概要
「アイドルマスター」本家作品に登場する天海春香と、ソーシャルゲーム「アイドルマスターシンデレラガールズ」に登場するアイドル島村卯月のカップリング。
765プロ出身アイドルと「シンデレラガールズ」初出アイドルのカップリングは少数派であるが、アイドル同士の共通点を糸口にカップリングが生み出されている。
この二人についても下記のようなの共通点が指摘されており、二人が共演する数々の作品が作られている。
プロフィール
二人のプロフィールを比較すると、
春香 | 卯月 | |
---|---|---|
身長 | 158㎝ | 159㎝ |
体重 | 46kg | 45kg |
B-W-H | 83-56-82 | 83-59-87 |
誕生日 | 4月3日(牡羊座) | 4月24日(牡牛座) |
年齢 | 17歳 | 17歳 |
学年齢 | 高校2年生 | 高校2年生 |
属性 | キュート | キュート |
血液型 | O型 | O型 |
利き手 | 右 | 右 |
といったように、類似点・共通点のオンパレードとなっている(誕生日については星座こそ違うものの二人とも4月生まれである)。また、趣味に長電話が含まれる点も同じである。
但しB-W-H値について、卯月のヒップの大きさが突出しており、彼女の個性の一つとなっている。
「普通」ネタ
春香は765プロ出身アイドル13人の中で王道・正統派アイドルと位置づけられており、そのキャラクターは「どこにでもいる普通の女の子」として設定されている。そのためか、「没個性」「特徴が無い」などというレッテルを貼られていた時期があった。ただ、そのネタキャラとしての注目をバネに、現在では幅広い層から人気を得ている。
卯月も、王道路線かつ「普通の女の子」キャラクターとされている。彼女も、一時は春香の歴史をなぞるかのように特徴の無さをネタにされていたことがある。ただし、キャラクターの掘り下げが進んだ現在では、普通を極めすぎて普通を通り越して普通でなくなってしまった感がある。
メインヒロイン的ポジション
春香は「アイドルマスター」シリーズ最初期から概ね全ての作品に登場し、メインヒロイン的ポジションのアイドルとして現在に至るまで非常に高い人気を誇っている。
一方の卯月も、「シンデレラガールズ」の展開で中心的な役割を果たす看板娘の一人として多くの人々に認知され、一部では同ゲームのメインヒロインとも称されている。
TVアニメにおいても、2人はそれぞれの作品でメインヒロインないし中心的人物として描かれている。
全体としてアニメ版「シンデレラガールズ」の構成がアニメ版「アイドルマスター」をオマージュしていることもあり、2人の描写にも共通点が見られた。
具体的には以下のような点が挙げられる。
- アニメオリジナルのプロデューサーが劇中において最初に会話したアイドル。
- 物語前半でのPと他のアイドルとの信頼関係が不完全な状態の中で、失態を犯してしまったPを持ち前の明るさで心機一転させ、周囲の信頼を取り戻すのに重要な役割を果たす。
- 「アイドルになることそのものが夢であり目標」であるような描写が見られ、この点は他のアイドルが抱くそれらとは明確に差別化されている。
- 上記の性質により、後半から全体がステップアップしていくにつれ、自分と周囲との現状認識のズレが顕著になっていく。が、表面上は本音を押し殺しているため、周囲は彼女の抱える問題に気づかない。
- 本格的にスポットが当てられるのは第23話と第24話。周囲とのズレの肥大化によって追い込まれた精神が限界に達し休業。その後、自分自身と向き合うことと仲間たちからの励ましを受けることで完全復活を遂げる2部構成となっている。
- 最終話の全体曲ではセンターを務める。
展開
ゲーム内やコミカライズ等の派生作品での共演は、他の765プロ出身アイドルと同じく依然として存在しない。共演作品が作られるのは二次創作が中心で、後輩としてアイドルの世界に飛び込んだ卯月を春香が先輩として導くような展開が多い。
外部展開においては、2012年12月に発売された雑誌『リスアニ! Vol.11.1 アイドルマスター大全III』でこの二人が表紙を飾っている。また、春香の声を担当する中村繪里子と卯月の声を担当する大橋彩香は、アイマスシリーズのラジオやイベントで共演歴がある。
劇場版アイマスとアニメ版シンデレラガールズのコラボ企画(コミックマーケット87専売、後にANIPLEX+でも期間限定で再販)として2014年末に発売された『THE IDOLM@STER ORIGINAL CD SET - 1111 BRIGHTS and MAGICS -』には、お互いのテーマソングを交換する形で春香が歌う「お願い!シンデレラ」と卯月が歌う「M@STERPIECE」の2曲が収録された。