概要
珪素生物とは、その名の通りケイ素(シリコン)で構成された体をもつ架空生物。
現実に存在する我々のような生物(炭素生物)とは異質な存在として、しばしばSFなどに登場する。
根拠
・同族の炭素と同じく「原子価」が4で多数の結合をする
・二酸化ケイ素のような無機的な物質だけでなく、シリコンゴムのような有機的物質にもなり得る
ただ現実的に考えると、地球のような環境ではケイ素原子の状態が不安定(原子間の結合力が弱い上に二重結合をほとんど作らない)なため、地球上に珪素生物は存在し得ないと言われる (=必然的に地球外生命として想定される)。
・なお地球上では、炭素生物の枠組みから外れない範囲でシダ植物、イネ科植物や一部の微生物など、細胞などの骨格に珪素を利用する生物は存在する。
ちなみに、珪素生物がどうして『ガメラ2』のレギオンのように地球生物をただただ殺すことが多いかというと、構成元素が異なる点が理由として考えられる。つまり「捕食しても栄養素にならない」から生物的な共存繁栄も望めない・・・ということだ。珪素生物にとって地球に住まうような炭素生物は役に立たない邪魔者なのである。
『マブラヴ』のBETAは地球人類の分析によれば炭素生物の部類であり「生命体が存在する惑星にはお邪魔しない」と言う絶対ルールを持っているが、BETAが言う所の生命体とは珪素生命体のみを指す。珪素生命体でなければ「生物ではない」ので、炭素生命体しかいない地球に襲来してきているのだ。
地球人類に受けている抵抗は、例えるなら台風で飛んできた石にぶつかって怪我したとかそういう「災害」の部類である。BETAにとって地球は「生命体がいない惑星」であり、他生物と争っているという認識自体が無い。
珪素生物なキャラクター
関連イラスト
タグとしては、弐瓶勉の漫画『BLAME!』およびその関連作品に登場する同種族のイラストに付けられている場合が多い。
関連タグ
セルリアン(けものフレンズ):見た目的に
ゴーレム:魔法による産物
エレメンタル:無機質同士