概要
藤子・F・不二雄原作の漫画・アニメ作品『ドラえもん』に登場するひみつ道具の一つ。初登場エピソードは藤子・F・不二雄大全集10巻収録「からだねん土でスマートになろう!」。
粘土型の道具で、手に取って体に付けると、筋肉質な体型になったり足を伸ばす等、体型や身体の部位を自由に変える事が出来るようになる。筋力等が向上するかは原作版では不明。それだけでなく体全体を作り替えることも可能で、作中ではのび太がドラえもんをタヌキの姿に、ジャイアンがのび太をネズミの姿に作り替えている。
身体に付けた粘土は自分で取り外すことが出来ず、作中ではからだねん土の持ち主であるドラえもんだけが自由に粘土を取り外していた。
原作では、「鼻を高くしたいの」と懇願するしずかに対し、のび太が「それよりオッパイ大きくしたら?」と丸くこねた粘土を二つ渡そうとするくだりがあるが、水田版では「それよりもっとグラマーに…」という台詞に変更されている。
また、コロタン文庫の「ひみつ道具大事典」の紹介では、のび太がしずかの裸体を再現しようとして本人に怒られるという三谷幸弘によるイラストが掲載されている。
派生作品
水田わさび版アニメ「ムキムキからだねん土」では「もどし液を使用することで、からだねん土の持ち主以外の人物でも粘土を取り外すことが可能」、「もどし液がなければ、からだねん土の持ち主を含む使用者は粘土を自力で取り外すことは不可能」、「外見を変えるだけなので、筋力等は向上しない」、「粘土の厚みが多いほど痛みを感じない」という設定が追加されている。作中ではジャイアンがこの道具を使用した後、町内のプロレス大会に出場し、相手を疲れさせてギブアップまで追い込んだことで優勝を勝ち取るという快挙を成し遂げている。また、2022年版「からだねん土でスマートになろう!」でも、筋力等は向上しないという設定になっている。