ブラキオサウルス
ぶらきおさうるす
概要
とりわけ巨大かつ首と尾が非常に長い竜脚類の中でも代表的な種の一つである。
日本ではドラえもんのアニメや洋画ジュラシック・パークなどでよく登場する事から、恐竜としても一般的に良く知られている。
現在独立種として確認されている恐竜の中でも体躯・重量共に最大クラスの一つでもあり、全長は22~28m、推定体重は30~50トン。
最近の研究から、ティタノサウルス形類に分類されることが判明した。
名称
学名:Brachiosaurus altithorax Riggs, 1903
1903年に命名されて以来、化石はアメリカ・イギリス・ポルトガル・タンザニア・アルジェリアで発掘されているが、タンザニア産の化石は「ギラファティタン・ブランカイ」(Giraffatitan brancai)、ポルトガル産の化石は「ルソティタン・アタライエンシス」(Lusotitan atalaiensis)と言う学名が新たに付けられた。
特徴
他種より肩の位置が高く背中が尾部に向かって緩やかに傾斜する事、前脚が長い事、額の部分が瘤のように盛り上がる事(大きく出っ張った鼻孔による)、ノミ状の鋭い歯を持つ事があげられる。このため、名前は「腕のトカゲ」を意味する。
このノミ状の歯で針葉樹の樹幹付近の枝を食い千切るようにして摂食していたと推測されている。
以前は首を非常に高くもたげた復元図が多く、ブラキオサウルスと言えばそうした姿を思い浮かべる人も多いかもしれない。しかし、骨格の構造や血圧の問題、前脚の長さだけで充分な高さが確保できる事、他の竜脚類と同じように左右に広い範囲の餌を楽に採る必要があったであろう事などから、その姿は現在否定されつつある。最近では、首をやや前方に突き出す姿を復元図としていることが多い。また以前は鼻の穴の位置や体重の問題からカバのように水中生活をしていたという説もあったが、これも現在では体の構造上否定されている。
因みに首を真っすぐ持ちあげた場合の頭頂高は12mから14m、首を前向きに突き出した場合の頭頂高は7mから8m位。
有名な恐竜であっても、骨骼の復元にはまだ検討の余地が残されているという好例であろう。
メディアでの活躍
- ジュラシック・パークシリーズの常連であり、グラント博士らが最初に遭遇した恐竜でもある。その個体は5作目で火砕流に呑まれるという悲惨な最期を遂げたが、それ以前に何体か運び出されていたことが判明する。
- ウォーキングwithダイナソー〜驚異の恐竜王国 ディプロドクスと並び代表的な竜脚類として登場。舞台版では親子が登場している。
- ディノアライブ 2021年の公演でデビュー。亜成体ながら13mという巨体を誇り、歴代の恐竜でずば抜けて大きい体格をしている。
尚、その一方で恐竜キングでは何故か最後まで登場しなかった恐竜でもある。上記の通りメジャーな恐竜な筈だが……