※ネタバレ注意※
概要
運動会でのリレーにて仲間達4人のバトンを繋ぎ、一次は5位(6クラス対抗)まで落ちた順位をごぼう抜きで追い上げ、逆転ゴールを目指した。しかし直前で転倒してしまい、最下位でゴール。4人の想いに答えられなかったなおは、自分自身に悔し涙を浮かべた。
なおが泣きながら4人に謝ろうとした時、4人が駆け寄り『最後まで諦めずバトンを繋げ、ゴールできた』ことに感動し嬉しかった気持ちを打ち明けた。
その言葉になおは「私も・・・みんなと走れて良かった・・・」と今度は嬉し涙で答え、5人で抱き合って涙を流した。
悔し涙の理由
悔し涙の理由は、『仲間達4人の想い(バトン)を、自分が台無しにした』ことへの“悔しさ”と“申し訳なさ”が生んだ、一本気ななおの気持ちの表れである。
なおとやよい、それぞれの想い・・・
「走るのは好きだが勝負に興味ない」と当初は運動会に興味がなかったなおだったが、運動会の出場メンバーを決めるホームルームの最中に流れた『リレーでは“どうせ”自分達のクラスは勝てない』という雰囲気に我慢できず、スマプリチームでのリレー参加を表明する。
その日から練習を始める5人。しかし運動が苦手(走りではいつも最下位)であるやよいは、常に自分が足手まといにならないかと心配し、練習に身が入らない。そんな帰り道、やよいは「自分より足の速い人をメンバーに」「どうして自分が選ばれたのか」と問う、その言葉に、なおは「みんなと一緒に走りたい」と話し、同時に自分のワガママでみんなを付き合わせてしまったことを謝った。
なおがみんなと別れた後、みゆき・あかね・れいかの応援もあり、やよいはやる気を起こし、翌日からひたすら練習の日々を送っていった。その成果は着実にタイムの向上などで表れ、彼女は自信をつけ始めた。
しかし運動会の前日、やよいはクラスメイトの心無い陰口を耳にしてしまい、やっとでき始めた自信が音を立てて崩れていった・・・
そして運動会当日。リレー競技が始まる直前、やよいは「なおちゃん、やっぱり私・・・」と自分をメンバーから外して欲しいと言おうとした。それを察したかのように、なおはやよい、そしてみんなの前にバトンを見せて
「みんなっ 今は、このバトンを繋ぐことだけを考えようっ」
「5人の力を合わせて、最後まで走りぬこうっ」
と、なおはみんなに改めて〝一緒に走りたい”想いを言葉にした。
しかしその直後、それをあざ笑うかのようにアカオーニが表れた・・・
なおの本音が炸裂
そして、プリキュアになって青っ鼻アカンベェと戦う5人であったが、戦いは次第にプリキュア劣勢になっていった。
それをみたアカオーニは
「力を合わせたって弱いヤツは弱いオニ。足手まといは要らないオニ」
と勝ち誇ったように言い放った。それはピースの心を深く突き刺さる言葉であった。それを察したかのようにマーチはその言葉を真っ向から否定したっ!
「違うっ!」
「仲間と一緒じゃないと出来ないことがあるっ」
「私はやりもしないで諦めたりしない。“どうせ”なんて絶対言わないっ」
「私は、リレーも、プリキュアも、皆と一緒にやり遂げたいっ」
「みんなで力を合わせれば、できない事なんて、何もないっ!!」
なおの本音と想いのその言葉は、ピースを始め4人全員にしっかりと届き、見事5人で力を合わせてアカンベェを倒した。
そしてリレー本番
やよいに〝最後まで諦めない”気持ちが宿った。
いよいよリレーがスタート。あかね・みゆき・れいかと走り、クラスは序盤のあかねの猛攻で上げた2位をキープ。そしてれいかからやよいへとバトンが繋がってから、その順位もドンドン抜かれ、あと1人抜かれたら最下位になるところまで順位を落とした。
しかしやよいは最後まで諦めずに走り続けた、なおにバトンを繋げる事だけを考えて。
その姿に陰口を言ったクラスメイトが声援を送り、やがてクラス全員がやよいを応援するようになった。やよいはその声援を受けて5位の順位をキープする大健闘をみせ、なおに最後のバトンを繋いだ。
なおはそのバトンに秘められた人の想いを、そして自分を入れた5人の力を合わせようと奮闘し、順位を5位から2位へと巻き返した。そしてやよいの声援を受けたなおは遂にトップに躍り出た。
しかしその直後、転倒してしまう。体勢を立て直す間にドンドン後続のランナーが追い越し、体勢を立て直したあと諦めずに走ったが、結果は最下位でリレーは終わってしまった。
ゴールしたなおは空を見上げ、やよい、そしてみゆき・あかね・れいかの人の想いのバトンを無残な形にしてしまった自分自身を、誰よりも許せず、何よりも悔しかったのだ。
関連イラスト
5人それぞれの気持ち
なお
涙のあと、こういう笑顔でいて欲しい
やよい
なおのおかげで、初めて競技することの嬉しさと楽しさを知ったやよい。
そんな彼女だから、なおの気持ちを誰よりも分かっていたのかもしれない。
みゆき・あかね・れいか
みゆき | あかね | れいか |