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スッポンの編集履歴

2023-09-27 23:44:18 バージョン

スッポン

すっぽん

(スッポン上科)スッポン科に分類される、柔らかい甲羅をもつカメ類の総称など。

その他曖昧さ回避

  • 何かが「スッポン」と取れたり抜けてしまう状態。
  • 便器の詰まり解消などに使われるラバーカップの俗称(便所すっぽん)
  • CPUクーラーを外した時、クーラーだけでなくCPU本体も一緒に抜けてしまう現象の俗称。

概要

漢字表記は「


広義ではスッポン科のカメ類の総称であり、英語で「ソフトシェルタートル」(softshell turtle)。

アフリカアジア東部・南部、パプアニューギニア北アメリカの淡水・汽水域に自然分布し、学説上の争いも含めて約20種類が確認。

大型種も多く、東南アジア産などで甲長が1m超えの個体も発見されている。


現生のカメ類としては原始的な特徴を持ち、1億年以上前の地層で多くの化石が発掘されている。

その大きな特徴として甲羅は硬い鱗ではなく、柔らかく分厚い軟骨質の皮膚で覆われており人が手に持つとブヨブヨした感触である。

手足と比べて首が長く、鼻先は細く尖っている。

くちばし状の角質板と顎の力が非常に強力で、不用意に指を近づけると「最悪喰いちぎられる」危険性が高い。


水棲に特化しており遊泳力が強く、産卵期や最低限の日光浴を除いて滅多に上陸しない。

食性は全体として肉食傾向の強い雑食。

また甲羅が軟骨質で体の大きさの割に体重が軽く、臆病ですぐに逃げようとする性質から、一般的なカメ類のイメージとは異なり陸上でもとても速く機敏に移動ができる


日本在来種

日本において狭義では、国内在来種であるニホンスッポン(日本爬虫両棲類学会等公認の標準和名)を指す。

なお近縁種も含めた亜種の分類については学説上の争いがあり、日本産の別名についても記事の編集合戦や紛糾化、乱分割化等を避けるため、ひとまず広く一般的な標準和名とする。


国内では本州四国九州壱岐島五島列島に自然分布。

南西諸島には食用や貨物に紛れ込んだとされるものが逃げ出して野生化している。

平均サイズは甲長20cm〜30cmで、大型のものは約40cm。

色は背側が緑色で、腹側がくすんだクリーム色。

稀に全体が淡い黄色やクリーム色の突然変異個体も出現する。

中流から下流域の流れの緩やかな湖沼水田などに生息し、よく底の泥の中に身を潜めている。

雑食であるが類や甲殻類小魚などを好む。


少なくとも江戸時代以前より食材とされており、現在も高級料理に用いられていて老舗の商店街の魚屋でも生きたまま並べられている事もある。

骨以外のほぼ全てが可食部位。

栄養価が高く特に精力増強や美肌によく効くとも言われており、ニホンスッポンのエキスをサプリメントとして生産販売する企業も多い

日本料理としては鍋料理(丸鍋)、雑炊吸い物唐揚げなどがあり、国外では中華料理フランス料理等にも用いられる。


非常に臆病な性質で、まず自分から人間やエサ以外の物体を襲う事はない。

防御反応として噛みつく危険性があり、俗に「が鳴っても離さない」とも言われるように一度噛みつくと力ずくで外すのはほぼ無理であるとされるが、体を水中に浸してやるとすぐに離して逃げていく。


食材として養殖化されて飼育知識が一般層にも比較的早く浸透した事と、意外と愛嬌のある顔つきからペットとして飼われる事も多い。

小さな仔亀の頃から飼ったり長く飼う事によって、人に慣れてあまり噛みつかなくなり多少のスキンシップもできるようにもなる個体もいるとされる。

ただしほぼ完全水棲のため大きさと水量のある水槽での飼育と、爬虫類としての定期的な日光浴は必要不可欠。


関連項目

カメ 爬虫類

食材 養殖

月とスッポン


すっぽんの幽霊 虫歯怪獣シェルター


楊貴妃

美容のためにスッポンを食していたという逸話がある。

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