「ウチの人なら大丈夫よ」
「ボーヤ達の100倍強いから」
「──この先 海は荒れるわよ 見た事もない大きな波が来る……… 彼らはその波に負けちゃいけない…… …ほら 聞こえる……?」
「時代が少しずつ うねり始めてる」
※この記事はネタバレ情報を含みます。 |
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概要
通称「シャッキー」。
シャボンディ諸島13番GRにある酒場『シャッキー'S ぼったくりBAR』の女店主。看板にありありと掲げたまんますぎる店名通り、来る客に法外な額の飲食代を請求し、拒もうものなら半殺しにしてでもふんだくる女傑である。
「大海賊時代」到来前から海賊として活動していた経歴を持ち、過去に海軍中将ガープに何度も追撃された。40年程前に足を洗い、現在の仕事を始めた。海賊としての実力は不明だが、初登場時には自分よりもはるかに体格のでかいゴロツキを涼しい表情で締め上げている。
同じくシャボンディでコーティング屋を務める元ロジャー海賊団副船長シルバーズ・レイリーとは、事実婚の夫婦のような間柄。大抵は彼女の店で酒を飲んでいるか、気まぐれにどこかへ出かけているかの半同棲生活を送っており、彼を「レイさん」と呼んでいる。また、元アーロン一味の魚人はっちゃんとは彼が幼いころからの友人で、親しくしていた模様。
本編では、そんなはっちゃんの連れてきた麦わらの一味を快く店に招き入れ、コーティング屋(=レイリー)を探す彼らに協力的に接した。この際、ルフィやブルックが冷蔵庫を漁ると暴挙に出ていたため、チョッパーは「ぼったくられる」と怯えたが、シャクヤク自身は全く気にするどころか「はっちゃんの友達からお金は貰わない」と答えつつ、チョッパーに好物の綿菓子を与えるなど気前の良い姿を見せた。
なお『シャクヤク=芍薬』とは、牡丹や百合と並び美女の代名詞にも使われる美しい花であり、娘の名を花から付ける「九蛇の一族との関係」が考察されていたが、第1059話にてアマゾン・リリー先々代皇帝にして、九蛇海賊団元船長だった過去が判明した。
プロフィール
本名 | シャクヤク |
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通称 | シャッキー |
年齢 | 62歳→64歳 |
身長 | 186cm |
懸賞金 | 不明 |
肩書き | 先々代アマゾン・リリー皇帝、「シャッキー's ぼったくりBAR」店主 |
所属 | 元九蛇海賊団船長 |
出身地 | 凪の帯 女ヶ島 アマゾン・リリー |
誕生日 | 5月8日(誕生花) |
星座 | おうし座 |
血液型 | X型(現実におけるA型) |
好物 | ウイスキー |
初登場 | 単行本51巻 第498話『11人の超新星』 |
CV | 鶴ひろみ(第392話~518話)→浅野真澄(第870話~) |
人物
黒髪のボブカットと、官能的な厚い唇が特徴の女性。
60代もの年齢を感じさせない、若々しい風貌と整ったプロポーションを維持する美魔女。愛煙家でもあり、常にタバコを吹かしている。
落ち着き払った性格で、情報通で情報入手が早く、自身が住むシャボンディ諸島で起きている事象については大概の事情に精通している。情報分析能力も高く、魚人であるはっちゃんがわざわざ “陸路を通って” やってきた経緯から「はっちゃんではなく、その連れが用事を抱えている」ことを瞬時に把握していた。
ルフィに好印象を抱いており、「モンキーちゃんのファン」を自称している(流石にこの男のような妄信したものでは到底ないが)。
余談だが、上述したようにルフィに対しては「モンキーちゃん」と『ファミリーネーム+ちゃん付け』と作中でも非常に珍しい呼称を用いている。ちなみにルフィと同じくモンキー家の人間であるガープについては、過去に敵対関係にあったためか呼び捨てにしている。
能力
戦闘描写が無いため戦闘能力に関する情報は一切不明だが、初登場シーンでは既に自身より遥かに大柄なチンピラを素手で(尚且つ涼しげな顔で)ボコボコにして締め上げている。
活躍
初登場のシャボンディ諸島では、麦わらの一味を引き連れて現れたはっちゃんと十数年ぶりの再会を喜び、人魚のケイミーやヒトデのパッパグ、そして先日エニエス・ロビーを陥落させた一味を喜んで招き入れた。
人魚が海上にいる事態が珍しいからか、はっちゃんに「はっちゃんの彼女?」とからかったり(ケイミー自身は仰天しつつもまんざらでもない様子だった)、ルフィに彼の祖父であるガープに追いかけられた過去があったり、エニエス・ロビーの一件はどこまでが本当なのか聞いたりとフレンドリーなやりとりもそこそこに、彼らの魚人島行きのため
情報提供などのサポートを行った。
その後、麦わら一味は海軍大将 “黄猿” の追走の末一時離散する事態に陥るが、再結集までの2年間、一味の母船サウザンドサニー号の保護を手伝った。
2年後の『新世界編』では、情報提供を行い一味を無事魚人島へ出港させた。
逞しくなったルフィ達を見送った後はレイリーの元に行き、彼が何か思い出していると悟ったのか、彼の嬉しそうな様子を見て微笑んだ。
その後、王下七武海制度撤廃後にアマゾン・リリーへ海軍や黒ひげ海賊団が襲撃した際に、窮地に陥ったハンコック達を救うべくレイリーと共に駆け付ける。その際にアマゾン・リリー先々代皇帝にして、九蛇海賊団の元船長だった過去が判明した。レイリーの交渉によって事なきを得たものの、海軍の技術の進歩によってかつて自身が治めていた国と、凪の帯が安全ではなくなった現状を嘆いていた。
余談
- 2017年11月16日に担当声優であった鶴ひろみ女史が死去したため、彼女が演じるシャッキーは2011年10月9日(=第518話)が最後となった。2019年1月27日(=第870話)から浅野真澄女史が担当している。
- コミックス90巻のSBSで「大海賊時代到来以前の伝説の海賊・ロックスと関係がある」と作者が仄めかしているが詳細は不明。後の1096話にてロックス海賊団に所属していたのはシャクヤクとは別の意外な人物であることが判明したため、シャクヤクとロックスの関係については更に謎が深まった。
- ニョン婆のセリフでは、先代皇帝と先々代皇帝は病(恋煩い)で亡くなったような描写がされていたが、シャクヤクは存命であるため、先代皇帝も偽装死の可能性が浮上している。