お笑い頭の体操
おわらいあたまのたいそう
「笑いは頭のマッサージ」をコンセプトに、「創造力テスト」や「定義付けテスト」などのさまざまな「テスト」に解答者たちが挑戦するという内容。オープニングでは、解答者たちが穴の開いたパネルから顔を出し、各回のテーマに沿う小咄または司会の大橋巨泉との掛け合いをする「オープニングテスト」が行われていた。
「名解答者」とされたメンバーにはテスト終了時に「ビッツラプレゼント」というご褒美が贈られ、月の家円鏡がそれをお題にしたなぞかけを毎週披露していた。
開始当時は白黒放送で、1970年1月3日放送回からカラー放送に移行した。
タイトルの由来は多湖輝のベストセラー「頭の体操」からきてると言われている。
最高視聴率は1971年4月3日放送分の30.9%。
第1回目の解答者は三遊亭金馬、坂本スミ子、佐々十郎、丹下キヨ子、左とん平、月の家円鏡。アシスタントは杉本エマ。
番組開始当時のネット局だった朝日放送では、その時間帯ではすでに10年続いていたローカルドラマ「連続アクチュアルドラマ部長刑事」が陣取っていた関係で、火曜夜7:30-8:00の遅れネットだった。
1975年春のネットチェンジによって毎日放送へネットが移行することになるのだが、この当時毎日放送では同時刻「仮面ライダー」シリーズという人気番組が放送されており、かと言って朝日放送同様に遅れネットにするわけにもいかず、TBSと同時ネットとなったが、この影響で「仮面ライダー」シリーズの新番組「仮面ライダーストロンガー」は30分早くなり、夜7:00からの放送となった。
やっと関西でも同時ネットになったのもつかの間、折しもスタートした裏番組『欽ちゃんのドンとやってみよう!』（フジテレビ）の人気上昇の影響で陰りが見えはじめ、視聴率も10%を保つのがやっと、一桁に下がることもしばしばとなっていた。
スポンサーや代理店サイドからテコ入れの話が出るも巨泉は「てこ入れするなら俺は辞める。そだ、新番組を作ろう。新番組ならやる。」と宣言したために番組は終了することになった。
この宣言によってスタートした後番組こそ、あの『クイズダービー』である。
