路線データ
路線愛称 | 山形線 |
---|---|
路線区間 | 福島〜新庄 |
正式名称 | 奥羽本線 |
ラインカラー | オレンジ |
路線距離 | 148.6km |
軌間 | 1,435mm |
駅数 | 35駅 |
信号場数 | 1箇所 |
電化区間 | 全線(交流20,000V) |
最高速度 |
|
複線区間(※1) |
|
単線区間(※1) |
|
閉塞方式 |
|
保安装置 | ATS-P |
運転指令所 | 仙台総合指令室(CTC) |
大都市近郊区間 | 仙台近郊区間 |
ICカード乗車券エリア | Suica仙台エリア(※2) |
第一種鉄道事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
※1:山形〜羽前千歳間は標準軌と狭軌の単線並列区間。
※2:福島・山形のみ利用可能。2024年3月16日にかみのやま温泉〜村山間の各駅も対応予定。
概要
東日本旅客鉄道(JR東日本)の奥羽本線のうち、山形新幹線が走行している福島駅(福島県福島市)〜新庄駅(山形県新庄市)間の普通列車としての愛称。
山形新幹線開業時は福島駅〜山形駅(山形県山形市)間だったが、山形新幹線の新庄駅延伸に伴い山形線としての区間も延長された。
山形新幹線開業前の軌間は他の在来線同様に全区間狭軌だったが、新幹線車両を走行可能にする為に標準軌に改軌された。その為他の在来線との直通運転は行なっていない。
なお仙山線・左沢線(フルーツライン左沢線)が乗り入れる山形駅〜北山形駅〜羽前千歳駅間は山形線側のみ改軌された為、単線並列区間となっている。また羽前千歳駅構内で標準軌と狭軌が平面交差する。
全線が大都市近郊区間の仙台近郊区間及び交通系ICカード乗車券「Suica」の仙台エリアに指定されている。但しICカードは福島駅と山形駅以外では利用できず、また山形駅はSF残高で乗降は可能だが発行や定期券利用は出来ないなど、一部機能のみ利用可能。なお福島駅〜山形駅間や山形駅〜仙山線仙台駅方面、山形駅〜新庄駅経由陸羽東線小牛田駅方面のSuica利用可能駅への通過利用は可能(新庄駅は利用不可)。
また2024年(令和6年)3月16日にかみのやま温泉駅〜村山駅間及び左沢線北山形駅〜寒河江駅間で定期券も含めたSuicaの利用及び販売が可能になる予定。
沿革
- 1992年(平成4年)7月1日:山形新幹線開業に伴い福島駅〜山形駅間の普通列車の運行系統に山形線の愛称を設定。上ノ山駅をかみのやま温泉駅に、北上ノ山駅を茂吉記念館前駅に改称。
- 1998年(平成10年)10月27日:山形新幹線延伸工事に伴い、山形駅〜羽前千歳駅間を単線化。
- 1999年(平成11年)3月12日:改軌工事に伴い天童駅〜新庄駅間運休。金谷信号場、鳥越信号場廃止。
- 1999年3月31日:羽前千歳駅〜漆山駅間の日本貨物鉄道(JR貨物)の第二種鉄道事業廃止。
- 羽前千歳駅〜天童駅間改軌工事開始に伴い、仙山線・左沢線列車を除き山形駅〜新庄駅間の全列車が運休となる。蔵王駅〜山形駅間のJR貨物の第二種鉄道事業廃止。
- 1999年12月4日:山形新幹線及び山形線が山形駅〜新庄駅間延伸。蟹沢駅を移設しさくらんぼ東根駅に改称。村山駅を村山駅に改称。
- 2011年(平成23年)3月11日:東北地方太平洋沖地震(東日本大震災により全線運転見合わせ。
- 2011年3月20日:米沢駅〜山形駅間運転再開。
- 2011年3月23日:山形駅〜新庄駅間運転再開。
- 2011年3月31日:全線運転再開。
- 2012年(平成24年)12月1日:赤岩駅が冬季通過駅となる。
- 2004年(平成26年)4月1日:仙台近郊区間新設に伴い全線が指定、及び「Suica」仙台エリアに指定。
- 2015年(平成27年)3月14日:天童南駅開業。
- 2016年(平成28年)11月30日:赤岩駅最終営業日。
- 2017年(平成29年)3月4日:赤岩駅を通年通過駅に変更。
- 2021年(令和3年)3月12日:赤岩駅廃止。
- 2023年(令和5年)1月10日:板谷駅、大沢駅が冬季通過駅となる。
- 2024年3月16日:かみのやま温泉駅〜村山駅間の各駅が、Suica一部対応駅の山形駅を含めSuica対応駅となる予定。
運行形態
運行系統は福島駅〜米沢駅、米沢駅〜山形駅、山形駅〜新庄駅の3区間に分かれている。
快速「ざおう」廃止後は普通列車のみの運行。
福島駅〜米沢駅
奥羽山脈を貫く区間で人口希薄地帯の為、非常に本数が少ない。特に日中は1往復しか運行しない。福島駅〜庭坂駅間は福島市街地を走行する為区間列車を含め11往復設定されているが、県境を超える列車は6往復のみである。なお朝の上り1本は山形駅始発で運行される。
米沢駅〜山形駅
上りの一部時間帯に2時間程度列車間隔が開く時間帯が存在するが、その他は概ね毎時1本運行される。全列車がこの区間内を走行し、米沢駅の下り始発列車は新庄駅まで、山形駅の上り始発列車は福島駅まで運行する。
一部列車はワンマン運転を行う。
山形駅〜新庄駅
概ね1〜2時間に1本の運行。山形駅〜天童駅・村山駅間の区間列車も存在する。
山形駅〜北山形駅・羽前千歳駅間は山形線の標準軌の線路に隣接して左沢線・仙山線の列車が走行する狭軌の線路がある為、両線の本数分の列車も加わる。但し並走区間の列車間隔は不均等の為、次の列車がしばらく来ない場合もあれば数分で来る場合もある。
一部列車はワンマン運転を行う。
駅一覧
●:停車 ▲:一部通過 △:一部停車 レ:通過
駅名 | つばさ | 乗換路線 | 備考 |
---|---|---|---|
福島 | ● | ||
笹木野 | レ | ||
庭坂 | レ | 当駅発着あり | |
↑福島県/↓山形県 | |||
板谷 | レ | 冬期通過駅 | |
峠 | レ | ||
大沢 | レ | 冬期通過駅 | |
関根 | レ | ||
米沢 | ● | 米坂線 | 運行系統上の境界 |
置賜 | レ | ||
高畠 | △ | ||
赤湯 | ▲ | 山形鉄道フラワー長井線 | |
北赤湯信号場 | レ | ||
中川 | レ | ||
羽前中山 | レ | ||
かみのやま温泉 | ▲ | ||
茂吉記念館前 | レ | ||
蔵王 | レ | ||
山形 | ● | 運行系統上の境界 | |
北山形 | レ | 左沢線 | |
羽前千歳 | レ | 仙山線 | |
南出羽 | レ | ||
漆山 | レ | ||
高擶 | レ | ||
天童南 | レ | ||
天童 | ● | ||
乱川 | レ | ||
神町 | レ | ||
さくらんぼ東根 | ● | ||
東根 | レ | ||
村山 | ● | ||
袖崎 | レ | ||
大石田 | ● | ||
北大石田 | レ | ||
芦沢 | レ | ||
舟形 | レ | ||
新庄 | ● |
※2022年(令和4年)5月14日〜2024年(令和6年)度までバス代行実施。
廃止駅・信号場
庭坂駅〜板谷駅間。2021年(令和3年)3月12日廃止。
- 金谷信号場
楯岡駅(現・村山駅)〜袖崎駅間。1999年(平成11年)3月12日廃止。
- 鳥越信号場
舟形駅〜新庄駅間。1999年3月12日廃止。
使用車両
愛称設定後の車両のみ記載。いずれも山形新幹線車両センター所属。
愛称設定以前の車両は奥羽本線、「つばさ」用車両は山形新幹線、仙山線・左沢線用車両はそれぞれの項を参照。
- 719系5000番台
愛称設定時から運用されている電車。全区間で運用される。
ワンマン運転対応車と非対応車が混在する。
- 701系5500番台
山形新幹線及び山形線の新庄駅延伸時に導入された電車。米沢駅〜新庄駅間で運用。全車ワンマン運転対応車。