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マンボウの編集履歴2024/04/15 15:19:00 版
編集者:なっく
編集内容:誤記を訂正。

概要

フグ目マンボウ科の代表種であるMola molaの標準和名で、 マンボウ科の総称としても用いられる。

漢字表記は『翻車魚』、英名は『(オーシャン)サンフィッシュ』。

こう見えてフグに近い種類であるがマンボウ科の身には毒がなく、また沿岸部の浅い海域や汽水域に棲むフグ類とは違って、世界中の温帯熱帯の沖合や外洋と広大な海域を好む。

最大で全長2.8mに及ぶ世界最大級の硬骨魚

平たく丸い体をしていて、普通の魚の体の後ろを切り落としたような形をしている。尾びれと腹びれが無く、体の後端には舵びれという特殊な構造がある。発達した背びれと尻びれを羽ばたかせ、舵びれで舵を取りながら泳ぐ。

頭と下顎は隆起せず、舵びれは波打っている。

1.2m以上の個体には体側にシワがある。このシワはマンボウ属魚類2種やヤリマンボウには見られない。

1.2m以下の小型個体は、他種との形状的な差が見つかっておらず、同定が困難である。

生態

とぼけたような顔が非常に愛らしく、よくキャラクター化される魚の一つである。そのため飼育は未だに難しいものの日本全国の水族館でよく展示導入が行われる、

しかし、内外共におびただしい数の寄生虫に取りつかれている事でも知られ、殺菌のため時折海面で日光浴をしつつ、1~2m程ジャンプして我が身を海面に叩き付け、寄生虫を吹き飛ばしたりする。こう見えても結構な苦労人なのである。

長らく、ただ浮かんでいるだけだと思われてきたが、実際には海流に逆らえる程度の遊泳力や、水深800mの深海まで潜る事が出来る潜水力を持っている。

とは言うものの他の魚類と比べても(と言うか、ハリセンボンにも似た幼魚時期と比べても)明らかに機動力が緩慢な上に視力が著しく悪い為、どんなに大きな水槽で飼っても正気を疑う頻度で壁にぶつかる。擦過傷からの悪化等によって寿命を縮めないように水族館等では飼育の際、水槽のガラス壁の内側にさらにビニール幕による二重目の壁を設置する措置を取っている。

非常に分厚い皮膚を持っているのも特徴(部位にも拠るが最大で13cmもの厚さがある)。エビクラゲを好んで食べる。

マンボウのメスは一度に3億個のを産むと言われているが、この記録は疑問視されている。

この記録は、ネイチャーに掲載された「New Studies of Sun-fishes made during the “Dana” Expedition, 1920」という論文に「卵巣を解剖して、卵の数を推定したら、3億個くらいあった」と書いてあり、それが「3億個の卵を産む」と語弊され、広まっていった。(マンボウは複数回に分けて産卵する為、1度に3億個の卵を産む事は無い)

この論文は、どの様に推定したのかや推定に使用した個体はどこ産なのかが不明であり、色々疑問視されている。なお産卵の様子や一度に産卵する卵の数は未だ不明である。

分類

マンボウは、カール・リンネにより「自然の体系」内で、Tetraodon molaという学名が名付けられた。

その後、33種が新種とされ、学名がつけられた。

1766年、ヨーゼフ・ゴットリープ・ケールロイターがマンボウ独自のマンボウ属(Mola)を提唱した。

フレイザー・ブルナー(Fraser-Brunner)が1951年にマンボウ科を整理し、マンボウ属を「マンボウ (Mola mola)」「ゴウシュウマンボウ (Mola ramsayi)」の2種とした。その後は、長らくこの2種であるとされていた。

2005年、青森県から鹿児島県までに出現したマンボウ22個体を遺伝子解析にかけた所、宮城県沖で採取されたマンボウに、DNA配列が異なる個体が発見された。

2009年に、世界中のマンボウを遺伝子解析した結果からマンボウ属は4グループに分かれると分かった。

同年に4グループの内、3グループは種に値するとされ、Mola sp. A/B/Cという仮名が名付けられる。

2010年に、Mola sp. Aに「ウシマンボウ」と命名され、従来の「マンボウ」はMola sp. Bの標準和名になった。Mola sp. Cにはこの時に和名が提唱されなかった。

2017年7月19日、Mola sp. Cが新種と分かり、Mola tectaと命名され、「カクレマンボウ」という和名が提唱された。

2017年12月5日、澤井博士らが発表した論文で、Mola sp. Aとゴウシュウマンボウ、そしてMola alexandriniは同種であり、学名は記載年が一番早いMola alexandriniとされた。同論文で、マンボウ(Mola sp. B)の学名は、Mola molaに確定され、種の基準になるネオタイプ標本が指定された。

太平洋と大西洋のマンボウは、遺伝子的に区別出来る事が分かっており、今後の研究で別種とされる可能性がある。

人との関係

日本の一部や台湾で食用になる。肉が水っぽく、傷みやすいので市場に出回る事は少ないものの美味とされる。

因みに高級食材として有名なアカマンボウは見た目と名前は似ているが、全く違うグループの種類である。

名前

この「マンボウ」という名前の由来は、判っていないが、「マン→丸い」「ボウ→魚」説や丸い体型から「満方」説、「萬宝」が転じた説が存在する。

学名Mola(モラ)は、ラテン語で「石臼」意味する。

英名は、ひなたぼっこをしている様子から「Ocean Sunfish」「Sunfish」と呼ばれる様になった。ブラックバスブルーギルが分類されるサンフィッシュ科とは関係無い。また頭だけに見える事から「Headfish」とも呼ばれる。

中国語では、「翻車魚(fān chē yú)」と呼ばれ、『倒れた車輪の魚』を意味する。

アカマンボウの英名は、マンボウとは対照的に「Moonfish」である。

マンボウの死因

マンボウはちょっとしたショックですぐ死ぬ…とされ、現在ネット上にて様々な死因が散見されるが、

  1. 朝日が強過ぎて死亡
  2. 水中の泡が目に入ったストレスで死亡
  3. 海水の塩分が肌に染みたショックで死亡
  4. 前から来たウミガメとぶつかる事を予感したストレスで死亡
  5. 近くに居た仲間が死亡したショックで死亡
  6. 近くに居た仲間が死亡したショックで死亡した仲間から受けたストレスで死亡

これらは全てPixivでも有名なイラストレーターサッカンが発祥となる適当につぶやいたネタツイートである、つまり…

真 っ 赤 な 嘘

(前述のように飼育下ではデリケートな扱いを求められる生き物ではあるが、それは大抵の野生動物に言えることである)

このことは後にテレビニュースに取り上げられる程の大事になったため、サッカンは謝罪している。

だが、そのデマが広まって、マンボウの知名度が上がったことによりゲームが一つできあがってしまった。

これに限らず、ネット上で見られる死因の大半「水面からジャンプして着地の衝撃で死亡」なども上記のデマから新たに作られた立派なデマであるため、迂闊に水族館でマンボウのネット薀蓄を披露していると飼育員さんに笑われますよ。

デマだと分かった今でも「つまらない真実より面白いデマのほうが広がりやすい」ネット上の特性のため、現在もまだこのデマを信じている人がいるのが実状である。

誤情報がネットで拡散されることの影響力の恐ろしさを表した事例である。

本人は謝罪したとは言え、この記事を読んだ読者はこのようなデマに惑わされない様に注意しよう。

仲間

その他にもヤリマンボウクサビフグウシマンボウカクレマンボウという仲間がいる。

トンガリヤリマンボウは、ヤリマンボウと同種ではないかと言われている。

詳しくはマンボウ科を参考。

どうぶつの森シリーズ

おいでよから初登場。

相当大きく、更にヒレも長いからかサメシュモクザメと同じく背ビレ付きの特大魚影となっている。

当然レア度は高い…のだが、それでも売値は4000ベルとシュモクザメの半分どころかガーイシダイ等にすら劣っている。

この為多くのプレイヤーからはハズレ扱いされており、あまり金稼ぎにならないという問題点がある。一応サメらとは異なり昼でも出現するのだが…

このハズレ扱いは背ビレ付きの中ではとびだせまでトップだったが、あつまれではこれを更に超えるハズレ背ビレ魚影が登場した。

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