概要
ラブライブ!シリーズ『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』に登場する上原歩夢と優木せつ菜のカップリング。
共に虹ヶ咲学園の2年生で、同好会内のユニットA・ZU・NAのメンバー。
※順番の逆転した「あゆせつ」は、フレッシュプリキュア!のカップリングタグで既に使用されているため、受け・攻めに拘らないなら「せつあゆ」を使ったほうが良いだろう。
全媒体を通して
媒体によってさまざまな関係が見られるこの2人だが、基本的に共通の事項がいくつか存在する。
- 歩夢はスクールアイドルとしてのせつ菜に一目置いており、ライバルや目標として強く意識している、あるいはそのように描かれているような描写が多々ある。
- せつ菜もまた歩夢を評価しており、そのひたむきさや家庭的な一面をも含めて尊敬していると思われる。
- ゲーム好きという点があり、後述のにじよんなどの様にその話で盛り上がる間柄である(G'sマガジン2020年11月号)
などである。
また、どの媒体にも必ずと言っていい程せつ菜の料理スキルに基づいた絡みが存在する。
スクフェスALL_STARS
現状メインストリームながらも絡みが少なめの媒体(「あなた」の存在が理由と思われる)。
メインストーリー
言葉を交わしていたり隣に立っていたりする場面は各所で見られる。
目立つものでは第12章2話だろうか。せつ菜は菜々の姿となっているが、2人で栞子により開かれた会議に出席しているスチルを見ることができる。
また、第30章では、二人が仲良く野菜を収穫するスチルを見ることができる。
イベントストーリー
スペシャルスイーツを召し上がれ♡
2020年1月に開催されたイベント。
彼方の代わりにライフデザイン学科のスイーツ発表会への参加を頼まれたせつ菜/菜々を(というよりせつ菜のスイーツを食することになる面々を)心配した歩夢は、彼女の見張り……ではなくお手伝いとして参加を申し出ることとなる。
毎日劇場
2020年4月30日の毎日劇場にて2人が料理にチャレンジする場面が確認できる。パンチの効いた調味料を隠し味として加えようとするせつ菜と、それを「隠し味はパンチが効いたらダメだよ?」と優しくなだめる歩夢の微笑ましい(?)やり取りが繰り広げられた。
2022年11月19日の毎日劇場にて、二人がマフラーを選ぶ場面が確認できる。ピンクのマフラーを試着するのを躊躇う歩夢に、せつ菜が「私には(歩夢に)似合いそうに見えるなと…」と発言している。
アニメ
こちらではスクスタとシナリオが大きく変更されており、2人の関わりが比較的深く描かれる。
『未来ハーモニー』
MV冒頭にて2人で背中合わせに配置され、真剣な表情を浮かべている。他のメンバーの配置や表情と比較するとやたら意味深であり、後に語られる2人の関係を暗示するものとなっている。
1期
1話
歩夢は侑とともに訪れたせつ菜のライブにて、彼女のパフォーマンスに魅了されスクールアイドルを志すようになる。
後半でせつ菜をはじめとしたスクールアイドルに対し、自分の気持ちをまっすぐ伝えられることがすごいと評し、自分もそんな風になりたいと侑に宣言した。
3話
自分がスクールアイドルになるきっかけをくれた菜々/せつ菜の力になりたいと侑たちに話す。
10話
せつ菜と侑が2人で歩いているところを見つけた歩夢は声をかけようとするが、そのただならぬ雰囲気を見ると声をかけることなくその場を去ってしまう。
11話
スクールアイドルフェスティバルに対しいまいち乗り気でない歩夢。自分だけが置いて行かれている感覚の中、気分を変えようと飲み物の買い出しに出るが、せつ菜が声をかけ同行することに。
スクールアイドルフェスティバルについて話す2人。そんな中せつ菜は歩夢も知らない侑についての話を始め、歩夢は表には出さないもののひどく狼狽えることとなる。
12話
ここ最近の歩夢の振る舞いに心当たりはないながらもどこか気にしている様子のせつ菜。そんなせつ菜は渦中の歩夢に一緒に帰ろうと声をかける。
帰り路の中、またもスクールアイドルフェスティバルについて話し始めるせつ菜。それを聞いた歩夢は、自分のファンや侑に対する思いをぽつぽつと語り始める。彼女の中では確実に何かが変わり始めている。必要なのはその背を押す何かのみ。
そんな歩夢にせつ菜は語り掛ける。
「私も我慢しようとしていました。大好きな気持ち。でも……結局、やめられないんですよね!」
そう語る彼女は歩夢へと拳を突き出し、告げる。
「始まったのなら、貫くのみです!」
歩夢はその言葉に動かされ、侑のもとへと駆ける。
差し出された拳に、自らのそれを打ち付けて。
13話
スクールアイドルフェスティバル開催直前、部室での準備の際に侑に隠れて交換ノートのようなやり取りをしているシーンが存在する。
2期
全体を通してユニットがフィーチャーされており、その影響で同じA・ZU・NAのメンバーであるしずくが関係することが多い。
1話
桜坂監督監修の第2回スクールアイドルフェスティバル告知PV映像にて、歩夢とせつ菜が恋人繋ぎをするカットが登場。
アニガサキ恒例のキャストによる写真をオマージュしたカットであり、深い意図はないと思われたが……。
5話
休日にお出かけする侑としずくを訝しんだ歩夢が2人を尾行、成り行きで巻き込まれたせつ菜もそのまま同行することに。
しずくが侑と話していたのは歩夢とせつ菜によるタイアップユニットのことであり、その演出として2人をイメージした演劇を考案していた。
肝心の内容は『恐ろしい姿の野獣(せつ菜)と野獣に惹かれていく少女(歩夢)のラブロマンス』。しかもやたらお耽美なイメージ映像も添えて、2人のロマンスをこれでもかと見せつけてくる。
その後『野獣役が歩夢さんでもいいですよね』とこれまたイメージ映像(しかも今度はベッドの上で少女せつ菜を押し倒す歩夢という完全にそういう雰囲気)付きでリバの可能性まで提示してくる始末。
なお、後者に関しては侑も心当たりがあったようで、冷や汗と共に「わかるわかる」と感想を述べている。
その後、転んで風船を手放しそうになる少女を目撃。協力してとっさに助けたことで侑としずくに気付かれてしまい、結局2人に同行することに。
そこで出会ったランジュによる侑への批判をそのまま自分にも重ねて落ち込むしずく。それを見かねた2人はしずく考案の設定で即興劇を繰り広げ、しずくに表現の可能性を示すことでユニット結成へと至る。
6話
SIFと文化祭の同時開催に向けて準備が進む中、とある問題が発生。SIFは延期にまで追い込まれてしまう。
生徒会長の中川菜々として文化祭を優先し、割り切ろうと苦悩するせつ菜だが、その前に歩夢としずく、同好会メンバーが次々に現れる。
仲間に頼って何とか解決法を探そうと提案するメンバーに続いて、歩夢はせつ菜の目の前へと躍り出る。
そして彼女の前に拳を突き出し、こう告げた。
「やりきりたいんだよね?」
「"始まったのなら、貫くのみ!"……でしょ?」
その言葉に涙を滲ませるせつ菜。
SIF・文化祭の同時開催に向け、再び奔走することとなる。
にじよん
シーズン1
#17,#18『バレンタインデー』
同好会内でチョコの交換をすることになるが、せつ菜の差し出したチョコだけは皆様々な手段で誤魔化し何とか食べないよう振舞う。そんな中歩夢は1人せつ菜のチョコに挑み「お……美味しい……よ……せつ菜ちゃん……」と言い残しあえなく気絶する。
#29,#30『ライブ』
2019年三月開催のリアルライブ『校内マッチングフェスティバル』に際して公開された回。
ライブ当日を迎えた同好会。緊張する歩夢に対しかすみをはじめとしたメンバーが闘志を燃やしてみせることでその緊張を解きほぐし、最後はせつ菜に手を引かれライブへと向かう。
シーズン2
#75,#76『素質』
歩夢のスタイルに目をつけ、セクシー路線に転向しないかと迫る果林。それを止めたせつ菜は強引にアプリゲームの話へと話題を移すのだが、ついこの間始めたという歩夢はせつ菜が驚くほどにランクを上げていた。
「毎日コツコツ進められるから私に合ってる」と話す歩夢を見た2人は、「あの子はいつか化けるかもしれないわね」「楽しみですね」と言葉を交わす。
#97~#100『一人』『仲間/ライバル』
2019年12月開催の1stライブに際して公開された回。
ひとりで練習に励む歩夢のもとへ訪れたせつ菜は、ソロアイドルなのに一人で練習するのが少し寂しいと語る歩夢と全く同じことを思っていたと話す。
その感情は寂しさではなく同好会の皆への『大好き』ゆえなのだと話すせつ菜。それを聞いた歩夢は気を引き締めなおし、せつ菜とともに練習へと臨む。
シーズン3
#21,#22『A・ZU・NAと遊園地』
遊園地に遊びに来たA・ZU・NA一同。お化け屋敷に入るシーンでは怖がってせつ菜の腕に抱きつく歩夢の姿を見ることができる。
#61『成長』
最終回として皆の成長について触れる回。
毅然とした振る舞いで皆を引っ張るような発言が出るようになった歩夢。かすみはそんな歩夢を見て「ちょっと変わったというか、せつ菜先輩に似てきました?」と話す。
せつ菜はそれに対し「変わったとしたら、それはきっと歩夢さんが自分の道を一歩一歩進んでいるということだと思います」と語り、かすみと共に歩夢に負けないと宣戦布告する。
ニジガクデート歩夢編
ラブライブ総合マガジンLoveLive! Daysに収録された4コマ。にじよんと同じくミヤコヒト氏の作。
デートについて「相手に合わせたい」と語る歩夢に対し、せつ菜は「ヒロイン力が限界突破してますね」と評し、ギャルゲーのヒロインのようだと話す。
レジェンドオブニジガク
概要
ラブライブ!総合マガジンLoveLive!Days vol.16~22で連載された、せつ菜プレゼンツのコーナー。
『読者参加型ノベル』を謳っており、その名目通りTRPG風の世界観の中で読者が主人公の行動を投票で決めることでストーリーが進行していくというもの。
……なのだが、その設定があんまりにもあんまりであることから一部で話題となった。
世界観
剣と魔法のファンタジー世界、その中の一国であるオ・ダイ・バ王国が舞台となっており、全ての人が所謂MPに近い概念であるDP(ダイ・スキ・パワー)を保有している。太陽光を浴びることによって回復するDPだが、その太陽の恵みには対価が存在している。
それが"姫巫女"と呼ばれる存在である。神のいとし子である彼女らが日夜神に祈りを捧げることで、人々は太陽の恩恵を受けることができるとされている。
……と、ここまではよくあるRPGの設定なのだが……
登場人物
セツナ
────あんな格好いいものに憧れない騎士がいますか!?
オ・ダイ・バ王国の王都オダイバにて騎士団一番隊の隊長を務める少女。
DPを用いて身体能力を強化し、落下してくる鐘を叩き切るなどその腕前はかなりのもの。
当代の姫巫女であるアユムと幼馴染で、幼い頃から彼女に忠誠を誓うと共に最も近しい友人として過ごしてきた。
ドラゴンに連れ去られたアユムを救うため旅に出る。
見た目は当然せつ菜にそっくり。
アユム
────2人きりなんだし、アユムって呼んで
オダイバにて当代の姫巫女を務める少女。
1日の大半を神への祈りに費やしており、同年代と比べてかなり窮屈な生活を送っている。
その立場上厳格な姿勢が目立つが、幼馴染であるセツナの前では年相応の振る舞いを見せることも。
勿論見た目は歩夢そのもの。
これである。
当然歩夢の幼馴染は『あなた』あるいは侑なのだが、なんとこのコーナーでは異世界であるのをいいことにその座がしれっとせつ菜のものとなっている。
何より驚きなのが、これらの設定全てがせつ菜プレゼンツ、すなわちせつ菜が自分自身で考えた設定であるということ、そしてそれを雑誌の企画として発表しているという点である。
これを受け、「優木せつ菜作上原歩夢の夢小説」等この構図を面白がる声や、その感情の大きさに驚く感想も散見されるようになった。
2人のやり取りの内容も互いに幼少期の出来事を振り返るなどかなりアレなため、是非本誌を購入し全文を参照してもらいたい。
余談
メタ的な視点だが、この2人は対照的に描かれることが多い。
- 1stソロ曲において「悩んだら君の手を握ろう」「あなたが手を握ってくれたね」と対になるような歌詞が綴られている(もちろんスクスタの『あなた』を指していると思われるが)
- ライブ等リアルイベントの直前に更新されるにじよんの重要な回では2人ペアになって登場することが多い
- 『未来ハーモニー』冒頭にて背中合わせで意味深な表情で配置されている
- アニメでは侑を中心として対になるようにして描かれている
等である。こういった関係を通してライバルやW主人公のようだと言われることも。
……なお、そういった関係が面白おかしく解釈された結果、二次創作において侑を取り合うガチガチの恋敵として描かれるケースが急増した。
※あくまでも二次創作です