなど小馬鹿にして完全に舐めきっている態度・言動がアニメで確認されている。
さらにカグヤの様子が不明なため地球に来たとされるが、トネリの存在とTHE LASTの事件の顛末を知っているなど一族の中で彼がどのような立ち位置であるかは現在のところ不明。
モモシキ自身もカグヤの動向調査及び神樹の実の回収が使命とされるが手に入れた神樹の実(丹)を採取後、自分の体に取り込むなど一族の使命に忠実かは不明(自身が強化されること=一族の繁栄と考えている可能性もある)。
能力
大筒木一族は白眼と輪廻眼を固有能力として保持しているらしいが、大筒木カグヤは当初白眼しか持っておらず、チャクラの実を食したことで額に輪廻写輪眼を開眼。
そこから息子である大筒木ハゴロモに、更にその直系の子孫達へとその因子が受け継がれた。
現在出ている人物たちの共通の外見としては青白い肌、額もしくは頭部から伸びる2本の角、白眼及び輪廻眼が挙げられる。(カグヤの子孫は人間との交配により、その特徴の一部のみを引き継いでいる。例としてカグヤの子であるハゴロモは瞳術を輪廻眼のみ、ハムラは白眼のみを引き継いでいる)。
また、直系と思われるものたちは、いずれも特異な瞳術、空間転移能力、飛行能力を有する。
神術(しんじゅつ)
大筒木一族がそれぞれ持つ特殊能力の名称。
大規模破壊、肉体再生、広域認識改変など、人間の領分を超えた力を持つ。
忍術や幻術は、人の身でも扱えるよう神術の精度を落としたいわばダウングレード版であり、血継限界は大筒木の力が先祖返りによって一部顕れたものと言える。
大筒木1人につき神術1種とは限らず、後述の「収穫」を繰り返すことでさらなる力を獲得することができる。
その恐るべき目的
代々大筒木一族には親役と子役が存在している。
親役が子役に能力を継承する際、輪廻眼の能力で親役を人の成りから赤黒い桃のような果実に変質させ、それを食らうことで代々能力を一代で失うことなく引き継がれてきた。
その際、体格や姿があまりにも変貌する。
この能力をもつゆえ、モモシキは優れた力を持ちながらも子孫に直接引き継がせることができないナルトたちのことを見下し哀れんでいた。
漫画版ではアニメに先行してその目的や、関連する組織「殻」についての情報が提示されている。
それによると、大筒木一族の目的は「星の命を食らうこと」であるという。
十尾はいわば「苗木」であり、これを星に「植える」ことで神樹へと成長し、やがて星の命を吸い上げチャクラの実を実らせる。これを収穫して次の星へ……というプロセスを繰り返している「迷惑な宇宙人」が大筒木であるらしい。
そして上述したプロセスを繰り返すことで絶えずに進化をし続けていき、ゆくゆくはこの銀河で比類なき唯一無二にして全知全能の存在である「神」となることを最終目的としている。
一族は常に二人一組で降り立ち神樹の植樹を行う。これは十尾を神樹にするには、大筒木を生きたまま食わせる必要があるためで、片方が生贄となってもう片方が神樹を育てて実を回収する。
キンシキが自身の親役を、モモシキがキンシキを食らって力としたのはこのプロセスの簡易版と言える。
だが一族内でも派閥があることから、ある派閥が育てた神樹を他の派閥が襲って強奪する、などの事態もあったと思われる。
また、「殻」のリーダーであるジゲンは「大筒木イッシキ」なる男の器とされていたが、サスケの調査で判明した事実によればそれにはボルトとカワキの掌にあるのと同じ「楔(カーマ)」という呪印が関わっているという。
楔(カーマ)
大筒木一族が用いる呪印術。術者の人格・記憶を含む全ての存在そのものを複製・保存した圧縮チャクラの塊であり、これを「器」に刻むことで保存できる。
劇中ではイッシキがジゲンとカワキに、モモシキがボルトに対して使用。
時間と共に「楔」は解凍され、完全解凍すれば術者の人格が完全に「器」の肉体を乗っ取り復活を遂げる。
複数の「器」に「楔」を刻むことは可能だが、「楔」が一つでも復元されればそれ以外の「楔」は全て消滅する。ただし、その場合でもその時までに解凍され、「器」の肉体に書き込まれた大筒木一族の情報は消えることはない。
劇中ではイッシキがジゲンの肉体で転生したことによってカワキの「楔」は消えたが、そこまでに解凍された分のデータが残っていたため、神樹の生贄には使用可能となっていた。
また、ボルトに刻まれたモモシキの「楔」はイッシキ戦の直後にボルトを乗っ取りにかかったが、チャクラの回復によってボルト自身の意識が目覚め、抑え込まれている。
このやり取りからすると、「楔」の性質は旧来の忍で言えば大蛇丸の仙術チャクラによるバックアップの呪印が近いと言える。
その他
屍鬼封尽で現れる死神は大筒木一族と姿が似ている。名前にシキが入っているのも共通している。
関連タグ
千手一族 うちは一族 うずまき一族 日向一族 THELAST
ターレス…同じく星を養分にする大木を植え付け力を得る宇宙人繋がり。