概要
アストラル世界を滅ぼそうと企む男・Dr.フェイカーが操るエクシーズモンスター。ナンバーズに属するモンスターカードであり、フェイカーの切り札。
名前にあるハートのところなど全くない、実に禍々しいドラゴンの姿をしている。色もピンク色の部分は全然無く、紫色と黒色を主体としたカラーリングである。
東洋の龍のようにかなり細長い胴体をしている。手と腕は存在せず、脚の変わりに尖った物体が付いている。背中にはトゲの装飾が付いた巨大な翼を有する。口には鋭い牙が並び、常に紫色のオーラを纏っている。
フェイカー曰く「ハートアースの真の姿」。攻撃名は「ハートブレイクキャノン」。
ラスボスらしい、あらゆるチート効果を詰め込んだ贅沢で処理がめんどくさそうなモンスターとなっている。そしてテキストの説明文もとても長く、その文字数は370文字もある。今のところ、OCG版・アニメ版の歴代フレーバーテキスト数でトップに立つという輝かしい記録を保持している。
アニメ版テキスト
闇属性・ドラゴン族・ランク9 レベル9モンスター×3 攻撃力・0 守備力・0
○このカードが特殊召喚に成功した時、相手フィールド上の攻撃表示モンスターを全て守備表示にする。この効果の対象になったモンスターの表示形式は変更できない
○このカードは戦闘では破壊されない
○このカードの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは無効となり、無効にした数値分のダメージを相手が受け、同じ数値分自分のライフを回復する
○このカードが特殊召喚以後に相手フィールド上に置かれたカードは、その次のターンのスタンバイフェイズ時にゲームから除外される
○このカードがエクシーズ素材のない状態で破壊され墓地へ送られた時、1度だけ墓地から特殊召喚できる。この効果で特殊召喚したこのカードの攻撃力は、除外されている全てのカードの枚数×1000となる
No.9天蓋星ダイソン・スフィアに続くランク9のモンスター。
一つ目の効果は「特殊召喚時に相手フィールド上にいた攻撃表示モンスター」に限定されているが種族指定がない「ドラゴン族封印の壺」とほぼ同等の効果。
二つ目の効果はナンバーズ共通の戦闘破壊耐性効果。
三つ目の効果はユベルとネオスワイズマンの効果を足し合わせたようなバーン&キュア効果。
四つ目の効果は自身が特殊召喚された後で相手フィールドに置かれたカードを次のスタンバイフェイズにすべて除外するという除去効果。
五つ目の効果は素材がない状態で破壊されて墓地に送られたときに一度だけ復活でき、更に除外カードの数だけ攻撃力を大幅に強化するという効果。
一つ目の効果で特殊召喚を許した段階でフィールドにいた相手モンスターは如何に強力な攻撃力を持っていようとすべて壁に成り下がり、後続を出しても四つ目の効果ですぐに除外されてしまう。
更に二つ目の効果を抜かれるなどして破壊されてもエクシーズ素材がなければ五つ目の効果で一度だけ蘇生、更に一つ目の効果の再発動が可能なほか、四つ目の効果で除外したカードが多ければ多いほどデッキに他の除外系ギミックを入れなくても高い攻撃力をたやすく獲得できる。
戦闘面でも二つ目の効果と三つ目の効果で戦闘で勝てなくても十二分な火力を獲得しており、仮に落せても素材を残しておかないと五つ目の効果でより強力になって一度だけ蘇生する。
これを突破するには素材を残した状態、あるいは素材を押し付けた状態で効果を無効にして戦闘破壊するかカード効果で破壊する、素材がなくなっていれば除外するかバウンスするしかない。
ただ、自力で素材を落す効果をこのカードは持っていないという特徴がある。
除外をできなくするカードで四つ目の効果と五つ目の効果を弱体化させることはできても三つ目の効果が残っている以上大して意味はない。
活躍
決戦である、九十九遊馬・天城カイト・神代凌牙(シャーク)との3対1の変則デュエルで登場。遊馬・シャーク・カイトの絆と銀河眼の光子竜の猛攻によってNo.53偽骸神ハートアースが破壊され、フェイカーは敗れたかに思われた。
しかし、ハートアースの効果によってハートアースドラゴンが召喚されており、フェイカーはダメージを受けていなかった。召喚と共に相手モンスター全てを守備表示にする効果によって戦闘は無かった事にされていたのだ。さらに表示形式変更と共にフェイカーは「フェイク・フォーム」を発動、3人にダメージを与えて決着をつけようとした。しかし、カイトが手札から「クリフォトン」の効果を発動しダメージを無効化された。
次にハートアースドラゴンでNo.32海咬龍シャーク・ドレイクを攻撃。とモンスター効果によって3人にとどめを刺そうとするが、シャークが罠カード「エスケープ・ルアー」で攻撃対象をNo.39希望皇ホープに変更、遊馬が罠カード「ハーフ・アンブレイク」を発動することでダメージを大幅に減らされてしまった。
遊馬のターンで魔法カード「ガムシャラッシュ」を使われ600ダメージを受けてしまう。反撃としてハートアースドラゴンの効果でCNo.39希望皇ホープレイを除外、ダイレクトアタックを仕掛けたシャークをも防ぎ切りCNo.32海咬龍シャーク・ドレイク・バイスを除外した。
しかし、この除外する効果を逆手に取られてしまう。罠カード「エクシーズ・ディメンション・スプラッシュ」(除外されるとレベル8モンスターを制限付で2体召喚するカード)を使われてしまい、カイトに超銀河の光子龍を出されてしまう。効果を無効化されたうえにオーバーレイユニットを全て奪われてしまい、攻撃力を上昇させた超銀河の光子龍に攻撃され粉砕された。
残り僅かなLPとなってしまったフェイカーは今までの所業の動機と自身の本当の思いを告白。そんな感動的な場面に真の黒幕・バリアンの使者が空気を読まずに強制介入し、フェイカーを乗っ取ってしまう。さらに、ハートアースドラゴンは自身の効果を使い、攻撃力4000のモンスターとなって復活してしまう。
バリアンの力によって人間をやめた姿となったフェイカーに対し、カイトはコンボによる超銀河の光子龍とシャーク・ドレイク・バイスのバーンダメージを与えようとするも防がれてしまい、さらに除外されたモンスターが増えたことでハートアースドラゴンの攻撃力を5000にしてしまう。
ここで不測の事態が起こる。捕えられていた天城ハルトの力によってアストラルが脱出。そのまま遊馬とオーバーレイし究極体ZEXALへと変身されてしまう。シャイニングドローによって召喚された「ZW-玄武絶対聖盾(ゼアルウェポン・アルティメットシールド)」の効果によって除外されていたホープレイと超銀河の光子龍とシャーク・ドレイク・バイスが復活してしまい、攻撃力が2000にまで下がってしまう。魔法カード「エクシーズ・ユニティ」によるホープレイ3連続ダイレクトアタックを永続罠「バリアンズ・バトル・フィールド」によって全て無効にし、さらに強制戦闘を発動しハートアースドラゴンの効果で止めを刺そうとする。
しかし、遊馬とアストラルの狙いはそこにあった。装備カードとなった玄武絶対聖盾の効果で効果は全て無効化されたうえに攻撃力16600となったホープレイの一撃によって、とうとう破壊さた。これによってフェイカーのLPは0となり敗北、バリアンの使者も消滅した。
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