概要
みゆきは一話目、あかねは二話目にプリキュアとして覚醒しており、初めての仲間にはしゃぐみゆきと、それに満更でもないあかねの姿に心打たれた人たちによって愛好されているカップリングである。
プリキュアの同志という以外にも、転校生同士という共通点があり、みゆきの初めての友達があかねである。
役割としてボケのみゆき・ツッコミのあかねと対照的な性格をした二人は息の合った組み合わせと言えるだろう。
基本はみゆきボケ・あかねツッコミの漫才形式だが、9話で見せたように、あかねがボケを振ってみゆきがツッコむというふうに臨機応変に役割を変えることもでき、知り合って間もないとは思えない掛け合いで相性の良さがわかる二人である。
ふたりの関係
本編では、日常やバトルで何かとトラブルを起こしたりピンチになるみゆき(ハッピー)を、真っ先にフォローに来る姉御肌のあかね(サニー)という関係でよく描かれる。典型的な一人目と二人目のプリキュアの関係性といえる。
ふたりの馴れ初め
転校初日、自己紹介の緊張でガチガチのみゆきと、そこに助け舟を入れるあかね。壇上であかねがみゆきを面白おかしく紹介するという後の漫才のプロトタイプを披露し、緊張をほぐさせた。
2話ではあかねとバレーボールの特訓を行う。バレーのスパイクを模したキュアサニーの必殺技サニーファイヤーも、火球の扱いがわからないサニーに、キュアハッピーの「一緒にやった秘密の特訓だよ!」というセリフで生まれた絆の賜物。
そしてアカンベェを倒した後は歴代プリキュアの相棒、親友クラス同士が行なってきた、恒例で伝統の、お互いの手がフォーカスされて手を繋ぐシーン。名コンビ誕生の予感である。ちなみに4話でもなお姉弟とのサッカー対決で似た形の手繋ぎを行なっている。
シリーズ10話までのふたり
黄瀬やよいが転校するという嘘で進む9話では、お互いの口を手で塞ぎあったり、軽い言い合いのような漫才をしてやよいが謝る場面を和ましたりと、二人の気の置けない仲の良さが窺える。あかねにみゆきの口癖「はっぷっぷー」が感染っているシーンがある。
10話ではハッピーが、あかねのお好み焼きを失敗作呼ばわりしたウルフルンに対して、「やめて! 失敗作なんかじゃない! 絶対に美味しいもん! だって、そのお好み焼きにはあかねちゃんの気持ちが、一杯詰まってるんだからぁ!!」と激昂した。
この言葉が父のお好み焼きの隠し味が分からなくて落ち込んでいたあかねに、隠し味は「食べる人を幸せにさせたいという気持ち」であることに気づかせた。
現在(20)話までのふたり
二人のこれまでのエピソードを現在に絡め、着実に絆が深まっている演出が見られるようになってくる。
13話において、修学旅行先の京都で落ち込んでいるみゆきに枕をぶつけ、「ため息なんてついたらハッピーが逃げてまうで!」と、2話でみゆきから落ち込んでいる自分にかけられたセリフをそのままお返しするあかね。ニヤリとくるシーン。みんなを大凶の不運に巻き込んでしまったというハッピーの不安を吹き飛ばす名言「一緒におったら大吉や!」もサニーから飛び出す。
14話ではサニーがハッピーに、シリーズ恒例のお姫様抱っこを披露する。
15話で、母のために作ったネックレスをウルフルンにバカにされ、「こんなのじゃお母さんに喜んでもらえないよね」とひどく落ち込むハッピーに、その肩に手をおいて「それは違う」と励ますサニー。
その後、ウルフルンにサニーが「それ、返してんか・・・。はよぅ・・・返さんかい!!!」と激怒しネックレスを奪い返す。
「大事なのは気持ち」と、10話とテーマは似ているがお互いの立場を入れ替え、みゆきに教えてもらったことを今度はあかねがお返しするような対比的なシーン。
17話で漫才コンテストに向けてコンビを組んで漫才の特訓をする二人。漫才コンビなのは自認している模様で訓練中は息がピッタリだった。
20話では登校中にマジョリーナの発明品「ミエナクナール」によって揃って透明人間になってしまう二人。家が近いのか、校内までは二人で登校しているような関係を匂わせる。
備考
- ピンクと赤のボケとツッコミ、ドジっ子と世話役という構図は、『プリキュア5』の夢原のぞみと夏木りんのコンビ(のぞりん)に似ている。
- 黄瀬やよい、緑川なお、青木れいかの名字は色で統一されているが、星空みゆきと日野あかねは星と太陽で天体を表す名字という共通点がある。
- この二人は現在父親が健在ということが判明しており、その父親が両者ともに中の人が
仮面ライダー電王のイマジンを演じていた(モモタロスとキンタロス)。