仮面ライダーヴァレン
かめんらいだーゔぁれん
概要
『仮面ライダーガヴ』に登場する仮面ライダーで、本作における2号ライダー。第6話より登場。
変身者は辛木田絆斗。
銃ライダーに分類されるが、劇中では荒々しい肉弾戦や零距離射撃も披露していた。
尚、変身するにはグラニュートの生体器官を移植しなければならず、その意味では本作における改造人間的な立ち位置のライダーでもある。この器官と変身アイテムであるヴァレンバスターの連動により、超人的な力を発揮する。
また、グラニュートであるガヴ/ショウマと異なり、眷属を生み出す力がないため、変身に使用するゴチゾウは事実上ショウマに依存した形になる。劇中でも、最初は酸賀研造がショウマの目を盗んでくすねたチョコドンゴチゾウを使用していたが、第10話では直接ガヴに交渉して譲渡してもらっている。
命名者は変身者の絆斗本人。一度ガヴに「チョコレートくん」と呼ばれたのを訂正する形で即興に「ヴァレンタイン」からのネーミングであり、本人は結局「チョコ繋がりで名前を付けてしまった」事態を若干後悔している。
変身
チョコドンゴチゾウを装填したヴァレンバスターを足元に射撃すると、足元に溶けたチョコのエネルギーが広がり、それが全身にまとわりつき素体を形成。更に上から板チョコ状の生体組織が生成されるや、身体の各所に装甲板として分割・配置され、銀紙状に固まった表面の保護膜を破り捨てて変身が完了する。
第8話からはヴァレンバスターを引いて、右手を握るポーズが追加された。
また、グラニュートを追うなどして走りながら変身する際には、前に向けてヴァレンバスターを射撃、放たれた後にこちらに向かってきたチョコドンのエネルギーを纏う簡易なものとなる。
変身・能力含むシステムも電気ショックでゴチゾウに刺激を与えて力を抽出(=搾取?)しており、同じゴチゾウながらも使い方はガヴと大きく異なる。
形態
今の所、全てチョコレートまたはそのフレーバーを用いるものがモチーフになっている。
また、ゴチゾウのモチーフに関係なくミルクチョコレートの要素が取り入れられているのも特徴。
余談
- 仮面ライダーのモチーフにチョコが選ばれたのは今回が初となる。ちなみに毎年お菓子コーナーには『仮面ライダーチョコ』が発売されている。
- 先述の通り名前の由来はバレンタインデー(=ヴァレンティーノ)。絆斗は安直な名付けに後悔したものの、チョコレートがモチーフのライダーにはうってつけであり、本来の年齢層の視聴者にも覚えやすいだろう。
- なお共通モチーフであるチョコレートは、含有するテオブロミンが人間(チンパンジーなど一部の霊長類を含む)には無害だが、哺乳類、鳥類(データこそ少ないが爬虫類や魚類も原理的には同じ)など多くの生物種の体内で代謝できず、少量で不整脈や神経症状を引き起こす毒物である。動物モチーフのグラニュートを「狩る」戦士であるヴァレンにはうってつけと言えるだろう。
- ベルトと関連しない変身銃を用いる2号ライダーは仮面ライダーディエンド以来となる。平成二期から令和に進むにつれて変身ベルトの総数とその使用者が多くなり、基本的にベルト以外の変身アイテムはメインでないライダーが使うようになっていった。
- 2号ライダー、カラーリングが赤、銃使い、菱形の意匠を持つ、名前が似ている、零距離射撃で敵に何度も打ち込むなどなど仮面ライダーギャレンとの共通点が話題になった。更に大切な人を殺害した怪人を撃破する共通点も生まれ、無茶な改造手術でボドボドになるハードな描写も。
- 他には過去に家族を殺された赤い2号ライダーである仮面ライダーアクセルや、甘い食べ物がモチーフの赤い2号ライダーである仮面ライダーバロンとも共通点が出来ている。
- 前作の2号ライダーがプレバン、前々作の2号ライダーがキャンペーン品と、近年では2号ライダーのなりきり遊びが気軽にできなかったのだが、今回でようやく2号ライダーの変身アイテムが店頭の商品だけで解決する仕様に戻ったため、再び気軽になりきり遊びができるようになった。
- スーツアクターを務める鍜治洸太朗氏は、これまで令和ライダーの怪人や仮面ライダードゥームズギーツなどを担当しており、本作が初のメインライダー担当となる。尚、鍜治氏はチョコが苦手な模様。
- 変身時の銀紙に包まれる演出から、「チョコバーの包み紙みたいなやつ」と呼ばれた宇宙刑事シャリバンを連想した視聴者がいた。