概要
普段は大帝国劇場の「帝国歌劇団」として活動し、有事になれば秘密防衛組織「帝国華撃団」として帝都を守るべく戦う。
略称は「帝撃」。
帝都東京の銀座にある大帝国劇場を本拠とするが、浅草の花やしきにも支部が有り、有事にはそちらを拠点とする事もある。
歌劇団としての顔を持つのは敵の目を欺くだけでなく、歌や舞によって都市に潜む魔を鎮めるため、花組の精神力を鍛えるためという目的がある。
『新サクラ大戦』の帝国華撃団については新生帝国華撃団を参照。
部隊構成
司令部
降魔迎撃部隊・花組
帝国華撃団の実戦部隊。
基本的に高い霊力を持った若い女性たちで構成され、普段は魔を鎮めるための舞(演劇)を行い、有事には霊子甲冑に乗り込み戦闘を行う。
ゲーム内では花組に所属する女性隊員がメインヒロインとして攻略対象キャラとなる。
輸送空挺部隊・風組
普段は帝劇の事務員や受付係、売店の売り子を務める三人娘で、有事は花組の輸送部隊となる。
轟雷号や翔鯨丸、果てはミカサの運転まで基本的に3人でこなしてしまう。
見えない部分に他の隊員が居るのかは不明であるが、劇場版では、轟雷号の発進に関してスジ屋などの多くの男性スタッフの姿が確認できる。
隠密行動部隊・月組
隠密部で敵地への偵察や情報収集等をこなす。
漫画やアニメ版では黒装束に身を包んだ忍者のような部隊として描かれ、通常時の隊員の一部は黒子として舞台の裏方に回っていると見られる。
薔薇組
2作目より登場。
陸軍のエリートでありながら、性格に難があった(全員が個性的な)ため左遷されていた隊員達を米田が召喚し、(勝手に)結成された非公式の守備部隊。
帝劇地下に保管されているある物を守るのが元々の使命であり、通常時は施設警備や用具管理の他、歌や化粧の指導、大道具の設置などで花組に協力している。
その他の構成員
整備班
ゲーム本編では登場しないが、舞台版である歌謡ショウの設定を逆輸入して漫画版やOVA版など各種作品に出演している。
歌謡ショウでは前座を務めていた。
帝劇の大道具係の親方で光武などの整備士達のリーダーでもある。
中年だが大神には敬語を使う。
名前は演者の中嶋聡彦氏から。
- 広井
中嶋親方の一番弟子である平整備士。
原作者でもある広井王子氏が演じた。
- フント
『2』の第4話で大神とさくらが拾った白い子犬で大帝国劇場で飼われる事になる。
昼間は中庭で、夜は2階サロンで過ごしている事が多い。
『2』では花組メンバーの提案から任意に名前を選択、『4』以降ではレニの提案した「フント」が名前になり大きく成長している。
名付け親であるレニに良く懐いており、レニも最初はあまり構おうとしなかったが次第に可愛がるようになった。
フントはドイツ語でそのまま「犬」という意味であるため、すみれからは「犬に犬と名付けるだなんて…」と言われている。
DS版君あるがためでは幼少期のフントをモチーフにした盾の装備を入手・使用できる。
魔障陰滅部隊・奏組
花組が出撃するまでもない小さな降魔や、帝都各所の魔障事件の被害を秘密裏に最小限に抑える事を任務とする。
楽器から発する「霊音(レノン)」を奏でる事で魔を沈静する。
通常時は花組の舞台のオーケストラとして活躍している。
霊能部隊・夢組
巫女、陰陽師等術師の少女・女性霊能者達で構成された祈祷部隊。
ゲーム本編には登場しないが、TVアニメでは敵の偵察や脇侍の分析、劇場版ではアイリスの霊力を増幅して降魔を一掃する結界「帝都防護陣」を発動させる等の活躍をした。
ソーシャルゲーム『百花繚乱夢物語』では、『霊死病』と呼ばれる病に侵された患者を救うために帝都花組・巴里花組・紐育星組と協力する。
- 御子柴まつり
『百花繚乱夢物語』における主人公(プレイヤー)のパートナー。
長い黒髪を持ち白い和服を着込む。
「~なのです」が口癖。
- 藤咲かぐや
霊死病事件に巻き込まれた身元不明の少女で、霊力はアイリスにも匹敵する。
小柄で大人しめの印象を与える。
- ホリー・クライトン
倫敦出身のエクソシスト。
長い金髪のサイドテールに碧眼が特徴。
敬語を用いず語尾に「~ね」をつけるのが口癖で、かぐやとは対照的なポジティブな性格。
局地戦闘部隊・雪組
北海道支部に存在する極地戦闘部隊とされ、天武の建造・輸送に関与していたと思われるが、その他一切の事は不明。
雪組のみ他のメディアにも一切未登場。
帝国華撃団員養成部隊・乙女学園乙女組
花組隊員候補を養成する乙女学園の生徒。
ゲーム本編においては、2作目の中盤で長期出張になった椿の臨時代理として野々村つぼみが登場し、その後給仕係として最終決戦の出撃まで同行してラスボスが倒された後に学園に戻って行った。
- 野々村春香
- 野々村つぼみ(CV:野村佑香)
地下工房・花やしき支部
帝撃の兵器の開発担当。
地上は浅草の花やしき遊園地になっており、地下に霊子甲冑などの開発室や翔鯨丸の格納庫などが存在する。
初代副司令のあやめはここの支部長も兼任していた。
また花組の李紅蘭も花組に入る前はここで兵器開発に協力していた経歴がある。
装備
帝劇防御壁
地下からせり上がり、大帝国劇場を覆う巨大なシャッター。
『サクラ大戦2』の第一話で登場し復活した葵叉丹から帝劇を守ったものの、その後第八話で劇場が敵に占拠された際には障害物として立ちはだかり、新兵器・天武をもってしても、脆い継ぎ目の部分を破壊することすら困難なほど強固であった。
なお選択肢によっては、加山のアシストで戦闘中早期に解除する事ができる。
しかし『サクラ大戦4』で登場した際には、魔操機兵ハクシキにあっさりと破壊されてしまった。
『君あるがため』ではクリア後のダンジョン大江戸大空洞において、盾アイテムとして登場する。
弾丸列車轟雷号
帝劇地下格納庫に配備されている高速列車。
花組を霊子甲冑ごと搭載し、地下鉄の路線を流用して素早く帝都の各所に出動することが出来る。
活動写真では、その出撃のプロセスが詳しく描かれている。
基本的に帝劇の地下作戦室から操作されるが、有事には直接操縦席から操作される事もあるとみられる。
シルスウス鋼の装甲を持ち、TVアニメでは設計者でもある葵叉丹の妖術による火焔の攻撃を凌ぎ切るという耐久性を披露した。
翔鯨丸
浅草・雷門から出撃する武装飛行船。線路の通っていない森や山奥、または花組の旅行先など、轟雷号ではまだ行けない僻地に急遽出撃する際に使用される。
TVアニメ版では、神崎重工で7年の歳月をかけて建造された切り札としてミカサポジションで登場する。
空中戦艦ミカサ
全長8キロもある巨大空中戦艦。
1・2・4とも物語の終盤で帝都の地面を割って地下から発進し、主砲は93サンチ砲。
1のラストで初登場し、葵叉丹の要塞・聖魔城に突撃して半壊しながらも霊子砲の発射を阻止する。
2以降では修繕と改修された「新ミカサ」となり出撃時の被害を緩和するため、四分割された機体を繋げてから縦に打ち出す方式に改められた。
4では帝都中の蒸気機関の動力源として平和利用されていたが、大久保長安の亡霊に取り込まれて悪の要塞となってしまう。
大神達の活躍により長安が成仏した事で元の状態に戻るが、またも墜落してしまう。
その後どうなったのかは不明。