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マルチバース(ウルトラシリーズ)

たくさんのうちゅう

『ウルトラシリーズ』で用いられる世界観の設定。
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概要

現代物理学の分野の1つ・量子力学には、「現在、自分が存在している宇宙とは別の宇宙が複数存在する」とする多次元宇宙(マルチバース)という理論があり、ウルトラシリーズではそれを設定として採用している。

同じウルトラマンの存在する世界」でも、作品によって設定が大きく異なっている。
例えば……

過去に怪獣やウルトラマンが地球に現れた世界でも、


今まで怪獣やウルトラマンが地球に現れていない世界でも、

他作品との関係が曖昧な
グレートパワードコスモスネオスマックスギンガXオーブ
さらにはゲームや漫画、アニメなどなど……


もうお分かりかと思うが、これらはそれぞれ別の世界である。


このような「様々な世界」が無数に存在し、それぞれの世界は「壁を挟んで隣り合っている」というのが、多次元宇宙=マルチバース理論である。

詳しい世界観はウルトラシリーズも参照。

マルチバースレベル

レベル3マルチバース

IFの世界、という言葉を聞いたことはないだろうか。『マックス』に出てきた白饅頭ではない。
「この世界に存在するあらゆる因子が、別の選択肢、別の事象を歩んでいたら」という過程である。

これを「レベル3マルチバース」と呼ぶ。

具体例を挙げてみよう。
平成ウルトラセブン』では、セブンが最終回で改造パンドンを倒した後、ウルトラマンジャック、あるいはそれ以降に連なるウルトラ戦士が来訪「しなかった」(そしておそらく、初代ウルトラマンも地球に来訪「していない」)。
当然、ヤプールテンペラー星人マグマ星人ブラック指令も地球には来ないまま平和な時が過ぎていったのである。
これにより、『平成セブン』の世界は、『帰マン』以降とはレベル3マルチバースの関係であることになる。

レベル2マルチバース

それとは別に、世界観自体が全く別物ということもある。

明確に名前が分かっているものに関しては、『ウルトラマンティガ』及び続編の『ウルトラマンダイナ』の舞台となった世界「ネオフロンティアスペース」が挙げられる。
つまり、『Q』~『メビウス』までの世界『M78ワールド』から視れば、ネオフロンティアスペースはIFで派生しうる世界ではない。

これを「レベル2マルチバース」と呼ぶ。

ネオフロンティアスペースの他にレベル2マルチバースに該当する世界は、

  • ウルトラマンガイアの世界・・・ウルトラマンは地球の力で生まれた存在である。
  • ULTRA N PROJECTの世界・・・ウルトラマンノアネクサスとして活躍した世界。
  • ウルトラマンコスモスの世界「コスモスペース」・・・ウルトラマンは異星人らしきことが示唆されている他、本編開始前の時点では、実際に遭遇したムサシ少年などを除けば地球人たちにはサンタクロースのような伝説的存在として捉えられている。
  • エメラナ姫たちの世界「アナザースペース」・・・ゼロが現れるまで、類似の存在はいてもウルトラマンは(例外を除いて)存在しなかった世界。
  • チームUの世界の地球「フューチャーアース」・・・こちらはウルトラマンどころかヒーロー自体存在しなかった世界。 なお、あくまでこの世界の地球の名前が「フューチャーアース」である。
  • ウルトラマンギンガの世界・・・様々なマルチバースからスパークドールズに変えられてしまったウルトラマンや怪獣が飛ばされてきた世界。ビクトリーのみが元々この世界にいたウルトラマンである。
  • ウルトラマンXの世界・・・エックス以外のウルトラマンは存在しない世界、と思われていたが……?
  • ウルトラマンオーブの世界・・・様々なマルチバースからウルトラ戦士たちが結集し、地球で暴れまわっていた魔王獣を封印してその力の一部を残していった。現段階では、オーブのみが元々この世界にいたウルトラマンとして確認されている。
  • 大怪獣ラッシュの世界「プラズマギャラクシー」・・・プラズマ怪獣をおなじみの宇宙人たちがハントしている世界。あのガタノゾーアを一蹴するレベルの怪獣がウヨウヨいる、ある意味宇宙一危険な怪獣無法地帯
  • ウルトラボーグの世界「マシンボーグワールド」
などが挙げられる。
その他、ウルトラマンギンガダークルギエルは「未来の時間を持つ世界」からギンガの世界に来訪している。

補足

全ての宇宙を包括する空間(映画『ベリアル銀河帝国』参照)からは、レベル2マルチバースが泡のように無数に浮いているように見えるものの、その裏側には「レベル2マルチバースの数×無限」のレベル3マルチバースが存在しているというわけである。

また、近年の作品を見る限りでは、時間軸の進行の度合いも各世界によって大きく異なっているらしいことが伺える。

  • 例えば、現在のM78ワールドは、『大怪獣バトル』シリーズ以降、既に『メビウス』の時代(西暦2006年ごろ)から少なくとも数千年は経過した未来の世界へと突入している。
  • 一方で、『ギンガ』や『X』の世界の地球は、現代の地球と技術・生活の水準が殆ど変わっておらず、数千年も先の未来とは到底思えないような描写がなされている。
  • 『オーブ』でも同様の描写が見られることに加え、ゼロやメビウスなどの若い戦士が遥か昔(古代中世ごろ?)の地球に飛来して魔王獣の掃討に当たっていたらしいことが示唆されている。

この設定が扱われた作品

以下、レベル2マルチバースに関する場合は☆を、レベル3に関する場合は★を付けさせていただく。

映像作品

甦れ!ウルトラマン

最終話ゼットンに敗れた初代ウルトラマンが、死亡せずに地球に留まり、その後も科学特捜隊と共に怪獣・宇宙人たちと戦っているという設定。

平成ウルトラセブン

『セブン』の直系の続編で、ウルトラ警備隊が引き続き地球の防衛に当たっている。
帰ってきたウルトラマン』以降の設定はなかったことになっているが、まだ設定が曖昧だった第1作『太陽エネルギー作戦』ではバルタン星人オイルドリンカーなど、他作品に登場した怪獣たちの存在が語られた。

ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦 ☆★

ウルトラマンガイア』が特撮番組として放送されている世界(レベル3マルチバース)に、本物のガイアが飛ばされてしまう。
また、クライマックスではネオフロンティアスペースからダイナティガが直接呼び出された。

新世紀2003ウルトラマン伝説 THE KING'S JUBILEE ☆

ウルトラマンキングが30万歳の誕生日パーティを行うため、本来M78ワールドに存在しないTDG三部作の面々やコスモスを招待した。

大決戦!超ウルトラ8兄弟

ウルトラシリーズが特撮番組として放送されていた世界にメビウスが迷い込んでしまう。
作中には、ただの人間のハヤタダン北斗マドカ・ダイゴアスカ・シン高山我夢らが登場。

ULTRASEVEN X

セブンが別世界からM78ワールドの侵略をたくらむ「支配者たち」を食い止めるためやってきたというお話。
設定上、このセブンはエンペラ星人没後、ギャラクシークライシス以前のセブンとのこと。

ウルトラギャラクシー大怪獣バトル

レイブラッド星人ブルトンの持つ能力を使って時空を捻じ曲げたことで、異なる世界から怪獣が大量召喚された。これが「ギャラクシークライシス」である。
なので、「M78ワールド」が舞台ながらも他の世界の怪獣やウルトラマンの記録も残されることになった。

ウルトラマンゼロ 超決戦!ベリアル銀河帝国

ゼロはアナザースペースへ向かうため、光の国のウルトラ戦士たちのエネルギーで次元の壁を突破するという無茶をやってのけた。

ウルトラマンサーガ

ウルトラマンの存在しない宇宙にある地球「フューチャーアース」が舞台。
ゼロ、ダイナ、コスモスが登場したほか、カットされたシーンではウルトラ兄弟も駆けつけている。

ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!

超時空魔神エタルガーがウルトラマンを倒すためにM78ワールド、ネオフロンティアスペース、コスモスペース、Nの世界を巡り、礼堂ヒカルの住む地球に飛来。それを追ってウルトラマンゼロも現れた。

大怪獣ラッシュ

希少鉱石・プラズマソウルを身に纏った「プラズマ怪獣」と呼ばれる巨大生物が跋扈しており、これをハンティングするラッシュハンターという職業が確立されている。
後に、闇のエージェントベリアルその手下がこの世界を訪れている。

ウルトラマンX

M78ワールドとは別次元の世界が舞台だが、ゼロがM78ワールドからXの世界に逃げ込んできたナックル星人を、マックスがXの世界の侵略を企むスラン星人(実際には同族を倒したマックスへの敵討ち)を追ってそれぞれ来訪。
また、同一人物かどうか明言されていないが闇のエージェントそっくりの3人が素性を隠してひっそりと暮らしていた。
他にも、ギンガの世界からグア軍団がXの世界に侵攻した際、ビクトリー(と巻き込まれる形でアリサ)がグア・スペクターによって、それを追ってギンガがグア軍団の開けたワームホールに飛び込んでXの世界にやって来た。
さらに、『Q』と同一個体と思われるM1号が地球を訪れている。
映画でもTVで客演したウルトラマンがサイバーカードで再びXの宇宙に召喚されている。
ウルトラフレアの際に時空が歪んで別次元の宇宙と繋がったと明確に説明されており、これが世界観が異なるウルトラマンや怪獣が来訪できる理由になっているものと思われる。

ウルトラマンオーブ

遥か昔、地球に出現した魔王獣たちを7人ウル戦士が封印しており、歴史書にも記されている。
オーブは先輩ウルトラマンたちのことよく知っているようだが、どういった関係にある存在なのかは不明である。
スピンオフでは戦いの舞台自体がオーブの宇宙とは別の宇宙である。スターゲートを使用して明確に別宇宙へ移動するシーンがあり、ダイナやコスモスも登場している。
映画でもギンガやビクトリー、エックスに加えてセブンとゼロが客演している。

ウルトラマンジード ☆★

ウルトラ戦士の存在が地球人の間である程度知れ渡っている世界が舞台。
生後間もなく父:ベリアルの元から引き離されたジード朝倉リクが自らの素性を知らぬまま地球で生活を送っていた。

その他

スチール連載小説 バトルオブドリームNOA

Nの世界から飛ばされてきたダークザギがM78世界で暴れ回るが、同じく飛ばされてきたウルトラマンノアはウルトラ戦士(登場する戦士は媒体によって異なる)と協力して闘い、ノア・ザ・ファイナルによってザギを自分もろともM78ワールドからNの世界へ戻した。M78世界なのにコスモスがいる場合もあるが、彼が飛んできたのかどうかは明言されていない(まあ雑誌展開では良くある事)。
他にも雑誌展開では複数の宇宙のウルトラマンが一堂に会することがよくある。

アンデレスホリゾント

ウルトラマンメビウス』31話以降の地球が舞台だが、テレビ版とはまた異なった展開が描かれており、結末も大きく異なる。

Another Genesis

ウルトラ銀河伝説』 のIF展開を扱った外伝小説。
ゼロは登場せず、ウルトラ戦士のデザインも大きく変化している(設定が大幅に変更されてしまった者もいる)。

ULTRAMAN(漫画)

『ウルトラマン』最終話以降の地球が舞台だが、初代マン以外のウルトラ戦士は地球を訪れておらず、科学特捜隊も形を変えて存続し続けているという設定。
地球は星団評議会という宇宙規模の連合組織に加盟しており、怪獣災害はほぼ根絶されている。

ウルトラマンF ☆★

『ウルトラマン』最終話と『ウルトラセブン』の間に位置する物語。
ブルトンの細胞を利用して「超次元微小経路」と呼ばれる他世界との連絡通路ができてしまい、ここを通って、ビースト・ザ・ワンダークザギヤプール一味、イフハイパーゼットンが襲来した。
劇中では結局この通路を塞ぐことは最後までできず、ラストシーンでは現在でも地球が多くの侵略者たちから狙われており、それを防ぐためにウルトラ兄弟たちが奮闘しているらしいことが語られている。

ウルトラ怪女子 ☆★

「モンストリア」と呼ばれる場所が舞台。作中では「我々の住む世界に並行して存在するいくつもの世界の1つ」「様々な世界から怪獣の魂が流れ着く、怪獣墓場の一種」として設定されている。
つまり、これ自体も「怪獣墓場が関係する作品」のマルチバースと言える(ただ、レベル2とレベル3のどちらに相当するかは少々解釈の分かれるところではある)。
一説には、人間たちの空想の影響を受けたことで、怪獣の魂が人間の少女の姿を取るようになったらしい(これについてはドラマCD冒頭のナレーションなどで語られている)。
……要はシリーズのファン・そして製作者たちが時流の流れに沿ってしまった結果と言える。

ウルトラ怪獣擬人化計画 feat. POP Comic code

ウルトラ戦士に倒された怪獣・宇宙人たち本人が人間の女性のような姿になり、怪獣墓場で女子高生として暮らしているという設定。
上記の怪女子と同様、「怪獣墓場が関係する作品」のマルチバース。
本編と同一の個体が登場することから、レベル3に相当すると思われるが、一方で、世界観や時間軸の繋がりについては(大人の事情などもあって)意図的にはぐらかされている部分も多く(例えば、作中に登場した怪獣たちが地球に出現したのは昭和時代だが、擬人化された姿になってから訪れた地球は平成時代である)、どの程度のつながりがあるかは未知数。作者のツイートによると、「円谷プロが存在していない世界が舞台になっている」とのことで、我々の住む世界に限りなく近い別次元の世界が舞台となっているようだ。

怪獣娘〜ウルトラ怪獣擬人化計画〜

「第一次大怪獣時代」と呼ばれる怪獣頻出期から20年以上が経過した地球を舞台としており、怪獣たちの因子を持つ怪獣娘という女性や、彼女たちが中心となって結成された国際怪獣指導組織「GIRLS」が存在する。
小説版では、人類たちが外宇宙から差し伸べられた助力も得ながら怪獣災害を根絶したこと、シーボーズに関する資料が当時地球の防衛に当たっていた組織により克明に記録されて残されていたこと、登場人物がティガについて言及するシーンがあることなどから、過去のあらゆるウルトラシリーズと何かしらの繋がりをもっているものと考えられる。

マルチバース間の移動や弊害について

一番良い装備のゼロ


マルチバース間を移動する方法としては

  • 膨大なエネルギーを用いて強引に宇宙の壁を突破する(ゼロが初めてアナザースペースに向かった時及びベリアルが光の国にダークロプスを送り込んだ方法)
  • 超能力で次元に穴を開ける(ブルトンなど)
  • 時空に干渉できるアイテムを使う(ウルトラマンゼロのウルティメイトイージス(上の画像)、ナックル星人バンデロなど)
  • 時空間移動可能な乗り物を作る(『サーガ』でのバット星人エタルガー高山我夢など)
  • 環境的な要因で複数の宇宙が繋がる(ギャラクシークライシス、『X』のウルトラフレアによる時空の歪み)
  • スターゲートのような既に存在する入り口を利用する(『オーブ』スピンオフでオーブが別の宇宙へ移動した方法)
が存在する。

ウルトラマンノアは背部にあるノアイージスの力で次元移動能力を持つとされる(こちらは設定からウルティメイトゼロに近いものと推測される)ほか、ギンガも単体ならば次元移動が可能なようだ。
また、怪獣墓場は全ての宇宙と繋がっていると明確に設定されており、ここでの戦いで敗れたウルトラマンベリアルはここからアナザースペースに流れ着いたと思われる。

ただ、最近はどんな手段を使っているのか不明なパターンも多い。
例えば、『ULTRASEVEN X』や『ウルトラマンサーガ』ではウルトラ兄弟も次元移動を行っている他、ダイナやコスモスなどの平成ウルトラマンも『ウルトラマンサーガ』や『オーブ』スピンオフにおいて単体で次元移動を披露しているが、具体的な手段は描かれていない。
そもそもベリ銀での制限がアベ監督のこだわりによるものと言う事情もあって、『ウルトラマンサーガ』以降は手段が説明されないまま割とあっさり移動される事が多い(特にウルトラ兄弟を客演させるときに不便という事情もあるだろうが)。
もっとも、『オーブ』スピンオフにおいてスターゲートが登場した事で、特殊な能力がなくても次元移動ができる可能性が示唆されている。

ウルトラマンX第5話では次元移動を「複数枚重ねたパンをナイフで貫く」という例えで解説している。少なくともゼロやバンデロの次元移動はこれに該当するようだ。

時空間移動が可能な者はそうでない者に対して大きなアドバンテージを有することになり、自らの脅威となる存在がいない世界を侵略したり(ウルトラマンベリアルやバット星人が好例)、ピンチの際に別世界に逃げ込む(ナックル星人バンデロ)など、悪用されることが多い。

また、レイブラッド星人の引き起こしたギャラクシークライシスや、ダークルギエルが引き起こしたダークスパークウォーズなどに巻き込まれたりして、その世界にしか存在しなかったはずのモノが、別世界に流れ着き、そこで現地に甚大な被害を与えているケースも多々存在する(例えばスペースビーストなどは細胞レベルで完全に焼却しなければ際限なく増殖するため、それらの知識がない世界では大繁殖しかねない)。

さらにウルトラマンオーブの第14話では次元を超えた不法投棄が行われた可能性が示唆されている。

関連タグ

物理学 量子力学 パラレルワールド 多次元宇宙 クロスオーバー

シュレディンガーの猫

錦田小十郎景竜 - 複数の平成ウルトラマンの世界にてその名が確認されている。
仮面ライダーディケイド - 似たような設定。
スターシステム - 近い概念。

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