「ピー!ガガガッ!ピー!」
「何しよんな······われーっ!」
「我が推して参る者よ、名を聞こう」
プロフィール
概要
『高慢』を司るデスドライヴズの幹部の一体。
「武人としての誉れ高き死」を求めている。
デスドライヴスの尖兵ゾルダートテラーの襲来後、次に出現した機械生命体。
オーソドックスなロボット然としながら、ガラスの破片や結晶のように尖った不均一なパーツで構成された見た目が特徴。鴉の翼のようなユニットが背中についており、展開して飛ぶことができる。
ビーム砲や両刃剣「飛燕雷牙」を装備しており、近接戦闘に優れた性能を持つ。
歯を食いしばった様な造形の口が特徴的であり、喋る際はそこが発光する。
コックピットは胸部を開けパイロットが乗ったコアを取り込むタイプだが、ブレイバーン同様恐らくアビスに相当する液体に満ちているものの、あちらとは違いどろっとした紫色の禍々しいものであり、おまけに触手じみたパーツがパイロットに巻き付くという少々おぞましい仕様。通常の人間ではパイロット、スペルビア本人共に適合しないのか後述のスミスが搭乗を試みた際はスペルビアが苦しみだしコアがスパーク、排出してしまった。
しかもこの液体は悪臭がするのか、乗っていたスミスはおろかルルまで嘔吐してしまっていた。
人物(?)像
2話〜6話終盤時点では言語機能が地球の物に適応していないらしく、壊れた機械から発せられるノイズのような叫びで意志疎通を行っていた。
しかし6話終盤にて、ブレイバーンのスタンナックルを腹パンされる形で喰らったことで言語機能を操作され、地球の言葉を話せるようになる。
プロフィールの通り、堂々とした佇まいに相応しい高潔な武人肌だが、感情が昂ると広島弁(に近い訛り)のような口調になる。立場的には悪役でありながらも、それなりに流儀を持ったり、戦う相手に敬意を払うタイプ。
なので自分の望みを叶える好敵手=「推して参る者」でない限りは無益な殺生も好んでおらず、敵対勢力でもコックピットを可能な限り避けている。
地球の言語が適応されたことで声も明瞭に聞こえるようになり、かなりのイケボであることが判明した。まあ中の人が中の人だしな。
余程推参することが好きなのかモットーどころか口癖にまでなっており、会話の中でもよく多用している。
何故かルルの返上を要求するが、「ルル」のイントネーションが妙に違う。
イサミやルイスは「ルル」と一文字目を強調し人名として呼ぶが、スペルビアは「ルル」と二文字目を強調する。日本語だと「これ」「それ」「あれ」と同じような発音になる。
必殺技(ネタバレ注意!)
横文字が多いブレイバーンに対して、和名が多い。
- ライジング斬
10話にて、覚醒と同時に新たに習得した必殺技。
飛燕雷牙にエネルギーを纏わせて空中を翔け、対象を一刀両断する。
飛燕雷牙の構えや発動後の佇まいは、奇しくも戦友たるブレイバーンの「勇気一刀流奥義・ブレイブ斬」を鏡写しにしたものとなっている(メタ的な事を言ってしまえばそれのモーションの流用なので仕方ないが)。
- 威風穿孔脚(いふうせんこうきゃく)
11話にて披露。
右足に紫電を溜めた炎を纏い、ドロップキックを繰り出す。
- 青藍螺旋迅(せいらんらせんじん)
同上。煙でよく見えず詳細は不明だが、飛燕雷牙をブーメランのように投擲していた。
- 無双千迅(むそうせんじん)
同上。紫電を纏い突っ込む。
- 爪波導(そうはどう)
同上。左指先から青白いビームを放つ。
- 流炎烈空拳(るえんれっくうけん)
同上。シンプルに熱い思いを込めた拳で殴りつける。
デスドライヴズ側の戦士(10話ではもう事実上のデスドライヴズ脱退だが)としては、ヴァニタスに続いて2人目の固有必殺技を持つ者となった。
作中での活躍
2話にてティタノストライド部隊及びブレイバーンと交戦。一時は優位に立つも、説得してルイス・スミスが連れて来たイサミ・アオがブレイバーンへ搭乗したことで形勢は逆転、必殺技「勇気一刀流奥義・ブレイブズバッシュ」にて撃破される。
爆発と同時にコアらしき物が海に落ちた様子だが……?
しかし6話にて、荒廃した日本に再度出現。
ブレイバーンと取っ組み合いになる最中、スタンナックルを腹パンされる形で喰らい電流を流されたことで、言語機能が地球に適応し意思疎通が可能になる。
上述二段目の台詞で腹パンに対し怒りを露わにした直後、言語機能が地球に適応していることに気づく。
相対したブレイバーンに対して名を聞こうとしたところで「先に名乗るのが礼儀」と名乗ろうとしたところ(自身としては相対した覚えがないはずの)ブレイバーンが自分を覚えてないことに対して背景映像を投影してまでゴリ押しで名乗る。
「我が推して参る者よ、名を聞こう。
いや···こちらが先に名乗るのが礼儀か。我が名は」
「スペルビアァァァ!
どういうことだ!?既に私は名乗っているぞ!」
「うん?何故我の名を?」「あんなに熱く推して参り合ったというのに忘れたのか!!」
「ぬっ、ぬぅ···」
イサミ「何だコイツ···」
「もう一度言う!ブレイバーンだ!
ブレイッッ!バァァーン!!」(背景投影)
「ブレイバーン、非礼を詫びよう」
「うん 分かればいい」
···とさながらコントじみたやり取りを交わした後ひとまず非礼を詫び、改めて本題に入る。
「だが、今はまだ推して参らぬ。
我の、ルルを、返上せいっ!」
7話でブレイバーンが塔にいるデスドライヴスの相手に向かったためスミス率いるTS部隊と交戦。
各TSの一斉射撃を受けても平然としていたが、
「つまらぬことをするな。さっさと『ルル』を返せば楽うっ···」
「それゆえ さっさとルうっ···!」
とルルの返還要求を全て言い切る前に実弾で撃たれた事で弱点が発覚。
そこを見抜いたスミスの作戦により各TSはキャノン砲ではなく実弾に換装、総攻撃を受け
「いい加減にせい!」
ととうとうバチギレ。一気にルルが乗せられているタイタン2(スミス機)に距離を詰め、ルルを要求。そのまま破竹の勢いでタイタン2の駆動部を破壊し行動不能にすると、コックピットをこじ開ける。
しかしルルを見るやいなや
「バカな···『ルル』が言語を介し···ましてや動くなど···
これは、『ルル』ではない···!
これでは···我の望みは叶えられん···!」
と意思疎通してきたことに対し自分の求めたルルとは違うと驚愕、絶望。理解が追いつかないスペルビアは、やむなく戦いを中断した。
「……少し考える時間が欲しい。しばし待たれよ」
戦闘後スミス達に鹵獲され、ボブ・クレイブの尋問(相変わらずの水責め···それもTSの持った貯水タンクから水を浴びせられる形で)を受けるもやり方にそぐわず一蹴。……頭上から貯水タンクからの水を被る光景はさながら滝行のそれである。
げんなりしたボブから尋問相手を引き受けたスミスとブレイバーンのパイロットであるイサミ・アオにクピリダスから回収したコアに“変わり果てた”ルルが入っていたことから、自分が求めたルルの真実を話す。このことからルルの力を使ってもブレイバーンとイサミに勝てずにいた。
後日、スミスの機転によりスミスがヒーロー物のライバルに憧れていたこともあり、ルルに代わりスペルビアのパイロットとしてコアに乗り込むと提案するも、ルルのように適合者にはなりえずカプセルから排出されてしまった。
その日の夕方、イサミからスペルビアとルルの関係について
イサミ「一緒に戦ってきたんじゃないのか?俺と……ブレイバーンみたいに」
と聞かれて、これまで消耗品としてルルを利用していたスペルビアは
「そうであったならば、もっと早く我の望みを叶えられたであろうな……。」
と誇り高い死への渇望から、後悔の念を募らせていた。
9話ではブレイバーンの新たな支援機・バーンドラゴンの発進に驚いたり、イサミとブレイバーンの新たな力を見ていよいよ決着を着ける時と決心した。
そこへ彼の意を汲んだルルが現れ、「ルル、あなた 乗る。」と同じく決意を固めた彼女に協力を申し出られる。
10話の予告ではまたもや胸を抑えて苦しんでいるようなシーンがあるが···?
推して参る戦士、覚醒(10話ネタバレ注意!!)
ルルの精神年齢が15歳ほどになった未来(恐らく9話より少しあとの時間軸)。
そこでは、デスドライヴズを彼以外討伐したが相討ちになり ブレイバーンは大破して機能停止、イサミや仲間もほとんど死亡してしまうという過酷な未来が待ち受けていた(ブレイバーンが基本形態であったことから、視聴者からはバーンブレイバーンが誕生しなかった=バーンドラゴンを起動できなかった世界線とも推測されている)。
ブレイバーンの遺言からブレイバーン≒スミスであると気づいたルルに、スペルビアはクーヌスの時空転移の力がきっかけでブレイバーンが誕生したと推測を伝える。
さらに月日を掛けて、ルルはミユやスペルビアの協力を経て遺されたブレイバーンの胸部(コックピット兼心臓部分)をベースにクーヌスの力の残滓を利用したタイムマシン「ブレイブドライバー」を作成(この時の彼女は肉体・精神共に成人女性のそれとなっていたほか、スペルビアを「オジサマ」と呼んでいること、スペルビアの「ルル」の呼び方のイントネーションが変わっていることが判明)。
ルルは精神のみを過去に飛ばし、過去の自分の肉体に憑依させた(この際到着した時間軸が8話であり、急に言動が大人びたのもそれが理由と思われる)。
大人に成長したルルが最悪な未来を変えるためにやってきたことを明かされた上で彼女に「オジサマ」と呼ばれスペルビアに再び乗り込むことを申し出られるが、破滅の未来については聞いたものの、搭乗の件については一蹴してしまう。
しかし後日、ブレイバーンに上記のことを打ち明けた事で相棒の素晴らしさを語られたスペルビアは再びルルを乗せることを決心し、申し出を快諾する。
ルルはスミスの形見(?)のシャツを着込み、「今日がルルの、セカンドバースデイだ!」とかつてのスミスの台詞と共に7話と全く同じ状況でスペルビアへの搭乗を試みる。
しかしやはり変質を遂げた状態ではスペルビアのシステムもまともに受け付けられないのか、スミス同様に排出してしまった(なんならスミスの時より排出が早いような···)。
だがルルはなおも諦めず、スペルビアとデスドライヴズ語で本音をぶつけ合う(この時両者の台詞が翻訳されて下に字幕が表示されたのだが、スペルビアが日本語で呟いた瞬間にデスドライヴズ語に逆翻訳されるというシュールな現象が起きた)。
そこから他のティタノストライドや戦闘機などの力も借り、ルルに乗ってもらう特訓を始める。
何度もアビスまみれになって排出されルルと共に果敢にトライ&エラーを繰り返すその様(ルルの入ったカプセルから、アメフトやラグビーの練習にも見える)は、さながら青春もののワンシーンであった。
互いの挑戦により、排出されるまでの時間は少しずつ伸びていく(ちなみにブレイバーンはこの様を何故か「OMIAI」と称した。スペルビアは最終的に汗もかいている)。
そして夕方、幾度目かも分からぬ挑戦。
やはりスペルビアが拒絶反応に悶えたその瞬間、互いの意識は精神世界に飛び込む。
「オジサマ 怖くない
ルル 信じて。」
ルルのイメージに文字通り包みこまれる形で心を落ち着かされ、そっと促される。
「オジサマのはじめて
ルル、もらう。」
「はっ···!
そうか、そういうことだったのか 我のルルよ
「そういうことだよ
やっと、分かってくれた」
「ルルよ」「オジサマ」
「ルル」「オジサマ」
「ルル」「オジサマ!」
「ルル___!」「オジサマ___!」
スペルビアは平成初期のラブコメよろしく頬を赤らめ、ルルの呼び掛けを受け入れる。
そして、二人に変化が生じる。
スペルビアは遂に拒絶反応を克服し、内部にコックピットを生成。同時にルルも(さながら魔法少女の変身バンクのような形で)パイロットスーツを纏う。
「BraveForth is スペルビア!」
「いざ参る! 飛燕雷牙!」
そのまま、勢いでスペルビアは新必殺技「ライジング斬」で残されていた分離母艦を撃破。
スペルビアはルルを「相棒」と認め、「オジサマ」と呼ぶように促す。
そのまま、夕陽をバックにルルのふわふわした操縦でじゃれ合うような形で飛行させられるのだった。
...一応言っておくが、この時のルルの精神は成人女性のものでありかつ純粋にロボットを操縦しているだけなので、何一つやましいことはない。多分。
そして翌日。集結した残りのデスドライヴズを討つべく出撃したイサミとブレイバーンに続き、彼らを死なせまいとするルルと共に再びハワイへと飛び立つのだった。
11話
とあるハワイの島にて、ブレイバーンが発案した作戦、オペレーション・ボーンファイアに参加する。
すなわちキャンプファイヤーということで豪華な海の幸を用いた食材が用意され、イサミとルルに倣いブレイバーンに自分も食べるよう勧められる(機械生命体だから食べれないだろ、と言いたいがデスドライヴズは元々有機生命体のエネルギーを摂って活動しているため、ひょっとしたらと思ったのかもしれない)。
「食べないのか?折角の料理だぞ」
「無駄な手間を掛けおって···。食事なんぞ、エネルギーさえ取れればよかろう。」
ルル「未来のオジサマ、食通だった」
「むっ···。今は今。未来は、未来だ」
「料理は愛だ。相手を思う気持ちを包丁の一振り 鍋の一振りに込める」
「酔狂であるな 人間は。」
「愛のこもった料理を共に囲み、絆を育む。
素晴らしい、人の文化だ」
とどこぞの天の道を征く仮面ライダーよろしく語られ、「食事」するよう促される。
「さあ、どうした。早く食べないと冷めてしまうぞ」
と巨大なシイラの串焼きを差し出され、あまりにイサミやルルも勧めるのでコックピット経由で“試食”。
と、
「おっ!おっ、おっ、おおお〜!
何だこれは!
口(?)に入れた瞬間、広がる白身魚特有の甘さ!
淡白ながらも噛むほどに滲み出るこの複雑で甘みのある味わいは〜!」
と初めて感じた「UMAMI」に感激。
そこからブレイバーンに「UMAMI」の素晴らしさをやたら壮大なイメージと共に語られる。
更にイサミが焼いておいた海老(ロブスター?)も一口。
スペルビアの反応やルル達の合いの手も合わせ、それはさながら某漫画を思わせる食レポであった。
「これが···愛···」
ちなみにブレイバーンがあれだけ立派に口、歯、舌がありながら食事ができないと判明した真横でブレイバーンの分もと言わんばかりに、いつものクールで武人らしき口調はどこへやら、食事を堪能していた。
「う、美味っ。あっ、美味い。美味し、美味い。」
その後は、思い思いに戦いの前の平和な時間を満喫していた。
一夜明け、「オペレーション・フリーダムドーン」という作戦名で出撃。
火山地帯に乗り込むと残された幹部のうちの一体のセグニティスが待ち構えていた。
ブレイバーン共々手の内が見えない彼に警戒するも、ある意味衝撃的な相手だった為に首を残してあっさり撃破、彼の念願であったブレイバーンとの「決闘」が始まる(※敵陣地のど真ん中です)。
ブレイバーンと(いつの間に編み出したのか)数多の必殺技を放ち、互いに一進一退の決闘を繰り広げる中誇り高き死を望む自らに対して語り掛けられる。
「バーンブレイバーン!我が魂、果てさせてくれ!!」
「果てて、その先に何を求める。スペルビア!」
「その先だと?そんなものはない!」
「そうだ。果てればそこで終わりだ!
いいのか、スペルビア。
私は、世界を救うその日まで戦い続ける。
そしてさらに強くなる」
「な···何!?」
「戦いたくないか?さらに強くなった、私と!」
「なっ かっ···」
「私も君という最高のライバルと、ずっと拳を交わしていたいんだ。
だから生きろ。スペルビア!」
「ぬぅ···!バーンブレイバーーーーン!」
この時、スペルビアは幸せに溢れていることをルルは見抜いた。
バーンブレイドと飛燕雷牙がぶつかり合い、なおも拮抗する。
「バーン・ブレイブナックル!」
「流炎烈空拳!」
スペルビア自身もそれを望んでいることに気づき、この流れでのお決まりとでも言うべきの互いに熱い拳で語り合う形で「決闘」の決着はつく(なおセグニティスは上記の余波で消し飛んだ)。
そして、永遠のライバル=戦友となったブレイバーンと熱い握手を交わし思わず涙するが···
色々な意味で痺れを切らしたイーラが強襲、背後より攻撃を受けたブレイバーンは致命傷を負ってしまう。
「不意打ちとは 卑怯な!」と自らが最も忌み嫌っていた姑息な手段(ブレイバーンが隙だらけだったようにも見えるが···)を使われ、戦友を刺したイーラに挑む。
誇り高き機械の武人、怒れる鬼の前に散る。されどその意志は受け継がれ、身体は黄金の勇者の勇気を纏いて悪を切り裂く刃となる(12話)
イーラと戦いを繰り広げる。
ルルを下ろし本気で挑むも、力が及ばず敗北、機能停止してしまう。
「ブレイバーンよ 向こうでも、推してま···」
これにてイサミ達は自軍の巨大戦力を完全に失い、イサミは一度はイーラへ降伏するも突っぱねられ、ブレイバーンのコックピットへ逃げ込みもう動かないブレイバーンに縋る。
だがコックピット内の精神世界でブレイバーン≒スミスより労いと激励を受けたイサミは奮起、託されたブレイバーンのボディを自ら操縦しブレイバーンと「勇気融合合身」、バーンブレイブビッグバーンへと覚醒しイーラを撃破。
しかしイーラが撃破されたことで、未来とは違いスペルビアも「死亡」していた事がトリガーとなり巨大母艦が飛来、最凶の9人目のデスドライヴズ幹部、ヴェルム・ヴィータが降臨してしまう。
スペルビアの亡骸に独りごちるルル。
「オジサマ··· ルルにも、できるかな」
「70億通りの死を経験するために、全人類を滅ぼす」と言うヴェルムへ挑むも必殺技はことごとく効かず、仮面を外すのがやっとのバーンブレイブビッグバーン。
しかしATFのティタノストライドや戦艦、爆撃機などによる援護を受け、それらを一掃しようとビームを放つヴェルムだったが突如金色の光がそれを弾いた。
そう、ルルもその勇気でスペルビアの身体を動かし、金色の姿となって参戦したのだ。(バーンブレイブビッグバーンとは違い、スペルビアのこの時の姿の名称は不明)
「ルル、ブレイバーン救うため、未来から来た!」
イサミ「そうだったのか···
じゃあ君は、“未来戦士ルル”だ!」
「ガピッ!」
ビッグバーンドラゴンと合体し、更に巨大化するバーンブレイブビッグバーン。
そしてルルは、イサミ同様勇気融合合身でスペルビアのコックピット内のレバーを起動する。
「チェーンジ・スペルビア!
ソーーード!」
スペルビアの身体は巨大な剣・スペルビアソードへと変形。
バーンブレイブビッグバーンの手に握られ、まさしく勇者の剣となる。
勇気、そして最強の剣を獲たバーンブレイブビッグバーン。それは最早ヴェルムには、到底相手できる存在では無かった。
悪足掻きに巨大母艦を火山へ投げつけるヴェルムだが、バーンブレイブビッグバーン≒イサミ、ルルとスペルビアはイサミ、ATFの勇気を糧に最強最大の必殺技・「勇気一刀流秘奥義・勇気爆発バーンブレイブビッグバーンアルティメットファイナルゴッドユニバースブレイク」でヴェルムを母艦諸共斬り裂いた。
最後の敵が消え、陽が昇り始める。
朝陽を背に、スペルビアソードは元の姿に戻ったブレイバーンと共に粒子となり、消滅していった。
余談
CVの杉田氏は演技指導の際に「壊れたラジオのようにしゃべってほしい」とオーダーされたらしい。
名前の由来はラテン語で七つの大罪の一つ・傲慢を表すsuperbia(スッペールビア)からと推測される。奇しくも杉田氏は同モチーフのキャラクターを演じたことがある。
6話では自身のモットーなのかしきりに「推して参る」と会話に挟んでいたため、視聴者からは「推して参るがゲシュタルト崩壊した」と言った声や、真面目な言動なのに早くもネタキャラ化しかけているといった反応が多く上がった。
交戦時にブレイバーンから「変わらないな」と声を掛けられているため両者には面識があると思われるが、何分「初対面の筈なのに馴れ馴れしく接する」という前科があるので実際のところは判然としない。
なお、6話の描写的にスペルビア本人はブレイバーンとは初対面であった様子……増々謎が増えるばかりである。
これに関してはスペルビアが1話の個体とは別個体であった場合辻褄が合うが、詳細は不明。
もしも同一の個体ならば、意識はデスドライヴズの「塔」もとい分離母艦にバックアップされており、新たな身体を得て出撃したといったところか(ただしその場合はブレイバーンに対して初対面であるような言動の説明がつかなくなってしまう)。
7話のクピリダスの描写から上記の説は合っていたことが証明された(それもクピリダスは出撃して数秒で倒されしかもそれを複数回繰り返されても記憶を保持していた)が、相対的に余計ブレイバーンのことを覚えていない理由がつかない(後述の原因でメモリーバンクから断片的な欠落でも起きたのだろうか?)。
一応、スペルピア本人が地球の言語を理解したのは腹パン以降なので「ブレイバーン」の名前を知らない事自体は整合する。
また会話も初めてなので初対面なのも仕方ない事だろう。
ちなみに「返上」を要求したルルに関しては、2話放送終了後から視聴者に何らかの関連性を疑われて考察されていた。
- 当初は互いに「ガガガガピー」と喋る点が共通
- スペルビアが撃破された際にコアのような物を海に放出しており、描写的にそのコアが放出された場所に近い海岸にルルが漂着していた
- 漂着時にルルがパイロットスーツを着ていたこと
これらのことから導き出されるルルの正体は恐らくスペルビアの生体ユニットと予想されていたが、7話にてこの説は大体合ってたことになった。
なお、やろうと思えば新しいルルを搭載して2度目の戦いに赴くこともできたはずだが、そうしなかったのは今のルルが体に馴染んでいたなどのこだわりでもあったのだろうか。
7話でのコックピットの様子から、なにかの扉が開いた視聴者もいたとか···。
なお、10話では絵面が流石にアレになるためか控えめな描写だった。
その敵ながらも堂々とした性格から、視聴者からは「仲間になって一緒に戦って欲しい」「ブレイバーンには拒否されたんだし、スミスが乗って戦わないかな」という声が上がっている。
後者は残念ながらも劇中で不可能だと判明したがスペルビア本人が撃破されず鹵獲されている現状、新たなパイロットがみつかれば、あるいは···
結果は、元々搭載されていた存在が改めてパイロットとして乗り直す形になった(その際にカプセル収納式からコックピット搭乗式へ内部機構が変化した)。
なお、このコックピット上部にはブレイバーン同様謎のスロットルレバーが設置されているが···?
最終回の12話にて、このレバーは切り札の剣へと変形する鍵であったと明かされた。
後にスーパーロボット大戦DDにおいて、バーンブレイバーンが期間限定参戦が決定。その際にスペルビアも登場することがアナウンスされている。なお、デザイナー及びキャストも同じと言う共通個所を持つアンギルオンがスパロボDDに登場しているが……。
シリーズスーパーバイザーの寺田貴信氏がうますぎWAVEでデザイナーもCVも同じことに驚いたことを語り、同番組に出演しているボイス担当の杉田智和氏も大丈夫か聞いたと語った。
Memories_of_Deathdrives
ありがとう、ルル
そして……さよなら、高慢のスペルビア
ブレイバーンに諭されて生き続ける道を選んでいたのでさぞ残念がっていることと思われたが、ルルによって本来の望みを果たせたこと、そして愛する者のために推して参ることが出来たことに、もはや一片の後悔も無いようである。
ファンからは今までのギャグ寄りの幹部に比べて一番シリアスで泣けるともっぱらの評判である。
関連項目
ルル(勇気爆発バーンブレイバーン):生体ユニット→パイロット