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編集者:tntd
編集内容:スタッフの変更部分に追記

※最初に「注意事項」をしっかり読んだ後、以下ネタバレほか閲覧注意。

新サクラ大戦、およびサクラ革命を『楽しむ事が可能な方』、この一連の問題は『知っていても特に問題視していない』・『一連の問題や本記事をそこまで共感出来ないという方』はブラウザバックを推奨します。

注意事項

記事の内容は見方によっては非常に批判的なものになっており、最悪の場合、気分を害する可能性があります。本記事内容をどう見方で見るかは自分次第です。否定される場合は考証・考察・検証・批判・非難の語句の意味をしっかり、調べて理解した上で行いましょう。

この記事の内容はあくまで物の見方の1つであり、以下に記載される意見や情報を鵜呑みにしてはいけません。

よって、きちんとこれらの能力を身につけた上で、判断しましょう。そしてこの記事だけで判断せず、自分でできれば、情報を収集してください。

編集者に対する注意点

現在では事件から数年経ち、複数の解釈が生まれているため、必ずしも中立性を保っているわけではありません。

編集される方は中立性を持った編集を心がけてください。

概要

サクラ大戦シリーズのリブートとして開発された新サクラ大戦サクラ革命に関する炎上騒動。

サクラ大戦Ⅴ(2005年)から新サクラ大戦(2019年)までおよそ14年の月日を経てのシリーズ復活であり、ユーザーからの期待は新サクラ大戦は2019年度日本ゲーム大賞のフューチャー部門(今後が期待されるタイトル)を受賞するほどであった。

そもそもシリーズが14年ぶりに新作を発売する切っ掛けの1つになったのもセガフェスのファン投票による総選挙にて「復活期待部門」の1位にサクラ大戦が選ばれたからであり、非常に大きい期待がファンから寄せられていたのだが…

どちらの作品も原作者の広井王子、前作までのストーリー構成のあかほりさとるがストーリー・設定に関わっておらずサクラ大戦のストーリー・設定に関する有識者が不在のままで開発が進められた結果、サクラ大戦Ⅴまでの世界設定やキャラクター設定などと乖離しすぎてしまった作品になってしまいシリーズファンから多くの不満の声が上がった騒動。

新サクラ大戦

スタッフの変更

メインスタッフは原作の広井王子、キャラ原案の藤島康介、ストーリー構成のあかほりさとるらがスタッフから外されキャラ原案はBLEACH久保帯人、ストーリー構成を428のイシイジロウに変更された。

続投しているオリジナルスタッフは音楽の田中公平のみ。

原作者の広井王子は新サクラ大戦の主題歌、上海華撃団のテーマソングの2曲の作詞、劇中劇の演目を宝塚歌劇団の第1回演目であった「桃太郎」にするアイディアを提供するのみで実質制作協力者の1人という扱いにとどまった。

サクラ大戦は広井王子が「私小説」と発言しているほどの作品であり、広井王子の幼い頃より演劇に触れて来た経験が色濃く出ている広井王子がなくてはならない作品なのであるが、開発当時セガの取締役だった名越稔洋が原作の広井王子には頼まないと自分が決めたと発言しており、サクラ大戦の原作者を意図的に新サクラ大戦のスタッフから外していた事が判明。また、2019年10月のインタビューでは、新サクラ大戦の企画経緯について旧来のファンよりも新規ファンの獲得を重視し「(旧作を)壊せないならば制作に反対だった」と発言。自らの立場を「ぶち壊す方向に舵を切る船長」と例えていたりと、旧作を壊す事を前提とした企画だった事も判明し、ファンから大きな波紋を呼んだ。

一方、新サクラ大戦主題歌の広井王子の詞「夢は蘇る」はシリーズ復活を望んでいたファンから絶賛された。

新しいキャラ原案の久保帯人氏のデザインもBLEACHにしか見えないという意見も見られた。(過去のキャラデザ担当の藤島康介氏はプライベートのスキャンダルの渦中にあったため起用できなかったともいわれている)

1番の問題点

サクラ大戦Ⅴまでのキャラクターは神崎すみれ以外の全員、大神一郎大河新次郎率いる帝国華撃団巴里華撃団紐育華撃団は降魔皇(こうまおう)と呼ばれる敵のボスと一緒に10年間異世界へ封印されていたという突然の不幸に見舞われた。

なおこの問題はラスボスを倒してもエンディングをむかえても作中では一切解決しない。

唯一残った神崎すみれも1人で仲間が帰る場所を守り続けている様子はファンからすれば大変痛ましい。

特に大神一郎編(1~4)ではファンから絶賛される大神一郎に帝国華撃団の司令を託した米田一基の感動的な大団円エンディングを迎えており、大神一郎と各ヒロインの幸せな未来・結婚を想像させる内容となっていた。

ファンは各々推しのヒロインの幸せな未来の姿を渇望していた所、新サクラ大戦で見事にファンの需要と真逆の…原作者が考えたストーリーならまだしも設定に詳しくないスタッフが突然の不幸設定を持ち込んで来たのである。

また、仲間の帰還を渇望するはずの神崎すみれをはじめ、

誰1人過去作キャラを「助けよう」と口にするキャラは存在しない。

現状過去作キャラの救出はかつての三都華撃団でさえ倒せず世界規模で大被害をもたらした降魔皇の解放と≒であるため、救出は大変難しいものとなっているものの「助ける方法はないのか」と問う事すらしない。

神崎すみれですら「自分達で帰って来ると思いますわ」と助けに行く気力のない発言をしている。(一応漫画版では救出作戦を立ててはいたが政府の承認が下りず実行出来なかった設定にはなっている。ゲーム版では救出について前向きな姿勢の描写は一切ない)

サクラ大戦は各キャラクターに大変思い入れの強いファンが多かっただけにこの設定・作中のこの扱いには非常に多く不満の声が上がっており、新サクラ大戦に対して肯定的なファン・否定的なファン問わずに「過去作キャラクターの扱いに決着を付けて欲しい」との声が発売されて数年たった今でも止んでいない。

犠牲の精神の崩壊

大神一郎、および華撃団はかつての帝国華撃団副司令藤枝あやめを失った事から戦いによる犠牲を強く否定する意思を持つ。

「必ず生きて帰る」

これはサクラ大戦2以降のシリーズのお約束とも言える精神であり、次代の主人公の大河新次郎にもその意思は受け継がれている。ゲームの随所で「犠牲を出してはいけない」という事が言及される。

大神一郎はサクラ大戦2にて真宮寺さくら1人の命を救うためだけに国家機密級の神器を独断で破壊するほどに犠牲を否定しているはずなのだが…

新サクラ大戦では二都作戦にて自身達が封印されて犠牲になる

二都作戦の実行に必要なアイテムは人の命を犠牲にして制作されたもの

という犠牲が出る行動を多重に行っている。

ファンからは「大神と大河が犠牲が出る作戦を実行するはずがない」との意見が飛散された。

ゲームとしての評価

  • システムの不出来

シリーズ伝統のクリア後のおまけモード排除

初期はテキストのバックログ未実装

初期は戦闘にロックオン機能なし

ミニゲームは花札の1種類のみ

など、過去シリーズと比べてむしろ劣化している部分がかなり多く、ミニゲームの花札のこいこい大戦も当初は収録する予定がなかったとスタッフが明言している。

戦闘のシステムは過去作のシミュレーションからアクションに大幅にジャンル変更がされたのだが、成長要素もなくただ大量にわく雑魚を連打で倒すだけの戦闘でロックオンがなく遊びにくい劣化無双の評価だった。

過去作は帝都では上野公園や浅草、巴里では凱旋門前、紐育では自由の女神像前など都市の有名な場所が戦闘ステージとして登場しバリエーション豊かであったのだが、今作では劇場前・敵が作りだす空間・ラストステージの3種類しかなく都市の有名な場所での戦闘は一切存在しない。

テキストのバックログと戦闘のロックオンはアップデートで改善はされた。

シナリオ全体の話の長さもサクラ大戦Vとタイの歴代ワースト2である。

  • キャラバランスの悪さ

サクラ大戦シリーズには攻略可能のヒロイン全員に主役になる話が作られるのが伝統なのだが、今作には東雲初穂の主役と呼べるような話が存在しない。5話が一応の初穂の主役回との扱いになっているが、実際にはメインヒロインの天宮さくらの悩み・葛藤がメインの話である。

サクラ大戦(無印)のオマージュかラストでヒロインが次々と殺される場面が存在するが、過去作ではプレイヤーがエンディングヒロインとして選んだキャラが生き残るのに対し、今作では誰をヒロインに選んでいたとしても生き残るのはメインヒロインの天宮さくら固定でヒロイン分岐が機能していない。

というか、シナリオ班がほとんど旧作を知らずに「よく分かんねーけどラスト前でヒロインみんな殺しときゃサクラっぽいんだろ?」と安易に在庫処分に走った感さえある。

同じくサクラ大戦2からのオマージュかサクラ大戦2の劇中劇の「奇跡の鐘」という演目を新の花組も上演する事になるがサクラ2では「奇跡の鐘」の主役はプレイヤーが選ぶイベント(グランドヒロイン決定イベント)なのに対して今作は主役はまたも天宮さくら固定である。

過去作もメインヒロインは優遇されがちではあったが、今作はそれ以上に天宮さくらが異常なまでに優遇されていてキャラのバランスが非常に悪いため、天宮さくら以外のヒロインが推しになった場合、不遇冷遇どころの話ではなくなる。

  • シナリオの不出来

同じ魔から都市を防衛する仲間のはずの組織の上海華撃団の隊長ヤン・シャオロン何が起こるか分からないまだ沢山敵が残っている敵の陣地のど真ん中で、かつての帝国華撃団を尊敬していて現在の落ちぶれた帝国華撃団がふがいないという理由で味方キャラが無抵抗の天宮さくらが乗る三式光武を突然ボコボコに殴り始める。

その後助けに来た新の主人公神山誠十郎と合流した後は、何事もなかったかのように共闘を始める。この一連の話は新サクラ大戦のシナリオの不出来の代名詞として「上海リンチ事件」と呼称された。

セガのディレクター寺田貴治氏はヤン・シャオロンについて

「確かに嫌なヤツ過ぎましたね(笑)。でも,さくらの「絶対に諦めない!」というセリフを引き出すためには,ああいう役が必要だったんです。」発売直前「新サクラ大戦」インタビュー。セガのキーマン3名が語る,サクラ大戦 復活への道より

とは語っているが、味方キャラではなく敵キャラにさせるという選択肢もある。

制作スタッフの上層部はどうしてもこの展開を作りたかったために後からねじ込んだと示唆するコメントも散見されており、そうだとすると、憶測の域を出ないが唐突に敵陣の真ん中でさくらをボコし始めたシャオロンがらその後何事もなかったかのように神山と共闘を始めた違和感も説明がつく。キャラゲーでもありキャラ人気も重要なサクラ大戦において制作側自らがキャラ人気を下げるような事をしてしまう形になってしまっている。

その他、主人公の霊子戦闘機を用意したらお給料も払えないほど財政難になりましたと言っておきながら何の説明もなく最新の霊子戦闘機を4機も配備していたり

作中に行われる大会で勝負する際、対戦相手の海外の華撃団の3人目は名前も顔も登場しないモブだったりするなど、過去作キャラクターの扱いの悪さを除いたとしても純粋にゲームの出来自体にも疑問が残る内容になっている(記事抜粋はほんの一部)ため扱いの悪さと輪をかけて批判が及んだ。

最も有力な理由は、有名声優を多数起用したことによるコストオーバーとの声もある。

テレビアニメ版

『新サクラ大戦 the Animation』

ゲーム版が発売された翌年に放送された。全12話。

ゲームの後日談。

過去作キャラクターの封印問題については今作では話題にすら上がらず、今作でも全く解決しない。ゲームを遊んでいる事前提で作品特有の単語や細かい設定の説明が一切なしにストーリーが始まるため、初見バイバイが多数発生した。

アニメがゲームの後日談になった経緯についてはセガのディレクター寺田貴治氏は

「やはりゲームを遊んでほしいからですね。ゲームにすべて還っていってほしい。アニメを観た方に『これのもとになったものを遊んでみたいな』と思ってほしいと期待したところはありますね。」(2020年4月10日発売「アニメディア5月号」50ページより)

と明かしてははいるものの、初見からすればどういう世界観なのかも分からなくついていけずに離脱してしまう視聴者が多発した。思惑とは見事に真逆の事がおこってしまっている。

ゲームをプレイしていた勢もゲームでは三式光武と桜武にしか乗っていなかった天宮さくらが突然説明なしに無限に乗り換えているため困惑した視聴者も少なくない。

テレビアニメの世界はメインヒロインの天宮さくらがヒロイン確定の世界らしく、天宮さくらが神山誠十郎不在の帝国華撃団花組の隊長代理を務めている。(ゲームのヒロインは副隊長に指名される)天宮さくら以外のヒロインファンへの配慮に欠けてしまっている。

ちなみに過去作のOVAや映画といったアニメ作品は主人公に誰がヒロインとして選ばれたかは特定できないようにどのキャラのファンでも大丈夫なよう視聴者に配慮されていた。

ゲームで主役回と呼べる話がなかった東雲初穂がゲームの代わりなのか目立つ話が存在するが、神山誠十郎に選ばれた天宮さくらへの嫉妬からのカラ回りのため目立って良かったのか微妙な所である。

アニメではアナスタシア・パルマの主役回が存在しない。

活躍はほぼ天宮さくらとアニメのゲストキャラクターのクラーラ・M・ルシュコヴァに取られている。

サクラ大戦と言えば舞台歌劇なのだがほぼ描写がなく、1話冒頭と最終話のラスト2回しか舞台をしている描写が出て来ない。舞台歌劇描写が少ないのはゲーム本編も同様である。

降魔人間

テレビアニメのゲストキャラクターである

クラーラ・M・ルシュコヴァレイラ・M・ルシュコヴァの2名は

ロシアの研究者によって降魔との共存を最終目的として生み出された降魔の細胞を埋め込まれた降魔人間という設定なのだが、そもそも降魔とは日本の帝都東京への怨念の具現化なので東京からしか発生しない魔物である。

ロシアの地で降魔の研究ができるはずがない。

舞台版のセリフに「世界を降魔から守る」というものがあるため、新サクラ大戦の世界では世界中に降魔が発生しているか、魔族の総称が「降魔」と呼称されていると推測される。過去作では日本帝都には降魔、フランス・巴里にはパリシィ、アメリカには南北戦争由来などその土地の歴史にちなんだものやその土地固有の敵が出現しており、敵の名前もそれぞれ違っている。

過去作では降魔は絶対悪として共存の余地がないのだが本作は共存余地がある存在、共存思想を良しとする描写がある。過去作で降魔を絶対悪として戦い続けて来て、なおかつ現在も降魔の親玉に苦楽を共にしてきた仲間を取られている神崎すみれ、母親が降魔が原因で死亡している天宮さくらが何の葛藤もなく降魔人間を家族と受け入れる描写も相まってファンから波紋を呼んだ。

これはシリーズの根本を揺るがすほどの設定であり、犠牲をよしとしない大神一郎達が犠牲を出す作戦を実行している点も相まって実質過去作と新サクラ大戦の世界は別世界のパラレルワールドであるのが決定的になった。

シナリオライターが過去作のサクラ大戦シリーズの設定を全く知らないで作り、地続きの世界のつもりだったが設定がズレすぎてパラレルワールド化してしまったのだと思われる。

もはや過去作のサクラ大戦と新サクラ大戦の世界は地続きの世界と言う方が無理があるレベルの設定のズレがある。

また過去作キャラが封印から救助された後ならまだしも未だ封印された状態でその敵と共存しよう!という思想が正義として描写される様がファンに特に強い懸念を抱かせる原因となっている。

恐らく正体が降魔である村雨白秋についても隕石で地上に飛来した描写があり、サクラ大戦の敵の「都市に巣くう怨霊」の設定からかけ離れたものになっている。

舞台版

サクラ大戦シリーズの舞台と言えばゲームの声優がそのままの役で舞台にも上がっている事が有名だが、新サクラ大戦の舞台はゲームの声優ではなく俳優が演じている。

声優ではなく俳優舞台なのはサクラ大戦奏組という作品でシリーズの事例がすでに存在しているのだが、やはりゲームナンバリングタイトルの舞台は声優でやって欲しかったという声は少なくない。

前作シリーズ舞台は役者が何らかの事情で舞台に出演できなくなった場合はそのキャラクターは欠席扱いになり一切代役は立てず、担当声優以外には演じさせない事になっていたのだが今作は前作からのキャラクター神崎すみれを長年ゲームでも舞台でも演じて来た声優の富沢美智恵ではなく、俳優の片山萌美に渡すという事態になった。

ちなみに神崎すみれは富沢美知恵がプライベートの都合で舞台出演難しくなった時にわざわざ大々的に引退公演を銘打ったキャラクターである。

富沢美智恵は新サクラ大戦発売前のインタビュー【特別企画】『サクラ大戦』レジェンド対談! 横山智佐さん×富沢美智恵さんが語るあのころ・いま・これから

「自分が愛して止まない、心血を注いできた神崎すみれの役を誰かに譲るということは考えられません」と語っている。

音楽

  • スタァ誕生

作詞・藤林聖子

歌・神崎すみれ竜胆カオル大葉こまちによる大帝国劇場へようこそ!と歌う楽曲なのだが、神崎すみれが歌うパートの歌詞に「カタカタ無粋なシネマ」というものが存在している。

つまりは機械音がなる無粋な映画よりもきらびやかな舞台レビュウが良いわという歌詞なのだが、神崎すみれの母親は映画女優である。→神崎雛子

すみれが母親の職業をないがしろにしてしまっている。

すみれの持ち歌にも「キネマ行進曲」という映画の素晴らしさを歌う持ち歌が存在していてなおかつサクラ大戦のOVA轟華絢爛の3話にて自らも映画に出演する描写がされているのだが新サクラ大戦において突然映画を「無粋」と言い切るようなキャラにされている。

サクラ大戦の歌のパートの割り振りは音楽の田中公平氏が行っていると本人が言及している。

  • 舞台の神様

作詞・マイク・スギヤマ、田中公平の合作

歌・俳優版の神崎すみれ

舞台限定の楽曲で歌唱は舞台版すみれ役の片山萌美のみ。

なのだが、「舞台の神様」とは過去作のキャラですみれの仲間のレニ・ミルヒシュトラーセの口癖であり、神崎すみれは過去作では1度もこの言葉を口にした事がない。口にしているのはレニ1人のみである。

神崎すみれ本人も神様に祈るような性格ではなく、キャラソンで『そうよ わたくしは女神なのですもの』とむしろ自分こそが女神と言ってしまうような自信家な性格なのだが、俳優のすみれの楽曲として制作されている。

歌謡ショウ「紅蜥蜴」にて落ち込む富沢美智恵演じる神崎すみれに対してレニが励ます時に「舞台の神様」と言った事から着想を得て制作したと音楽の田中公平氏が語っていたが、「舞台の神様」は初出は歌謡ショウではなくゲーム本編のサクラ大戦2の9話のレニのヒロインイベントで、それ以降レニが舞台の事を語る時によく使う口癖になるキャラ固有の言葉で他のキャラに使用できる単語ではない。

ジェミニ・サンライズの「なんちてー」やリカリッタ・アリエスの「くるくるくるー」等と同等の言葉ある)

過去作の楽曲の作詞は全て原作の広井王子が行っていたため楽曲のタイトルや歌詞に設定矛盾が発生する事はなかった。

サクラ革命

ディライトワークスとの共同開発で新サクラ大戦が発売された翌年の2020年に発表、配信が開始されたスマートフォンゲームなのだが、2020年は新サクラ大戦の騒動でまさにファン界隈が荒れている最中で、そこにさらに原作のサクラ大戦と乖離しすぎた設定のゲームが出て来たせいもあり受け入れられるファンが非常に少なかった。

スタッフとしてはシリーズ原作者として広井王子の名前が掲載されているものの、新サクラ大戦以上にノータッチであり作詞すら関わっていない。

オリジナルスタッフは新サクラ大戦と同じく音楽の田中公平のみが続投であり、メインキャラクターデザインに至っては新サクラ大戦のような久保帯人島田フミカネといった著名な人物ですらない経歴が不明なオハラミサオという人物が務めていた。

キャラクターデザインもモデリングも可愛くない、1部の過激なユーザーからは直接的に〇スと蔑称されサクラ革命のサジェストに登場するほどだった。

「ご当地ブ〇集め」という誹謗中傷に近い言葉まで生まれてしまった。

多くのユーザーからの不評、一連の騒動で売り上げがセールスランキング圏外にまで落ち込み、2020年12月15日配信開始からわずか4ヶ月の2021年4月22日にサービス終了告知がされる事となった。

原作と乖離しすぎた設定

華撃団は都市防衛のための組織であるというシリーズの設定とは逆で華撃団がレジスタンス(テロ組織)化している事をはじめ、過去作キャラが一切登場しないオリジナル設定、シリーズのキモであるスチームパンクをなくす、霊子甲冑を廃止など過去作の設定を生かしていないものや真逆の設定が多い。

平和を守る組織だった帝国華撃団が、悪政を敷いているとはいえ国家転覆を掲げて反乱を起こすとはこれ如何に?

華撃団隊員は霊力が高い人間ではないと選ばれないのが大前提なはずなのに

咲良なでしこは華撃団隊員でありながら一般人と同じ程度しか霊力がない

などシリーズ根本をゆるがす設定もある。

そしてなぜか人並みの霊力で光武を動かしている。

そしてなぜかヒロイン達よりずば抜けて強い。

時代設定は太正100年という遠い未来、現代でいう2011年設定でありえたかもしれない未来(パラレルワールドと公言されており、サクラ大戦・新サクラ大戦と世界が繋がっていないとはいえサクラ大戦と言えばという設定をほぼなくしていて、もはやサクラ大戦を名乗る意味が本作にあるのかと揶揄と言われたほどであった。

花の名前事件

「サクラ革命」をひと足お先にプレイ!開発陣からは制作秘話も語られた先行プレイ体験会レポート

からのディライトワークスのディレクターの池大輔氏の発言

「サクラ大戦の乙女たちは下の名前が花の名前ですが、今回登場する子たちも少々もじってはいるものの、全員名前は花なんです。」

との事だが、サクラ大戦のヒロインにはジェミニ・サンライズなどの星由来の名前のヒロインや、マリア・タチバナのような花由来の名前でも下の名前ではなく苗字が花の名前のヒロインが存在するため上記の発言の内容については間違いである。

制作側のトップがメインキャラクターの名前について誤情報を語っていた、細かい設定ならまだしもキャラクターの名前一覧を見ればすぐに分かる基本設定を把握していなかった事が露呈し、運営がサクラ大戦エアプだった事が発覚した。

当然既存のファンからは非難の声と悲壮が漂う事になった。

余談としてサクラ革命の女の子達の事は「乙女達」と呼称され、サクラ大戦のヒロインは「乙女」呼ばれるともあるがこれも間違いで過去作のヒロイン達は普通に「彼女」と呼ばれている。

リーク騒動

ゲームの炎上騒動を動画にまとめているYouTuberナカイド氏がディライトワークスのサクラ革命スタッフからリークメールをもらったとの動画を公開した。(現在は非公開設定になっている)

その中でテイルズオブゼスティリア炎上騒動で有名な元バンダイナムコ社員の馬場英雄氏がディライトワークスの社員としてサクラ革命に関わっているとリークされて炎上拡散された。

これについてはITメディアニュースを取り扱うWEBニュースサイトであるビジネスジャーナルを運営するサイゾー編集部がナカイドに協力を申し出、ディライトワークス社屋付近での同社従業員へ対するアポ無し強行取材を窺わせる手段によってディライトワークス社屋に馬場が出入りしていると証言を取ったりと大事に発展したが、全ての情報の根源であるナカイドはそれらの情報を裏付ける確かな証拠、ソースを提示しておらず、サクラ革命サービス終了以降は馬場について一切語っていない。

編集者:tntd
編集内容:スタッフの変更部分に追記