ラクス・クライン「ラクス・クライン、行きます!」
「エンゲージ!」
機体データ
概要
コンパス技術全般責任者のアルバート・ハインライン主導の下、ミレニアム内のドックにてキラ・ヤマトとコンパスの開発部により設計・開発された新型ウイング。
STTS-909 ライジングフリーダムにて使用予定だったが、無人ドッキング周りの調整(誘導方式の精度等)やライジングフリーダムへの初期設定・調整に難航していた最中にライジングフリーダムを消失したため、最終的にはZGMF/A-262B ストライクフリーダム弐式用に再調整が施され、戦闘中に調整が完了したことにより実戦投入された。また、この再調整のタイミングにフェムテク装甲対策として対艦刀「フツノミタマ」を追加装備している。
本機単体での攻撃手段はなく、ライジングフリーダムやストライクフリーダム弐式とドッキングすることにより真価を発揮する。
アビー・ウィンザーの出撃アナウンスからして「ディフェンダー」と呼称されているようである。
コックピット
母艦であるミレニアムからの遠隔操作が可能であり、無人機運用が想定されていた。しかし、無人ドッキング周りの調整が難航していたことから急遽手動のコントロール系(コックピット)を付け足された。そのため、スペースは非常に狭くバイクに跨るような前傾姿勢を取る仕様となっている上に、計器・モニターは小型ディスプレイ1枚のみ(内部カメラもないためビデオ通話が「SOUND ONLY」となっている)、各種ケーブルも露出している。
劇中の活躍
劇中冒頭にて6人ものスタッフから調整を受ける。
その後、オルドリン自治区における戦闘と戦後処理が一段落し、ミレニアムがプラントに寄港してからも調整が続けられるが、「ドッキングセンサーの制御に用いるフェルミオン誘導方式が使い物にならない」「ライジングフリーダムへの初期設定と調整に時間が必要」「自律制御のプログラムにバグがある」と、ハインラインが愚痴るほど停滞していた。キラもまた早く使用可能にしたいと考えており、この報告を受けた際は自分がプログラムを担当し、ハインラインにセンサーを担当するように指示を出した(結果的にキラはラクスとの約束を反故にすることとなり関係が拗れる一因となった)。
物語終盤となるファウンデーションとの最終決戦レクイエム攻防戦中に殆どの調整が完了したが、ドッキング相手であるストライクフリーダム弐式は既に前線にてブラックナイトスコード シヴァ及びブラックナイトスコード カルラと交戦中だったことに加え、この段階でも完全な無人機運用は不可能だったため、キラ達によって救出されたラクスが急遽乗り込み、ドッキングもハインラインがマニュアルにて微調整することとなった。
アスラン・ザラが駆るズゴックの護衛もあって無事キラとストライクフリーダム弐式の下へ辿り着き、ズゴックを脱ぎ捨てたインフィニットジャスティス弐式がシヴァを抑えている隙にハインラインの微調整によりドッキングに成功する。
余談
- 公式パンフレットのインタビューでは新フリーダム(ライジングフリーダム)用の追加装備として設定していたが、ストライクフリーダム用の追加装備に変更したことが語られている。
- 『FREEDOM』小説版では実際にライジングフリーダムへ装着させて調整を行っている描写がある。
- 公式パンフレットでは「ストライクフリーダム弐式用に設計した」という記述がある。
- これに対しては、単なる誤記なのか、「元々プラウドディフェンダーを設計と共にストライクフリーダムを弐式に改修予定→フリーダム強奪事件発生・その際にストライクフリーダムが悪用された末中破→修復する予定だったはずがストライクフリーダムをそのまま運用するのは都合が悪いと上層部が判断→やむなくライジングフリーダム用に急遽変更し調整するがマッチングの問題により難航→ストライクフリーダムが弐式として修復・戦線復帰・再調整」という流れなのでは?という考察(パンフレットの表記はこれを短くまとめたものという解釈)もある。
- それでも特に矛盾がない為、動力などと同じく現状設定集待ちである。
- 本機の動力は不明であるが、ストライクフリーダムとのドッキング後は出力が大幅に向上していることから核エンジンないしハイパーデュートリオンエンジンが搭載され、フリーダム側のエンジンとの相乗効果で出力が向上しているのではないかと考察されている。
- 本機とドッキングしたストライクフリーダム弐式の重量が91.65tまで増加していることから、最低でも11.56(91.65-80.09)t以上あることがうかがえる。
- これに起動兵装ウィングの重量を加えたものが本機の重量となる。
- 序盤で描かれたキラとラクスの邸宅には2人のバイクが置かれており、部屋に飾られている写真にはラクスがバイクに跨る場面を切り取ったものがあったが、これが本機搭乗の伏線として描かれていた。
- 本作エンディングテーマ『去り際のロマンティクス』。こちらのジャケットを飾っているのはパイロットスーツを着たキラとラクス(共に上半身のみだが、特典ポスターだと全身絵)だが、これが本機のために用意された物だったと判明した。なお、『DESTINY』ではインフィニットジャスティスをアスランに渡すためにザフト仕様のものをピンクに染めた専用パイロットスーツを着て操縦していたが、本機操縦に際して着用したのは相当なピッチリスーツ(他の女性パイロットが着ていたスーツと比べても圧倒的に生地が薄く、スタイルがほぼ丸見え)である。おかげで出撃時に乳揺れや尻を強調する演出が入っており、さらに平時には胸が一部はだけるシーンがあるなど、シャワーシーンを披露したルナマリアと同類、下手をするとそれ以上のお色気要員と化している。まあ、『SEED』初期でもキラの目の前でも下着姿になるなどその大胆さは今に始まったことではないが…。
関連タグ
登場作品
関連組織
関連人物
関連機体
母艦
その他
Gディフェンサー:ネーミングからオマージュ元と思われる支援機。
プラネイトディフェンサー:新機動戦記ガンダムWに登場した、名前の感じが似ている防御技術。元は本機も防御用の武装として開発されたものである点も同じといえる。
Gファルコン:真のオマージュ元とされる支援機。メインヒロインを一時的に乗せた。
GNアーチャー:同様にプラウドディフェンダーの西暦バージョンですが、MS形態に変形可能。(プラウドディフェンダーはMS形態に変形不可能)