アオキ(トレーナー)
あおき
「社会人 お得意の技! 出しても よろしいでしょうか?」
概要
CV:鳥海浩輔
キャッチコピーは『非凡サラリーマン』。タイプの専門はノーマルタイプ。
どことなくうだつの上がらない暗い印象のサラリーマン。
ジムリーダーであると同時にポケモンリーグ営業部にも勤めており、「タスク」「ノー残業デー」などなどサラリーマンらしい(逆に言えば本作のメインターゲットである小中学生が知らないであろう)ワードを使うこともある。
なお、歴代の兼業ジムリーダーは別の職業でプロフェッショナルな活躍を見せることが多い中、彼は本業の方ではあまり上手くいっていないらしい。
……というか、DLCで語られたところでは何と、ある年はフリッジジムからの発注契約がなければ年間の契約件数ゼロだったらしい。営業成績が悪いというが、恐らく営業部内では最底辺であろう……(一応ジムリーダー業に加えて"他の事情"もあるため、一概に本人の営業力が低いと断定はできないが)。
だがそんな彼でもチャンプルジム(宝食堂)の女将やお客さんからは意外と慕われているようで、ジム戦で一番の見せ場であるテラスタルを繰り出す際は応援が駆け付けている。
ジムテストは「食堂で秘密のメニューを注文する」こと。食堂の場所自体はわかりきっているが、注文するものが秘密なだけにヒントを集めて推理する必要がある。さらにヒントは挑戦者たち(主人公の挑戦時は主人公含めて4人)にそれぞれ1つ与えられており、挑戦者同士でポケモンバトルを行い、勝利した相手からヒントを聞き出すことで推理材料を揃える必要がある。
推理力と観察力、洞察力を駆使する複雑なもので難解に見えるが、ヒントの指し示すものは周囲に確実に存在するので、ヒントを揃えた上で意味をよく考え焦らず対処すべし。
記憶力に自信がない人は、Switchのスクショ機能を使ってヒントが表示された画面をアルバムに残しておくと後で混乱しなくて済む。
細身ながらかなりの大食いで、試合前に食事していたにもかかわらず試合後にも大量のおにぎりを注文し主人公に驚かれる程。ちなみにこの時は平素の仏頂面が嘘のような笑顔を浮かべている。
ちなみにジム戦後の食事は主人公も同席しているが、主人公の食事代を奢るなど社会人の大人らしい対応をしている。
容姿
マップに表示されるアイコンが彼のみ後ろ姿となっており、どのような顔をしているかは挑戦可能になるまでわからないようになっている。
痩せ気味なサラリーマン風で、顔はどことなくやつれていて猫背、さらには目にハイライトが宿っていない感じもあり、いかにも苦労が顔に出ているといったところ。
日本人男性らしいオールバックヘアーの黒髪だが、盛大にハネたグレーのアホ毛や、ほぼ瞼と密着するほどの太眉が印象的。
目の形もジト目で暗い感じだが瞳が四角い形をしているといった地味に個性的なところがある。
服装は黒いスーツに白いシャツというスタイルで、ネクタイの色は水色。黒いビジネスバッグをいつも持ち歩いている。
初登場はジムテスト最中に宝食堂の常連として主人公にヒントを与えてくる。サラリーマンな見た目や宝食堂の内装もあって、かなり溶け込んでいる。
一見インパクトの薄そうな顔だが、発売前から注目を集めたナンジャモとはまた違う方向で印象に残るジムリーダーだろう。
余談だが、藍の円盤にてジムリーダーとして彼を招待できるのだが、その際のナンジャモとの特殊会話によれば、マップに表示されるアイコンは宣材写真らしく、ナンジャモから後ろを向いてることに疑問を抱かれている。
これには顔が割れると店に入りづらくなり、最悪出禁になる恐れから目立ちたくないと発言し、この宣材写真が許可された理由を立ち回り、経験と答えている。
性格
見た目の印象通り暗く無口で、何かと上司から叱責される毎日への愚痴もこぼしたり、若く元気にあふれる主人公を羨む発言をするなど基本的には苦労人気質。
しかし、一見生真面目で神経質かと思えば意外とマイペースで図太く我が強い。
小声なのをハッサクに何度説教されても改善する気が無いなど、上昇志向が無く安定志向(それどころか説教中に立ったまま寝る。しかも、「言ったら怒ります?」と前置きしてからそのことを堂々と正直に告げる)。
特定の物事を毎日こなす事を好む傾向が強い。
リーグ部に特別講師として呼ばれた際のチリとの特殊会話では、発声練習でやる気がなさそうにしているところをチリに叱責され、尚且つ「やる気はないですよ」と開き直るなど、やる気の無さと図太さが強調されている。
手持ちポケモン
1戦目 / チャンプルジム
「ジムリーダーの中では平均的な強さ」と公式案内で言われるが、実際のところ特性や能力値に個性の強いポケモンが多く、歴代ノーマル専門ジムリーダーの例に漏れず中々の強敵。
かくとうタイプがいればぐんと楽になるが、切り札のムクホークが「いかく」持ちのうえ飛行技も持っているため油断は禁物。
その上、メインウェポンがテラスタルで強化された「からげんき」のため、他のボス格のように状態異常で弱体化を図ると逆にえらい事になり、そのまま全滅させられかねない。
そもそも先発のネッコアラの時点で状態異常が役に立たないのだが。
しかもこのネッコアラは、あくびを使用してくる。交代しないと眠り状態にされてしまう為、そちらも注意。
物理攻撃の得意なポケモン主体なので、ぼうぎょの高いポケモンを連れていきたいところ。特にムクホークの技を受けきれる岩・鋼・ゴースト等がいれば、体制を立て直すのも楽になる。
ルカリオがいれば飛行技を等倍に抑えられる上はどうだんでムクホークにも対抗出来る。
キョジオーンも防御が高くムクホークの技を両方とも半減できるうえ、アームハンマーなどで対抗可能。
また、順当に頑張りパルデア御三家を最終進化にしておけばラウドボーンとウェーニバルは特に大活躍してくれる。
ただし、ムクホークは飛行技も使って来るのでそこには注意。
勝利して貰えるわざマシンも「からげんき」。曰く社会人お得意とのこと。
……ネッコアラを入れている事に何かしらの意図を感じざるを得ない。
ちなみに切り札のテラスタイプが元のタイプと一致しているジムリーダーは彼のみである。(ムクホークはノーマル/ひこうタイプ)
2戦目 / チャンプルジム(クリア後)
「そう シンプルなのが 一番 強いんですよ」
バトル前のイベントで彼の上司が誰なのかが明らかにされる。連絡無しの予定変更を「あの人のやりそうなこと」と例えており、それ以外にも上司のやり口に愚痴を漏らす等、どうも個性的な上司に普段から振り回されている模様。
「人間も ポケモンも もっと わかりやすくで いいんです」
「やれ 突飛さだ 奇抜さだ ケレン味が 評価される 世の中ですが」
「楽しい旅行先よりも 帰ってきた わが家が 一番 安らぐでしょう?」
アニメ版
『アニポケ・リコとロイの旅シリーズ』
cv:鳥海浩輔
18話、過去のフリードが宝食堂に訪れるシーンにて、ゲームと同じ場所で食事していた(声優もセリフはなし)。
2024年4月より第3シリーズとなるテラスタルデビューから四天王の一人として、本格的に登場する予定。
なお、演じる鳥海浩輔氏は、ポケモンマスターズではキバナやタケシ役を担当している。
余談
- 名前の由来はおそらくミズキ科の植物の「アオキ」から。また、日本人の姓によくある「青木」にも引っ掛けていると思われるが、この姓も草木が由来である。
- 職業がサラリーマンということで、紳士服量販店の「AOKI」をイメージする人も多いかもしれない。
- ジムリーダー戦再戦を8人すべて終えるとオモダカの質問を受ける機会を得られるが、この時に「貴方が一番好きなジムリーダーはどの方ですか?」という質問に対してアオキを選ぶと「……アオキですか」という意味深な反応が返ってくる。ただ、藍の円盤で判明する彼の素性を知った後だと、「そりゃオモダカもそういう反応するよ」とオモダカに同情するコメントもあった。
- 他のジムリーダーは自分を選んでくれたことを喜ぶが、当のアオキは自分が尊敬されるべき人物でないことは自覚しているようで、上述の質問でアオキを選んだあとでリーグ部の特別講師に呼ぶと、「理解に苦しみます」「疲れて判断力を失っているならいい公園を紹介します」と複雑そうな返答をする。
- リーグ部に特別講師として呼ばれた際のオモダカとの特殊会話では、オモダカが頭が上がらず本音が言えないアオキの気持ちを知ってか知らずか(ハッサクとの会話を考えるに知ってるからこそあえての可能性が高い)、アオキを扱き使うような態度を示している。
- トレーナーとしての能力は高いが営業としての能力は無茶苦茶低いらしくライムがバトルコートを発注しなければ成績がゼロの年もあったらしい。
- 上述の通り諸々の描写(特にDLCでより明らかになった性格や業務成績)から「単に激務に追われる不憫な社畜キャラ」というよりは「積極性に欠け、業界の未来よりも自分自身の現状維持を念頭に置いているタイプの人間」なのかもしれない。
- あくまで一つの推測ではあるが、もしそうだとすれば、高い志しを持つオモダカがそんなアオキに対して難色を示すのも無理からぬ話である。