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No.92偽骸神龍Heart-eartHDragon

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なんばーずきゅうじゅうにぎがいしんりゅうはーとあーすどらごん

アニメ『遊戯王ZEXAL』に登場したモンスターカードである。アストラルの記憶の鍵を握るカテゴリー・ナンバーズに属するカードでもある。OCGでは「最強のナンバーズ」として「COSMO BLAZER」に収録された。

「これがHeart-eartHの真の姿!!」

「偽りの骸を捨てて神の龍となりて現れよ!!」

「No.92! 偽骸神龍 Heart-eartHDragon !!」

概要

アストラル世界を滅ぼそうと企む男・Dr.フェイカーが操るエクシーズモンスターナンバーズに属するモンスターカードであり、Dr.フェイカーの真の切り札。

No.53偽骸神Heart-eartHの真の姿であり、最凶のナンバーズと評される。

名前こそハートだがそんな可愛らしさとは縁遠いドラゴンの姿をしている。色もピンクなぞまるでなく紫と黒を主体としたカラーリングである。ハートはハートでもHurt(傷)じゃねぇのか

手足のない胴体は東洋のさながらに長大で、腰の辺りからは何やら鋭い突起物が生えている。背中にはトゲの装飾が付いた巨大な翼を有し、口には鋭い牙が並び、常に紫色のオーラを纏う。

攻撃名は「ハートブレイクキャノン」

ラスボスらしい、あらゆるチート効果を詰め込んだ贅沢で処理がめんどくさそうなモンスターとなっている。そしてテキストの説明文もとても長く、その文字数は369字。無印ZEXALではもっとも文字数が多かったが、Ⅱではさらに多いテキストのモンスターも登場している。

上記の通り東洋の龍に似た姿をしている為か、このモンスターが登場する「COSMO BLAZER」のCM及びキャッチコピーでは、

「炎の守護獣を従え、獣戦士炎星が、最強のNo.を呼び覚ます!」(ドンドドンドン!)

「現れろ!No.92 偽骸神龍 Heart-eartH dragon!!」

と中国の小説を元にしたモンスターの「炎星」がHeart-eartHDragonを呼び覚ますという東洋繋がりの演出がされている。

ただ実際のOCGで炎星からこのカードを出すのは非常に難しい。

アニメ版テキスト

闇属性・ドラゴン族・ランク9

レベル9モンスター×3

攻撃力0/守備力0

○このカードが特殊召喚に成功した時、相手フィールド上の攻撃表示モンスターを全て守備表示にする。この効果の対象になったモンスターの表示形式は変更できない

○このカードは戦闘では破壊されない

○このカードの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは無効となり、無効にした数値分のダメージを相手が受け、同じ数値分自分のライフを回復する

○このカードが特殊召喚以後に相手フィールド上に置かれたカードは、その次のターンのスタンバイフェイズ時にゲームから除外される

○このカードがエクシーズ素材のない状態で破壊され墓地へ送られた時、1度だけ墓地から特殊召喚できる。この効果で特殊召喚したこのカードの攻撃力は、除外されている全てのカードの枚数×1000となる

解説

No.9天蓋星ダイソン・スフィアに続くランク9のモンスター。

一つ目の効果は「特殊召喚時に相手フィールド上にいた攻撃表示モンスター」に限定されているが種族指定がない「ドラゴン族封印の壺」とほぼ同等の効果。

二つ目の効果はナンバーズ共通の戦闘破壊耐性効果をさらに拡張したもの。

三つ目の効果はユベルとネオスワイズマンの効果を足し合わせたようなバーン&キュア効果。

四つ目の効果は自身が特殊召喚された後で相手フィールドに置かれたカードを次のスタンバイフェイズにすべて除外するという除去効果。

五つ目の効果は素材がない状態で破壊されて墓地に送られたときに一度だけ復活でき、更に除外カードの数だけ攻撃力を大幅に強化するという効果。効果そのものは紅蓮魔獣や原始太陽などに類似するが、その上昇値は比べ物にもならない。

一つ目の効果で特殊召喚を許した段階でフィールドにいた相手モンスターは如何に強力な攻撃力を持っていようとすべてただの壁に成り下がり、後続を出しても四つ目の効果ですぐに除外されてしまう。

更に二つ目の効果を抜かれるなどして破壊されてもエクシーズ素材がなければ五つ目の効果で一度だけ蘇生、更に一つ目の効果の再発動が可能なほか、四つ目の効果で除外したカードが多ければ多いほどデッキに他の除外系ギミックを入れなくても高い攻撃力をたやすく獲得できる。

戦闘面でも二つ目の効果と三つ目の効果で戦闘で勝てなくても十二分な火力を獲得しており、仮に落せても素材を残しておかないと五つ目の効果でより強力になって一度だけ蘇生する。

これを突破するには素材を残した状態、あるいは素材を押し付けた状態で効果を無効にして戦闘破壊するかカード効果で破壊する、素材がなくなっていれば除外するかバウンスするしかない。

ただ、自力で素材を落す効果をこのカードは持っていないという特徴がある。

除外をできなくするカードで四つ目の効果と五つ目の効果を弱体化させることはできても三つ目の効果が残っている以上大して意味はない。

活躍

決戦である、九十九遊馬天城カイト神代凌牙(シャーク)との3対1の変則デュエルで登場。遊馬・シャーク・カイトの絆と銀河眼の光子竜の猛攻によってNo.53偽骸神Heart-eartHが破壊され、フェイカーは敗れたかに思われた。

しかし、ハートアースの効果によってハートアースドラゴンが召喚されており、フェイカーはダメージを受けていなかった。召喚と共に相手モンスター全てを守備表示にする効果によって戦闘は無かった事にされていたのだ。さらに表示形式変更と共にフェイカーは「フェイク・フォーム」を発動、3人にダメージを与えて決着をつけようとした。しかし、カイトが手札から「クリフォトン」の効果を発動しダメージを無効化された。

次にハートアースドラゴンでNo.32海咬龍シャーク・ドレイクを攻撃。モンスター効果によって3人にとどめを刺そうとするが、シャーク罠カード「エスケープ・ルアー」で攻撃対象をNo.39希望皇ホープに変更、遊馬が罠カード「ハーフ・アンブレイク」を発動することでダメージを大幅に減らされてしまった。

遊馬のターンで魔法カード「ガムシャラッシュ」を使われ600ダメージを受けてしまう。反撃としてハートアースドラゴンの効果でCNo.39希望皇ホープレイを除外、ダイレクトアタックを仕掛けたシャークをも防ぎ切りCNo.32海咬龍シャーク・ドレイク・バイスを除外した。

しかし、この除外する効果を逆手に取られてしまう。罠カード「エクシーズ・ディメンション・スプラッシュ」(除外されるとレベル8モンスターを制限付で2体召喚するカード)を使われてしまい、カイトに超銀河眼の光子龍を出されてしまう。効果を無効化されたうえにオーバーレイユニットを全て奪われてしまい、攻撃力を上昇させた超銀河眼の光子龍に攻撃され粉砕された。

残り僅かなLPとなってしまったフェイカーは今までの所業の動機と自身の本当の思いを告白。そんな感動的な場面に真の黒幕・バリアンの使者が空気読まずに強制介入し、フェイカーを乗っ取ってしまう。さらに、ハートアースドラゴンは自身の効果を使い、攻撃力4000のモンスターとなって復活してしまう。

バリアンの力によって人間をやめた(まぁ遊戯王勢は大概元から人間やめてるが)フェイカーに対し、カイトはコンボによる超銀河眼の光子龍とシャーク・ドレイク・バイスのバーンダメージを与えようとするも防がれてしまい、さらに除外されたモンスターが増えたことでハートアースドラゴンの攻撃力を5000にしてしまう。

ここで不測の事態が起こる。捕えられていた天城ハルトの力によってアストラルが脱出。そのまま遊馬とオーバーレイし究極体ZEXALへと変身されてしまう。シャイニングドローによって召喚された「ZW-玄武絶対聖盾(ゼアルウェポン・アルティメットシールド)」の効果によって除外されていたホープレイと超銀河眼の光子龍とシャーク・ドレイク・バイスが復活してしまい、攻撃力が2000にまで下がってしまう。魔法カード「エクシーズ・ユニティ」によるホープレイ3連続ダイレクトアタックを永続罠「バリアンズ・バトル・バスター」によって全て無効にし、さらに強制戦闘を発動しハートアースドラゴンの効果で止めを刺そうとする。

しかし、遊馬とアストラルの狙いはそこにあった。装備カードとなった玄武絶対聖盾の効果で効果は全て無効化されたうえに攻撃力16600となったホープレイの一撃によって、とうとう破壊された。これによってフェイカーのLPは0となり敗北、バリアンの使者も消滅した。

OCGテキスト

エクシーズ・効果モンスター

ランク9/闇属性/ドラゴン族/攻 0/守 0

レベル9モンスター×3

(1):このカードは戦闘では破壊されず、このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは代わりに相手が受ける。

(2):相手エンドフェイズにこのカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。

このターンに召喚・特殊召喚・セットされた相手フィールドのカードを全て除外する。

(3):X素材を持っているこのカードが破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。

このカードを特殊召喚する。

(4):このカードが自身の効果で特殊召喚した場合に発動する。

このカードの攻撃力は除外されているカードの数×1000アップする。

解説

アニメでのあまりの効果の詰め込み具合、「~神龍」という弱体化を髣髴とさせるネーミングから、OCG化された際には相当の弱体化別物になるという予想がされていたが、アニメの仕様をうまく残す形でのOCG化となった。ちなみに、OCGでは公式で「最強のナンバーズ」と表現されているのはこのカードのみである。

アニメと比較すると

+第一の効果は消滅。

+第二の効果はそのまま。

+第三の効果はダメージ反射効果のみ残り、回復効果は消滅。

+第四の効果にエクシーズ素材を使うようになり、除外するタイミングが次のターンのスタンバイフェイズから相手ターンのエンドフェイズに変更。

+第五の効果はエクシーズ素材がある時に変更されたが、攻撃力の上昇幅はそのまま。

大抵のモンスターは守備力より攻撃力の方が高いため、表示形式変更効果の消滅によってかえってダメージ反射効果を生かしやすくなっている。そしてHeart-eartHとは異なり相手に依存するものの自分から攻撃しても戦闘ダメージを与えられるため、積極的に戦闘を行える。

除外効果はタイミングが変化したことで、相手が後出しでセットした罠カードに対処されにくくなり強化されている。

除外効果を使わせないように相手がこのカードを除去することでこのカードの蘇生効果が狙えるため、アニメと比べると第四と第五の効果の相性が良くなっている。

 

レベル9のモンスターを3体と、今までのエクシーズモンスターの中でも群を抜く召喚条件の難しさを誇る。(レベル9のモンスター自体が少ない)正規手段でのエクシーズ召喚にはダイソン・スフィア同様レベル操作が欠かせないだろう。

No.53偽骸神Heart-eartHの効果からも特殊召喚でき、エクシーズ召喚扱いなので墓地に送られても蘇生が可能である。ただしこの効果で特殊召喚した場合、このカードのエクシーズ素材は1つであるため、そのままでは除外効果と蘇生効果いずれか一つしか使用できない点に注意が必要。

RUMを使う場合は闇属性・ランク7のドラゴン族エクシーズに対してRUM-アストラル・フォースを使うか、エクシーズ素材の無い闇属性・ランク8にRUM-幻影騎士団ラウンチを使うことでこのカードを出すことができる。特に後者は速攻魔法で相手ターンに出してこのカードの除外効果を生かしやすい点が魅力。

ただ両者ともランク7やランク8を召喚するためのデッキになるため、進化前であるNo.53との共存は少々厳しい。(前者であれば同じランク5であるダーク・レクイエム・エクシーズ・ドラゴンからのダブルランクアップを繰り返せす構築であれば共存自体は可能だが……)

ランクがランクだけに決して使い勝手が良いカードではないが、某神龍たちと違い、ボスキャラの切り札をアニメを再現して楽しめるという点は素晴らしいの一言。

また、2019年に登場した装備魔法「脆刃の剣」は相性抜群で、この装備魔法を相手の攻撃力2000以上のモンスターに装備させ、偽骸神龍に自爆攻撃させればそれだけで1ターンキルとなる。

効果が多彩なだけに使い方次第で今後も活躍が期待できる。

相性の良いカード

No.99希望皇ホープドラグナー

相手ターンにこのカードをSSできる。さらに、ホープドラグナーがHRUM-ユートピア・フォースで特殊召喚されていた場合、Heart-eartHDragonの自己再生まで満遍なく使用できる。

余談

まったくの偶然だが、骸の53希望の39を足すと92になる。

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