「アンパンマン大好き」
「天国が先生の想い描いた通りの愉快な世界でありますように。」
概要
熊本県出身の漫画家。1975年1月1日生まれ。九州東海大学(現・東海大学熊本キャンパス)中退。愛称は「尾田っち」「オダセン聖」「GODA」など。連載漫画は週刊少年ジャンプの『ONEPIECE』のみで、その他は短編の読切作品。
油絵が趣味だった父親から影響を受けて幼い頃から絵を描き始め、4歳の時に漫画家という職業を知って「大人になっても働かなくていいんだ!」と思って漫画家を目指したという。先生、漫画家も立派なお仕事です。
初めて読んだ漫画は藤子不二雄の『怪物くん』で、小学5年生の時に『キャプテン翼』の影響からサッカー部に入部し、このサッカー経験が後に漫画内でチームの楽しさを描くきっかけとなったらしい。
本人曰く「運動神経はいいんですよ。運動していないだけで!」とのこと。
1992年の東海大学付属第二高等学校在学中に月火水木金土(つきひみずきこんどう)のペンネームで投稿した短編『WANTED!』が週刊少年ジャンプの新人賞の一つである手塚賞に準入選する。翌年には『一鬼夜行』が10月期第104回ホップ☆ステップ賞にて入選を受賞。
その後大学に進学するが一年で退学し、甲斐谷忍・徳弘正也・和月伸宏などのアシスタントを務める。この頃に執筆した読切『ROMANCE DAWN』が、後の『ONE PIECE』の原型となる。
1997年『ONE PIECE』を連載開始。初連載ながら20年以上の連載継続、国内累計発行部数4億冊越え、最高初版発行部数405万部(67巻)という国民的大ヒット作品となる。
2014年には『ONE PIECE』が総売上約三億部を突破し、単一の作品としては世界一の売り上げを誇る漫画家となりギネスブックにも登録された。
その際に「「漫画界の先人達または協力者達、読者の皆様への感謝を忘れず、これからも記録に恥じぬ作品を描いていきたいと思います」とコメントしている。
2016年に熊本地震が発生した際には、ルフィ名義+非公表で8億円もの義援金寄付を行っていた。またイラスト提供などで復興プロジェクトにも尽力した。
その恩返しとして2019年1月に故郷である熊本県の県庁敷地内に『ONE PIECE』のルフィ像(この資金は本人の寄付からである)が建設されて除幕式が行われた際には、一般人である両親と出身校の東海大学付属熊本星翔高等学校の吹奏楽部、ジャンプ編集長が出席してカメラの前に立ち、本人は会場に設営されたテントの中からこっそり見ていたという。
人物
創作関係
- アシスタントスタッフからは執筆姿勢について「起きてる時間はずっと描いてる。真似すれば有名になれるよと言われてもできないくらい描いてる。常人であれば死んでしまう」「締め切り近くになると『眠くなるから』と三時間も寝ない」と語られている(『ONE PIECE magazine』より)。
- 体力的問題から今後『ONE PIECE』以外で長編作品は描かないことを表明している。
- 作品については「世の中に対してどうこうと言う難しいメッセージは作品に込めない。テーマは物語をまとめるための道具。あくまで娯楽作品として描いている」としている。
- 連載初期は顔出しをしていたことがあったが、2022年現在では顔を出さなくなっている。
- 原因の一説に2009年のアシスタントの奥さんとの裁判事件があると言われている。
- 『ONE PIECE』の結末は既に決まっており、絶対に面白くなると公に断言している。
人柄
- 質問コーナー「SBS」にて全力でふざけ倒すのはあまりにも有名。
- 『ONEPIECE』連載中にミュージカルでナミ役を演じた舞台女優であり元モデルの稲葉ちあきと結婚している。
- 武井宏之や鈴木信也などはアシスタント時代の元同僚。他には島袋光年や岸本斉史とも親交が深い。最も尊敬する漫画家は鳥山明。特に徳弘正也のアシスタント時代に鳥山と出逢った際に、興奮のあまりにサインや写真をねだり、徳弘を閉口させている。
- 趣味は映画鑑賞や落語。古い時代劇・西部劇などが大好きで、特にマキノ雅弘監督(俳優の津川雅彦氏の叔父)の作品である任侠時代劇『次郎長三国志』シリーズを偏愛しているという。古いものが好きで中学一年生の頃の親からのプレゼントは新春寄席の切符。
- このような趣味はワノ国編などで前面に押し出されている。
- 健康ランドが大好きで「人生の勝ち組って「健康ランド」のそばに住むこと」「この世の全てがそこにある。楽しい‼」と発言しており健康ランドに行ってる時が一番幸せを感じるとのこと。
- 極度の巨乳好きなのは読者からもさんざん指摘されている上に本人も認めており、弟弟子である鈴木信也の自伝漫画でも「グラビア巨乳好きの尾田先生」と紹介されている。
- 家はかなりの豪邸らしく、等身大のキリンのオブジェや屋上には川があるらしい。他にも資料として様々な物が置いてあるそうで遊園地みたいになっているという。また定期的に『ONE PIECE』出演声優や友人を招いてパーティを開いている。交友関係はかなり広く『ONE PIECE』ファンを公言している木村拓哉ともLINEのやり取りをしている。
- 2019年1月9日放送の「ホンマでっか!?TV」にて、アトリエと自宅が地上波初公開となった。
- その際、司会の明石家さんま氏へ彼と白ひげを模した似顔絵付きサイン色紙を贈っている。
- Twitterをするつもりはなく、自分の意見はあくまで少年ジャンプやSBSを通じて発信するつもり。
- 『ドラゴンボール』の主人公・孫悟空は鳥山明の書いたものしか興味を示さない面倒なファンと自称しており、ジャンプ50周年企画で書いた(書かされた)悟空は「二空半」だとコメントしている。ちなみにヤムチャも好きらしい。
トラブル
2009年、尾田先生を脅迫したとして福重智子容疑者が逮捕された。
元々、福重容疑者の夫が尾田先生のアシスタントを担当していたものの、仕事上のトラブルが原因で解雇されていた。
関係者によると、夫のアシスタントとしての「腕は良かった」といい、現在は別の漫画家のアシスタントをしているという。
しかし、自身の夫を解雇させられたことに対する福重容疑者の恨みは強く、尾田先生に対し「死ね、死ね、死ね」等と書いたメールを100通以上送信しており、尾田先生からの依頼で武蔵野署が捜査していた。
福重容疑者は、自分の携帯電話からだけではなく、インターネットカフェなどからも匿名で脅迫メールなどを送り付けていた模様だ。容疑を認めており、「尾田さんが夫を解雇したことを恨んでいた」などと供述しているという。
作品
- 『ONEPIECE』1997年-
- 『WANTED! 尾田栄一郎短編集』1998年
- 『WANTED!』※「月火水目金土」名義
- 『神から未来のプレゼント』
- 『一鬼夜行』
- 『MONSTERS』
- 『ROMANCEDAWN』(同名の読切をWJにも掲載しており、こちらは『ONE PIECE RED』に収録)
関連タグ
鈴木みのる(鈴木みのる率いる鈴木軍に尾田栄一郎が入団したことを鈴木みのる本人がTwitterで発言した)