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その者 青き衣(ころも)をまといて 金色(こんじき)の野に降り立つべし。


概要編集

正確には「纏いて」の箇所は漢字ではなく「まといて」とひらがな表記。


宮崎駿漫画およびアニメ映画風の谷のナウシカ」に登場する象徴的なフレーズ。漫画では2巻に登場。

特に映画では久石譲のエモーショナルな音楽とともに京田尚子の声でクライマックスにドバーンと語られることから、1980年代よりパロディオマージュが多数存在する。日本人ならナウシカという出典は知らなくても、どこかでこの言葉を耳にした経験があるはず。


映画版では「『風の谷』に古くから伝わる言い伝え」として語り継がれており、漫画版では敵国『土鬼』の伝承としてマニ族の僧正により語られる。位置づけは異なるが、王蟲の暴走を止めた主人公の少女ナウシカ指し、目の見えない老人の口から語られる流れは共通している。歌舞伎版にも登場する。


映画編集

発言者:風の谷の大ババ

続くフレーズ:「失われた大地との絆を結び ついに人々を清浄の地にみちびかん」


大ババ様役の声優、京田尚子の名演によるクライマックスの「なんといういたわりと友愛じゃ 王蟲が心を開いておる」から始まるシークエンスが特に有名。「古き言い伝えはまことであった」で締めくくられるこの一連のフレーズに涙腺崩壊するアニメファンは数多い。


漫画編集

発言者:マニ族の僧正

続くフレーズ:「失われた大地との絆をむすばん」


2巻のなかで2度語られる。初出は僧正が「いたわりと友愛がわしの胸をしめつける 王蟲が心をひらいておるんじゃ」から始まる場面で、側にいた少女ケチャに「わしの盲(めしい)た眼のかわりに見ておくれ」と状況の描写を頼み、この伝承フレーズに繋がるのは映画版とほぼ同じ流れ。


2度めはナウシカ人類を青き清浄の地へと導く救世主=青き衣の人という位置付けで「その者の名はまだあかせぬ」として僧正が語るのだが、4巻でセルムが「青き人は救ってはくれないのだよ」と明かし、物語終盤では映画とは捉え方と意味が異なっていくことになる。


関連タグ編集

宮崎駿 風の谷のナウシカ


岡崎汐…彼女も青き衣を着て、金色の野に降り立つシーンがある。また、街と自然を愛しているという共通点もある。

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