「ようこそ 僕のブルーベリー学園へ!」
概要
ポケモンSVのDLC『藍の円盤』にて登場するキャラクター。ブルーベリー学園の創設者であり校長である。一人称は「僕」。
クラベルとは旧知の仲らしく(彼をベルちゃんと呼んでいる)、彼がゼイユから主人公の活躍を聞きつけ、交換留学生として招待しにくるところから藍の円盤のストーリーが始まる。
クラベルが「ファンキーな性格」と語る通り、いろんな意味で教育者とは思えない能天気でいい加減な性格で教育者なのに物忘れも非常に激しい。
タロ曰く「人の名前もなかなか憶えない」し、テラリウムドームを設計していたにも拘わらず、ブルーベリー学園の最新システムもブライアに任せて把握していないところがある模様。
容姿
白のスーツとハット、ヒトツキのような模様が入っているストールを身につけている。
余談
名前の由来は藍藻とも呼ばれるシアノバクテリアというのが有力。また、ブルーベリーの学名「Vaccinium cyanococcus」からも取られていると思われる。
ブルーベリー学園到着時の選択肢次第では、クラベル校長とは大学院時代の先輩・後輩の関係であることが判明する。そのクラベル校長の前職が研究者であることから「シアノも元研究者ではないか」と考察されている。
関連タグ
上島竜兵:時折帽子を彼のように被り直す描写がある(下のイラストも参照)。
ネタバレ注意!
※この先『藍の円盤』クリア後のネタバレを含みます。
ポジションとしてはいかにも重要そうでプレイヤーの間では様々な憶測を呼んだが、蓋を開ければイチョウのおじさんよろしく殆ど物語には絡まず、"シナリオ上では"本人と戦う機会もない。
「それじゃあ そろそろ ネタ晴らしだ!」
もう一つの顔
シアノのもう一つの顔は、ブルーベリー学園最強のトレーナー「裏番長」。
テラパゴスの捕獲後、ブルーベリー学園に多くの人を呼び込むと、寄付を受け付けていたサフランから「裏番長」とのバトルを許可される。
エントランスで待っていたのはシアノであり、自身こそが裏番長であることを明かし勝負を挑んで来る。
使用するボールは[[プレミアボール]。
手持ちポケモン
「お客さんも たくさんいることだし ちょっと 面白いこと しようか!」
手持ちのレベルは最低でも86、最高87と、歴代最高クラス(ちなみに歴代最強はレッドのピカチュウとBDSPのシンオウリーグ3周目のシロナのガブリアスの88Lv)。
パーティはすべてイッシュ地方のポケモンであり、イッシュ御三家が全員そろっている。しかも全員♀。CPUの手持ちポケモンの多くはトレーナーと同じ性別にされる事が多いので珍しい。
そしてその戦術も、
- ふうせんでじめん技をかわしながら「じならし」で素早さを削り、それを嫌って出て来るひこうタイプを「サンダーダイブ」で、でんき技を受けに来た地面タイプを「くさわけ」で、くさタイプを「ニトロチャージ」で狩りつつ加速するゼブライカ
- 「どくどく」「まもる」「バークアウト」「おいかぜ」にオボンのみという耐久構成な上にタイプ特性で「いたずらごころ」と「サイコノイズ」を無効化して来るバルジーナ
- 「せいなるつるぎ」で攻めつつ「アクアジェット」でスピードをカバーし、弱点のでんきタイプを「ドリルライナー」で、くさタイプを「シザークロス」で落としに来るダイケンキ
- 「フレアドライブ」「もろはのずつき」など反動技をいのちのたまで強め、焦って攻めて来る相手を「ふいうち」で潰しながら短期戦を狙うエンブオー
- かげふみで交代を封じ「めいそう」で能力を上げつつ「ねむる」と「カゴのみ」コンボを使いながら「アシストパワー」「10まんボルト」をぶっ放して来るゴチルゼル
- いわテラスタルで弱点のほのお・むし・ひこうを受け、あまのじゃくで能力変化を逆転させ「リーフストーム」「スケイルショット」と通りの良くなった「テラバースト」で抜きにかかり、「へびにらみ」でサポートもこなすジャローダ
と、『戦闘民族』とまで揶揄されるイッシュポケモンの中でも、全体的にランクバトルでの使用率が低めのポケモン達をチョイスし、その強みをこれでもかと引き出した強敵である。
マイナーなポケモンであろうとトレーナー次第で強くなるという事か。
正に『今作のスタッフからプレイヤーへの本気の挑戦状』と言える(クリア後から藍の円盤クリアまでの学校最強大会がポケモンスタジアムシリーズで言う「おもて」ならシアノ校長や完全クリア後の大会は正に「うら」と言える強さ)。
弱点が共通しているのがエンブオーとテラスタルジャローダのみであり、しかも先発のゼブライカはでんき・じめん・ほのお・くさとほとんどのポケモンに弱点を狙える+バフORデバフを備えたスピード型。
隣のバルジーナは場づくりを優先しつつひたすら粘りに粘るため、迅速に対応しないとジリ貧になる。
アタック役とサポート役が綺麗に分かれていることも相まって、これがという対処の方法は実質ない。
バルジーナやゴチルゼルには「ちょうはつ」が有効であるため、場づくりを妨害できれば多少楽になる。特に、全体的にゼブライカ以外は中速・鈍足(ジャローダはあまのじゃくにより防御が上がる代わりに素早さが下がっていく)なこのパーティを強力にフォローする「おいかぜ」だけは何があっても防がなければならないので、まずバルジーナを真っ先に落とすのがベスト。
しかしバルジーナはタイプ上いたずらごころが効かない為、クレッフィやエルフーンでは「ちょうはつ」が無効化されるので注意。
グライオンであれば、ゼブライカからの「じならし」と「サンダーダイブ」が無効で、タイプ相性からしてジャローダとエンブオーにも優勢になる。
裏番長としての彼に勝利すると「数十年ぶりに負けたよー!」と嬉しそうに話し、すいせいのかけらを3つ貰え、「機嫌がいいからもう少し何かあげたいなー」という理由でポケモン交換を提案される。
彼がくれるのはなんと色違いのシママ。こちらからは親が自分自身のポケモンであれば何を出しても構わない。
ちなみに初勝利時に主人公の事を「ブルベリキング」と呼ぶべきかとつぶやくが、主人公のキャラメイク次第では「キング」の部分が「クイーン」に変わる。
何気に主人公の性別について言及する数少ない人物である。
余談2
研究者疑惑については、シアノ当人との対戦後やジニア先生の招聘により、実際にその通りであることが示唆される。
ブルーベリー学園で使用されているブルーベリー図鑑は、ジニア先生がオープンソースで運用している図鑑アプリを元に、シアノ校長が自ら改修を行って学園に対応させたもの。ゲーム内ではジニア先生の図鑑アプリと同仕様だが、実際には改良も施されているらしい。
なお、リーグ部でのジニア先生との会話では、改修部分のソースコードを見たところ、書き方がクラベル校長と似ているとのこと。外見上は正反対ながら、技術面でのルーツはクラベル校長と近しいものがあるということなのだろう。
テラリウムドームの設計も、ジニア先生をして「ポケモンの生態を知り尽くしていなければできない」と言われる仕事振りであり、まったくそうは見えないが、実は本作もう1人のポケモン博士枠である。その割にテラリウムコアについては無頓着だが、そもそもブライアが独自開発したシステムなので委任しているだけなのだと考えられる。
ちなみに、図鑑完成度の評価を行うのもジニア先生に近しい(ただし報酬は図鑑完成時の1回のみ)が、この時はエントランスロビーで面白い試合がないかと待っている。たとえそれが主人公とチャンピオンの激闘の直後でも。
テラリウムドーム内からもそらとぶタクシーが使える仕様上、この対戦後にはじめてロビーにシアノ校長がいることに気が付いたプレイヤーも存在しており、当然のようにツッコミをくらうことになった(特に勝利後にゼイユを探した場合はその後ろにいるシアノが視界に入る)。
普段の適当さと、放任主義的なブルーベリー学園教師陣からは想像しにくいが、バトル学以外には興味が薄い生徒達のことを危惧しており、主人公に一任していたものの外部から特別講師を呼び寄せることでバトル学以外にも興味を持ってもらえるように便宜を図っていた(タイム先生の3回目の会話イベントでタイム先生の口からその事が語られている)。
裏番長戦前にも、主人公に対してその事を感謝している。
なお、配信前は身に着けているストールから「ギルガルドを手持ちに入れているのでは?」という噂があったが、結果は上記のようにイッシュ地方のポケモン限定パーティであった。